センター長
中島育太郎(准教授)
当院の医療圏にある市区町村のうちの4つが、全国の平均寿命上位10位以内に含まれています。元気な高齢者が多いということですが、将来的にみれば全国平均を上回る高齢の心不全患者さんの増加が予想される地域でもあります。現在は弁膜症や心房細動などの心疾患や虚血性心疾患を合併した患者さんが多く、付随して慢性心不全も増えています。このような背景から、2 0 2 1年4月に「心不全センター」を新設しました。向こう20年から30年の間に心不全のパンデミックが起こりやすい地域であるという危機意識のもと、今から活動を起こすことが地域医療に重要だと考えています。医師が把握できる患者さんの情報は限られます。身体的または精神・心理的フレイルだけでなく、社会的フレイルの状況にいる方も少なくないため、チームのメンバーがそれぞれの立場から収集した情報をもとに意見を出しあい、トータルケアの実現を目指しています。それぞれ背景が異なる多くの患者さんを支えるには、医師や看護師、薬剤師、理学療法士、そしてソーシャルワーカーやケアマネージャーなどの連携が不可欠で、多職種からなる心不全センターのチームの力が必要です。
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認知症(老年精神疾患)治療研究センター