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超音波診療技術部

超音波診療技術部

外来 病院本館2階

超音波診療技術部

超音波診療技術部では臨床検査技師と放射線技師が混在する17名の構成で、院内における全ての超音波検査業務を担っています。対象部位は全身に及び、一般的な超音波検査から様々な特殊検査まで、年間で約45,000件の検査を行っています。
超音波検査は検査施行者の知識、技術、経験が検査精度に大きく影響する検査であるため、検査を担当するスタッフは多くの学会や研究会、勉強会に積極的に参加、発表することで新しい知識や技術を取り入れ検査精度の向上を図っています。また、各診療科と合同でのカンファレンスや部内独自のカンファレンスを通して、反省と改善を常に意識して質の高い検査精度の維持を目指しています。
超音波診療技術部では超音波検査を受ける患者様一人一人に優しく、正確かつ迅速な最高レベルの超音波検査を提供してまいります。 

 

    

各検査項目

一般的な超音波検査

甲状腺、唾液腺、乳腺、心臓、腹部、消化管、頸動脈、上肢血管、腹部血管、下肢血管、精巣、胎児、皮膚・皮下腫瘍、関節リウマチ等、超音波検査の対象となる部位は全て対応しています。超音波検査は検査用のゼリーを身体に塗布しプローブと呼ばれる装置から身体に超音波を送信し、反射してきた超音波を利用して断層像を得ています。超音波を人体に送信しても悪影響はなく、安心して受けて頂ける検査です。

 

 

 

  

特殊な超音波検査

  
フィブロスキャン

 

専用のプローブで右側腹部から肝臓に軽い圧迫を加え、肝内に発生する波の速さを計測し、肝臓の硬さと脂肪化の程度を同時に測定する検査です。脂肪肝や慢性肝炎、肝硬変等の病態について数値化して評価することが可能です。

 

   

Shear Wave Elastography

専用のプローブで右側腹部から肝臓に軽い圧迫を加え、肝内に発生する波の速さを計測し、肝臓の硬さと脂肪化の程度を同時に測定する検査です。脂肪肝や慢性肝炎、肝硬変等の病態について数値化して評価することが可能です。

        

減衰法検査

 

身体内に送信した超音波は脂肪組織によって減衰することが知られています。この特性を利用し超音波の減衰の程度を数値化して評価することで、脂肪肝の程度を知ることができる検査法です。近年問題となっている脂肪性肝炎の評価にも有用です。  

       

造影超音波検査

  

超音波検査専用造影剤を使用することで通常の超音波検査では得ることのできない病変の血行動態や正常肝組織の有無等について詳細に評価することが可能になります。この造影剤はとても少ない使用量で十分な造影情報が得られ、アレルギー等の副作用の報告も非常に少ないため安心して使用することができます。卵アレルギーのある方には使用できません。

   

Fusion US

  

CTやMRIなどの画像情報を超音波装置に取り込んで三次元情報を作成し、超音波検査で描出した画像と同じ断面となる画像を三次元情報から表示させる検査です。CTやMRIで認識できている病変と超音波検査で描出した病変が同一であることを確認できるため、複数の病変が存在する場合や病変の認識が困難な場合などに行います。

         

経食道心エコー 

  

内視鏡のような細い管を食道に挿入し、心臓により近い食道から心臓を観察する検査方法です。通常の心エコーでは心臓周囲の肺が障害となり観察が難しい部分が存在しますが、経食道心エコーではそのような部分も観察できます。また、通常の心エコーよりも詳細な描出や評価が可能であるため、手術適応判定の際にも有用な情報を得ることができます。

        

負荷心エコー

心臓に負荷をかけた状態で行う心臓超音波検査です。心臓に負荷をかける方法としては運動して頂いたり、薬剤を用いたりと様々な方法があります。心臓に負荷がかかった際にのみ症状が出現するような場合や、負荷がかかった際の弁膜症の増悪の程度を知りたい場合等に有効な検査方法です。

  

     

エラストグラフィ

超音波検査はリアルタイムで断層像を表示することができるため、検査施行者が圧迫を加えると表示されている組織が歪む様子が観察できます。エラストグラフィを用いると圧迫した際の各組織の歪みの程度を色分けして表示し、軟らかい組織なのか、硬い組織なのかを知ることができます。悪性病変は硬い組織であることが多いため病変の良悪性の鑑別に有用です。

     

超音波ガイド下穿刺

  

病変の診断のために組織を採取する必要がある場合、病変部に針を刺す必要があります。この際、安全に対象病変だけを穿刺するために超音波検査を併用することがあります。超音波検査はリアルタイムの断層像が得られるため、穿刺した針の位置を確認しやすく、採取したい組織に針先が位置していることを確認できます。

  

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