輸血・細胞治療センターは、従来の「輸血部」と「細胞治療センター」を 統合して設立された部門です。
「輸血」とは、不足した赤血球や血小板などの血液細胞、あるいは凝固因子を補う治療法であり、現代医療に不可欠な医療行為です。一方、「細胞治療」には、造血幹細胞移植、免疫細胞療法、再生医療などが含まれます。当院ではこれまで、輸血部が院内における輸血療法を安全・確実・迅速に実施できるよう管理してきましたが、近年の高度医療に迅速に対応するため、輸血部を含めたセンター化が必要であると考え、輸血・細胞治療センターを設立しました。
当院は2024年に、骨髄バンクおよび臍帯血バンクを利用した非血縁者間造血幹細胞移植の実施施設認定を取得しました。これにより造血幹細胞移植医療のさらなる拡充を目指すとともに、免疫細胞療法の導入に向けた準備を進めています。なかでも、キメラ抗原受容体T細胞療法(CAR-T療法)は、白血球の一種であるT細胞に遺伝子改変を施し、がん細胞を特異的に攻撃できるようにした後、患者さんに投与する革新的な治療法です。悪性リンパ腫、急性リンパ性白血病、多発性骨髄腫などを対象としており、高い治療効果が期待されています。さらに将来的には、他診療科と連携し、再生医療などの分野にも取り組んでいくことを目指しています。
輸血および細胞治療は、ひとたび事故が発生すると生命に関わる重大な結果を招く可能性があります。当センターでは、院内で行われるすべての輸血・細胞治療が安全・確実・迅速に実施されるよう、24時間365日の体制で業務に取り組んでいます。また、輸血・細胞治療委員会を定期的に開催し、各診療科からの要請に円滑に対応できる体制整備と質の向上に努めています。
輸血・細胞治療センター長 大島 久美
輸血管理システム:バイオラッド輸血管理システム
自動輸血検査機器:カード用全自動輸血検査装置IH-500
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