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緩和ケア科

緩和ケア科

外来 外来棟4階4C外来
対応疾患 各種がんに伴うからだやこころのつらさ

ご挨拶

病気になると人は様々なつらさを経験します。病そのものによるつらさだけではなく、治療が苦痛に満ちたものであったり、長期間に及ぶものであったりすることもあります。

緩和ケア科では、痛みやだるさ、息苦しさなどのからだのつらさや、不安や抑うつなど気持ちのつらさなど、苦痛そのものに焦点をあてて治療やケアを提供しています。 緩和ケアは終末期だけに提供されるものではありません。緩和ケアを受けることにより、治療成績の向上や、よりよい療養生活をおくることができる可能性があります。つらさを自分だけで抱え込むことなく、まずはご相談ください。

橋口 さおり(主任教授)

診療部長

橋口 さおり(主任教授)

診療内容

病気や治療に伴う痛みや痺れ、息苦しさなどのからだの症状や、不安や不眠、抑うつなどの精神症状に対する診察を行なっております。

主に、当院もしくは他院のがん患者さんを対象にしており、がんと診断された時・治療中・治療休止中など、がん治療や病期にかかわらずサポートさせていただいております。 また、慢性心不全・慢性腎不全など非がん患者さんへの対応も開始しておりますので、外来受診に際してご不明な点がありましたら主治医にご相談ください。

なお、当院には緩和ケア病棟はございませんので、緩和ケアの入院はお受けすることができません。当院にがん加療で入院中の患者さんに対しては、ご希望があれば、緩和ケアチームが主治医と連携して同様のサポートを行なっております。

初診外来 再診外来 専門外来
午前 平川麻美
(からだ)
平川麻美
(からだ)
午後 宮島加耶(こころ) 宮島加耶(こころ)
午前 ○橋口さおり
(からだ)
○橋口さおり
(からだ)
午後
午前 平川麻美
(からだ)
平川麻美
(からだ)
午後 平川麻美
(からだ)
平川麻美
(からだ)
午前 宮島加耶(こころ) 宮島加耶(こころ)
午後 平川麻美
(からだ)
平川麻美
(からだ)
午前 平川麻美
(からだ)
平川麻美
(からだ)
午後 宮島加耶(こころ) 宮島加耶(こころ)
午前
午後

〇=部長、△=副部長、[非]=非常勤

都合により変更になる場合があります。

午後は原則再診のみ(予約制)

( )内の数字は第何週目かを示しています。

休診・代診のご案内

日程 診療科 変更内容
宮島加耶医師の午前外来を休診いたします。
平川麻美医師の外来を休診いたします。
宮島加耶医師の外来を休診いたします。
平川麻美医師の外来を休診いたします。
平川麻美医師の外来を休診いたします。
平川麻美医師の外来を休診いたします。
宮島加耶医師の午前外来を休診いたします。

●特定臨床研究
がんによる神経障害性疼痛に対するミロガバリン追加併用投与の検討(TLG-DS-22003)

がん患者さんの多くはがん疼痛を有しており、進行がん患者では70-80%になるとされています 。そのうち約40%の患者さんでは神経障害性疼痛を有しているとという報告があります。がん疼痛に対してはオピオイドが有効とされていますが、一般にオピオイドの神経障害性疼痛に対する効果は侵害受容性疼痛に比べて相相対的に弱いとされています。神経障害性疼痛に対しては、オピオイドを継続しながら他の治療法を試みることが推奨されており、ガバペンチノイドなどの鎮痛補補助薬も含まれています。一方で、オピオイドが無効ではないものの疼痛コントロールが不十分な患者では、オピオイドを増量する方法と鎮痛
補助薬を併用する方法とがありますが、 その有効性については十分なデータはなく、 特にこれまでミロガバリンを対象とした研究報告はありません。 そこで、当科科ではがんによる神経障害性疼痛に対するオピオイドやミロガバリンの使用について、その有効性は安全性について下記のような臨床研究を行って
います。

研究名称 がんによる神経障害性疼痛を有する患者を対象としたオピオイド服薬中の患者にミロガバリンベシル酸塩を追加併用投与した際の有効性と安全性の検討-多施設共同、無作為化、非盲検、並行群間、介入研究-
研究代表医師の氏名     橋口 さおり
研究代表医師の所属機関 聖マリアンナ医科大学病院 緩和ケア科
研究の目的 がんによる神経障害性疼痛患者を対象として、疼痛スコア(NRS; Numerical Rating Scale; 痛みなしを0、想像できる最悪の痛みを10とした、0-10の11段階の評価スケール)の研究開始時から4週後までの変化量を、オピオイド治療群とミロガバリン併用治療群とで比較検討する。あわせて、有効性として、レスポンダー率、神経障害性疼痛の変化、オピオイド投与量の変化、レスキュー回数の変化、QOL評価、睡眠評価について両群間で検討する。また、安全性として、有害事象を評価する。
対象疾患名 がんによる神経障害性疼痛
研究に用いる医薬品の名称等

ミロガバリンベシル酸塩

オピオイド(モルヒネ、オキシコドン、ヒドロモルフォン、フェンタニル貼付剤)

医薬品医療機器等法における未承認、適応外、承認内の別 □未設定 □未承認 □適応外 ■承認内
研究薬等提供の有無 □有 ■無
実施期間

2023年3月~2026年4月

症例登録期間

登録予定期間: 2023年3月~2025年3月
観察予定期間: 2023年3月~2025年4月

実施予定研究対象者数 160名(80名/群)
研究の種類 共同臨床研究、特定臨床研究(臨床研究法対応)、多施設共同、無作為化、非盲検、並行群間、介入研究

実際の臨床において、身体的苦痛と精神的苦痛は分かち難いものではありますが、当科初診外来では、便宜上「からだ」と「こころ」に分けて開設しております。疼痛や息苦しさなどの身体的苦痛のご相談は「からだ」外来で、精神的苦痛のご相談は「こころ」外来でそれぞれ対応させて頂いておりますので、ご予約の際にご用命をお願いいたします。

当科の診療は、外来通院となります。なお、火曜日は精神症状担当医が不在となりますので、あらかじめご承知おきください。

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