小児の耳・鼻・咽喉頭領域は、解剖学的構造が成人とは異なるだけでなく、成長や発達の途上にあるという大きな特徴を持っています。そのため、単に成人の疾患を縮小して捉えるのではなく、各年齢に応じた専門的な知見と細やかなアプローチが不可欠です。当科の小児耳鼻咽喉科外来では、新生児から学童期・思春期に至るまでのお子様を対象に、耳・鼻・のど・首(頭頸部)に関わるあらゆる疾患を総合的(トータル)に診療しています。
新生児聴覚スクリーニングで「要精査(Passしなかった場合)」となった赤ちゃんに対しては、聴覚障害の早期発見・早期療育を実現するための専門体制を構築しています。ABR(聴覚脳幹反応)やASSR(聴覚定常反応)などの精密な生理機能検査を用いて正確な評価を行い、確定診断へと繋げます。言葉の獲得や心の成長にとって極めて重要な乳幼児期において、適切な補聴やコミュニケーション支援を迅速に開始できるよう、ご家族を総合的にサポートいたします。難聴遺伝子検査については臨床遺伝専門医を取得した耳鼻咽喉科専門医が遺伝カウンセラーと対応し検査を実施して参ります。
また、小児特有の先天性頸部嚢胞や良性・悪性腫瘍、難治性の気道・耳科疾患などの複雑な病態に対しては、当科の頭頸部外科チームをはじめ、小児科、形成外科、小児外科などの学内専門診療科と密接に協同するチーム医療を展開しています。お子様の将来的なQOL(生活の質)と健やかな成長を第一に考え、ご家族の不安に寄り添いながら、安心で質の高い医療をお届けしています。
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