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Life at Marianna

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動物介在療法

導入の経緯

本活動は小児科で長期入院を余儀なくされた女児が、「犬に会いたい」とある活動団体に手紙を書いたことから始まった。女児の願いを叶えたい、病気と闘っている子どもたちの笑顔が見たい、そんな思いを共にする仲間が集まった。2015年4月に動物介在療法が正式に導入されるまでの約3年半、日本盲導犬協会と日本介助犬協会の協力を得て50回以上行った動物介在活動、134名の医療従事者が参加した講演会、2日間で2037名集めた勤務犬導入希望の署名活動など、夢の実現に向かってひたすら突っ走った。病院の廊下を犬が歩けるようになるまでにこれほどの時間と苦労を要するとは思ってもみなかった。多くの関係者が総論賛成、各論反対であった。悔し涙を何度流したか分からない。諦めかけたことも何度もあった。でも、必ず側で励ましてくれる仲間や正しい方向に導いてくれる上司がいた。そして何より、動物介在活動で患者のみならず家族や医療従事者も笑顔になり、病棟が笑顔で溢れる場面に度々遭遇したことが原動力になったことは間違いない。さらに資金面でご協力をいただいた大学の同窓会、アドバイスをいただいた日本介助犬協会の高柳医師をはじめ、多くの方々のご協力やご理解、励ましがあったからこそ夢を実現することができた。支えてくださった全ての方々に感謝の意を表したい。

実績

2015~2018年まで20診療科、17病棟より年間40件以上の依頼に対応。その目的の多くは闘病意欲の向上、リハビリのサポート、疼痛の軽減、情緒的安定、精神機能の維持などです。病棟カンファレンスを行い個々の目標達成に向け介入します。小児では手術の不安を軽減する目的で手術室まで同行し麻酔で眠るまで見守ります。リハビリが必要な成人患者さまには杖や歩行器による訓練や上肢に麻痺がある方にはボール投げ・輪投げを提案し投げた輪やボールをミカが患者さまの元へ持ってくることで愛らしさに癒され楽しいリハビリ環境に努めます。ミカを撫でる時には患者さまとの距離を少しずつ離しスタッフと励ますことで腕が少しずつ伸び自動運動として効果的であり自身の達成感が表情を笑顔に変えることが出来ました。終末期医療ではベッド上でミカが寄り添い、そのフワフワとした質感、体温を感じて頂きながらご家族と穏やかな時間を過ごし不安や疼痛の軽減に努めました。終了後に患者・家族・職員の皆さまにアンケートを行った結果、目標達成率は毎年95%以上で本治療の補助療法として効果的であったと評価を頂きました。 (日本緩和医療学会、小児がん学会、小児QOL研究会、日本環境感染学会、日本小児血液がん学会、日本身体障害者補助犬学会、HAB心理学研究会、各講演会、医学部・看護専門学校などで発表)

本学の動物介在療法は、医師の指示のもと動物介在療法(Animal Assisted Therapy; AAT)を展開し、重い病と闘う患者さんおよびその家族に情緒的安定や闘病意欲の向上を促進させる事を目的としております。患者さん個々に目を向けたきめ細やかな治療を行う事により当院の目指す”愛ある医療”実践の一端を担っております。
動物介在療法導入の成果については以下の論文をご確認ください。

本学の勤務犬

左: 現 勤務犬 モリス
2018年9月~ 訓練開始
2019年1月~ 活動開始

右:初代勤務犬 ミカ
2015年4月~活動開始
2018年12月   引退

怖くて泣いて拒否した手術。
でも、ミカが一緒だったから泣かないで手術室に入れたよ。
ミカがいてくれたから怖くなかったよ。
ミカ ありがとう!

長い入院につらい治療…
気持ちが落ち込む毎日もミカが来てくれると、自然と笑顔があふれます。
次に来てくれる日が楽しみになります。
単調な入院生活に光が差し込みます。

がんの末期で不安の強い患者さんでも、モリスをなでて体温を感じると心がやすらぎます。
痛みや不安も忘れることができ、穏やかな時間が流れます。

ミカとモリスと勤務犬運営部会メンバーで記念撮影。 

※ 勤務犬は、聖マリアンナ医科大学病院の登録商標です