主病棟 | 入院棟5階東:MFICU、9階西 |
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外来 | 外来棟5階5A外来 |
対応疾患 | 婦人科悪性腫瘍(子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん・膣外陰がん・絨毛性疾患、遺伝性腫瘍など) 婦人科疾患(子宮筋腫・子宮内膜症・良性卵巣腫瘍・異所性妊娠・骨盤臓器脱など) 産科(無痛分娩・出生前診断・多胎妊娠・合併症妊娠・早産・胎児奇形など) 生殖(不妊症・妊孕性温存・不育症など) 女性ヘルスケア(更年期障害・月経異常・骨粗鬆症・感染症・HPVワクチンなど) |
診療部長
鈴木 直(主任教授)
産婦人科は女性のライフサイクルに沿った様々なトラブルや悩み事を解決していくための診療科です。女性の一生には、女性特有の問題が山積されています。
思春期の月経異常、不妊症や不育症の悩み、妊娠中や出産前後の問題、子宮内膜症や子宮筋腫などの良性疾患や婦人がんに対する心配、更年期や老年期の体調の変化に関する悩みなどその範囲は多くの領域にわたります。
当院の産婦人科は、これらの病気に悩まれている多くの女性の悩みを解決するため、先進的なART(補助的生殖技術)を駆使した生殖医療ならびに思春期や更年期、老年期の体調の変化に伴う苦痛軽減を専門する生殖内分泌部門、安心して出産ができるよう地域の周産期医療を守る周産期部門、婦人科全般に関する手術療法(内視鏡手術や婦人科がん手術など)を施行し、また抗がん剤による化学療法や放射線療法を併せた集学的治療を行い緩和医療も提供する婦人科部門を有しています。
さらに、他の病気で悩まれている将来の妊娠・出産を希望されている一部の若年の患者さん(乳癌、SLE、精巣腫瘍など)に対して、治療開始前に卵子や精子、受精卵、そして卵巣組織を凍結保存し、病気が完全に治ってからARTによって妊娠成立を目指す新たな先進医療「がん・生殖医療」を行っています。
また、適切な治療法が存在していない早期に閉経が発来した患者さんに対して当院独自の治療法を開発し、世界初の先進的な医療も行っています。
当院産婦人科では、産婦人科全ての領域それぞれを専門とした医師によって愛ある医療を提供させて頂きます。
出産は、羊水の中で過ごしていた胎児が、分娩によって母親と分離され、呼吸を始めて新生児となるという母親と赤ちゃんにとって最も重要であり、危険な瞬間です。
聖マリアンナ医科大学産婦人科では、すべての診療科がそろっている大学病院であるメリットをいかして、最適な診療科のコラボレーションによって赤ちゃんにとってもお母様にとっても安心かつ安全に出産という一大イベントを迎えていただけるようにします。また、最近では多くの胎児の病気の診断が可能となっています。
”Fetus as a Patient”という言葉をモットーに赤ちゃんのための出生前診断や胎児治療に力を入れていきます。お腹の赤ちゃんの事で少しでもご不安な点や、ご自身の病気で妊娠することに不安をお持ちのお母様方は是非、聖マリアンナ医科大学産婦人科に相談にいらして下さい。
当大学の理念である「生命の尊厳」を重んじ、病める人を癒す、愛ある医療のもとでお母様と赤ちゃんを守って行きたいと思っています。
また、産科では子供がほしい女性の皆様のために生殖医療センターがあり、最先端の治療を行っております。お子さんが欲しいけれどもなかなか授からず、お悩みの方も是非、一度ご相談にいらっしゃって下さい。
産婦人科は周産期医学(産科)・婦人科腫瘍学・生殖医学(不妊・不育)・女性医学(更年期)の4つの柱から成ります。当科は4つの柱が偏りなく整備されており、それぞれの専門医のもと、質の高い診療を提供できるように努めています。
産科:川崎市唯一の総合周産期母子医療センターであり、妊産婦さんと赤ちゃんの命を日々 守っています。ハイリスク妊娠分娩を管理 する最後の砦として、幅広くリスクの高い 妊娠・分娩にも的確に対応しています。さまざまな合併症がある妊産婦さんや胎児異 常のある妊産婦さんにも、大学病院の関連 各科と協働して質の高い周産期医療を提供 しています。麻酔科と対応を行う安全性の 高い無痛分娩を24時間体制で行っています。
婦人科:悪性腫瘍では、診断から治療まで、横断的で切れ目の ない医療を患者さんに提供しています。がん治療の3本の柱、手術・薬物療法・放射線療法では、最新かつ質の高い医療技術を提供しています。緩和医療の早期介入や、治療による後遺症について、様々な分野の専門科と連携しながら継続的に対応していきます。良性腫瘍では、一般に腹腔鏡手術が難しいとされる疾患においても、より多くの患者さんに低侵襲手術を提供できる環境を整えています。合併症をお持ちの患者さんにも良質な治療が提供できるのは大学病院の強みです。
生殖:手術や検査ができる大学病院のメリットを 活かし、幅広い選択肢の中から患者さんに とって最適な生殖医療を提供します。他院 では対応できない合併症のある患者さんや 難治性不妊の患者さんも多く受診されています。また、妊孕性温存医療は国内で最多 の症例数で、小児の卵巣組織凍結を行っている数少ない施設の一つです。がん治療と 生殖医療の両方を必要としている患者さんに対して、患者さんの思いに寄り添って、最適な選択ができるように支援しています。
女性医学:女性は生涯にわたりホルモンの変化に翻弄されます。いつまでも女性が元気で笑顔でいるために、幅広い知識を持って女性のライフサイクルと健康課題に取り組んでいま す。更年期医療ではホルモン補充療法・漢 方治療・骨粗鬆症治療などを適切に組み合 わせて患者さんのQOL向上を目指します。がん治療による早発閉経に対するオンコヘルスケア外来、骨盤臓器脱と下部尿路症 状の改善を目指すウロギネ外来など、専門 性の高い医療を提供しています。
外来 | 担当 | 診療内容 |
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婦人科悪性腫瘍外来 | ○鈴木直 ○大原樹 ○久慈志保 今井悠 竹内淳 |
婦人科悪性腫瘍に対する検査と集学的治療 ○日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍学会専門医 |
腹腔鏡外来 |
○近藤春裕 |
腹腔鏡手術に関する検査と治療 ○日本産科婦人科内視鏡学会認定技術認定医 |
胎児精密超音波外来 |
○西村陽子 |
胎児異常の診断と治療 ○日本周産期・新生児医学会 母体・胎児専門医 |
無痛分娩外来 |
近藤春裕 |
無痛分娩に関する検査と説明 |
生殖内分泌外来 |
○高江正道 |
不妊症に対する検査と治療 ○日本生殖医学会 生殖医療専門医 |
がん・生殖医療外来 | 鈴木直 高江正道 洞下由記 |
妊孕性温存目的の凍結保存(精子・卵子・胚・卵巣)、がん治療後の生殖医療 |
子宮鏡外来 |
近藤春裕 |
子宮内病変に対する検査と治療 |
女性へルスケア外来 |
○戸澤晃子 |
更年期障害に対する検査と治療 ○日本女性医学会 認定専門医 |
初診外来 | 再診外来 | 専門外来 | ||
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月 | 午前 |
竹内淳 [妊婦健診] 山本紗希 古谷菜摘 |
佐治正太 河津 理 |
[婦人科外来] [生殖内分泌外来] 中村健太郎 |
午後 |
[子宮鏡外来] 山本紗希 佐治正太 [産褥外来] 担当医 |
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火 | 午前 |
○鈴木直 久慈志保 [妊婦健診] ○高江正道 佐治正太 |
石井雅人 八幡将喜
|
[婦人科悪性腫瘍外来] ○鈴木直 久慈志保 [生殖内分泌外来] 洞下由記 中村健太郎 [がん・生殖医療外来] 中村健太郎 |
午後 |
[精密超音波外来] 佐治正太 [胎児精密外来] 夫律子(4) [がん・生殖医療外来] 中村健太郎 [アゼリア外来] |
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水 | 午前 |
△大原樹 [妊婦健診] |
竹内淳 澤口隆太郎 |
[婦人科外来] 戸澤晃子 [婦人科悪性腫瘍外来] △大原樹 [生殖内分泌外来] 洞下由記 鈴木由妃 [精密超音波外来] 平野晶大 [心臓精密外来](4) |
午後 |
[生殖内分泌外来] 洞下由記 |
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木 | 午前 |
近藤春裕 [妊婦健診] 上田成美 |
中村健太郎 山本紗希 |
[婦人科外来] [膣腔鏡外来] [生殖内分泌外来] 杉下陽堂 洞下由記 |
午後 |
[子宮鏡外来] 近藤春裕 [子宮腺筋症外来] 西村陽子 名古崇史(月1) [アゼリア外来] |
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金 | 午前 |
○高江正道 [妊婦健診] 八幡将喜 |
洞下由記 宮澤千夏 |
[婦人科外来] [生殖内分泌外来] 中村健太郎 |
午後 |
[無痛分娩外来] [精密超音波外来] 八幡将喜 [アゼリア外来] [生殖内分泌外来] |
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土 | 午前 |
交替制(1,2,3,4) 赤間孝洋(月1) |
||
午後 |
〇=部長、△=副部長、[非]=非常勤
都合により変更になる場合があります。
午後は原則再診のみ(予約制)
( )内の数字は第何週目かを示しています。
日程 | 診療科 | 変更内容 |
---|---|---|
鈴木直医師の外来を休診いたします。 |
手術名・検査名 |
2017 年度 |
2018 年度 |
2019 年度 |
2020 年度 |
2021 年度 |
2022 年度 |
2023 年度 |
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悪性腫瘍手術件数 | |||||||
広汎子宮全摘術 |
18 | 16 | 12 | 17 | 16 | 16 | 9 |
準広汎子宮全摘術 |
4 | 3 | 1 | 4 | 12 | 5 | 7 |
単純子宮全摘術(拡大子宮全摘術を含む) |
78 | 52 | 70 | 62 | 117 | 78 | 90 |
子宮頸部円錐切除術 |
65 | 59 | 45 | 45 | 54 | 50 | 32 |
子宮膣部蒸散 |
3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 6 |
外陰がん |
1 | 2 | 14 | 0 | |||
付属器切除 |
17 | 9 | 8 | 14 | 4 | ||
試験回復 |
5 | 7 | 15 | 3 | 2 | ||
その他 |
4 | 0 | 8 | 9 | 21 | ||
良性疾患手術件数 | |||||||
開腹手術 | |||||||
腹式単純子宮全摘術 |
65 | 30 | 28 | 41 | 23 | 41 | 34 |
子宮筋腫核出術 |
6 | 0 | 7 | 20 | 6 | 4 | 6 |
付属器摘出術 | 19 | 16 | 20 | 9 | 16 | 18 | 23 |
卵巣嚢腫摘出術 | 0 | 1 | 3 | 6 | 0 | 2 | 2 |
その他 | 0 | 0 | 1 | 2 | 8 | 1 | 9 |
腟式手術 | |||||||
腟式子宮全摘術 | 6 | 3 | 16 | 6 | 0 | 0 | 0 |
TCR | 35 | 67 | 73 | 51 | 77 | 64 | 76 |
D&C | 49 | 46 | 40 | 57 | 48 | ||
その他 | 1 | 4 | 19 | 37 | |||
■腹腔鏡下手術 | |||||||
付属器切除術/ 卵巣嚢腫摘出術 |
111 | 75 | 79 | 97 | 119 | 85 | 89 |
子宮悪性腫瘍手術 | 45 | 28 | 28 | ||||
子宮全摘術 (LAVH,TLH) |
35 | 59 | 43 | 58 | 69 | 66 | 51 |
子宮筋腫核出術 | 16 | 19 | 29 | 21 | 16 | 11 | 13 |
卵巣凍結,移植 | 28 | 18 | 12 | 12 | 24 | 25 | 25 |
その他 (子宮外妊娠含) |
10 | 11 | 1 | 12 | 6 | 4 | 33 |
周産期症例 | |||||||
■分娩数 | |||||||
分娩母体数 (死産を含む) |
574 | 625 | 659 | 607 | 639 | 583 | 736 |
双胎妊娠 | 31 | 38 | 30 | 35 | 34 | 27 | 35 |
品胎妊娠 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 |
■分娩様式 | |||||||
自然分娩 | 325 | 334 | 274 | 310 | 381 | 341 | 487 |
吸引/鉗子分娩 | 32 | 46 | 63 | 48 | 36 | 35 | 52 |
帝王切開術 | 217 | 38 | 238 | 217 | 216 | 200 | 249 |
無痛分娩 | 84 | 122 | 207 | 198 | 279 | ||
■生殖医療症例 | |||||||
採卵件数 | 267 | 307 | 293 | 249 | 283 | 332 | 216 |
新鮮胚移植件数 | 22 | 11 | 5 | 7 | 2 | 2 | 7 |
凍結融解胚移植件数 | 177 | 204 | 163 | 124 | 202 | 191 | 147 |
卵巣凍結件数 (がん・膠原病) |
12 | 15 | 11 | 9 | 20 | 23 | 25 |
卵子凍結件数 |
35 | 35 | 34 | 32 | 29 | 48 | 40 |
子宮鏡 | 77 | 84 | 52 | 80 | 89 | 37 | 32 |
IUI | 178 | 241 | 213 | 156 | 203 | 144 | 145 |
卵管鏡下卵管 形成術 (FT) |
10 | 16 | 8 | 7 | 8 | 6 | 3 |
名称 | 所要日数 (時間) |
説明 |
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【婦人科】 婦人科悪性腫瘍 |
10日~疾患・経過によります | 子宮頸癌・体癌、卵巣癌、外陰癌など婦人科領域の各種悪性経過によります腫瘍に対して根治手術を行います。疾患や患者さんの状態によっては、術前もしくは術後の抗癌剤治療や放射線治療を、入院もしくは通院によって行います。 |
【婦人科】 |
約8日間 | 子宮筋腫などの症例に対して施行される術式です。 |
【婦人科・生殖】 腹腔鏡下手術 |
前日入院 手術後2~7日で 退院 |
婦人科疾患(子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮体がん、子宮頸がん、卵巣腫瘍、子宮内膜症、不妊症など)に対して行なう内視鏡手術。開腹手術に比べ、術後疼痛の軽減、美容上の利点、短期間の入院、早い社会復帰など利点が多い。先進医療として行われている子宮体がんに対する傍大動脈リンパ節郭清は手術費用が自己負担(70万円)となる。 |
【婦人科・生殖】 子宮鏡下手術 |
前日入院 手術後1~3日で 退院 |
子宮鏡検査で子宮腔内病変の認められた患者さんに対して行う内視鏡下手術です。術後疼痛も少なくすぐれた手術です。 |
【婦人科】 円錐切除術 |
約3~4日間 | 子宮頸部病変に対して施行される低侵襲の術式です。 |
【婦人科・生殖】 子宮鏡検査 |
検査施行時間 20分程度 |
症状:不正出血、過多月経の患者さん、或いは、子宮腔内病変(粘膜下筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮奇形など)に実施します。 |
【産科】 羊水染色体検査 絨毛染色体検査 |
結果は 約2~3週間 |
羊水検査は妊娠16週以降、絨毛検査は妊娠11~13週頃、希望があれば行います。事前に産科外来で状態を確認し、遺伝カウンセリングを行い、検査予約をとって行います。費用は自費扱いとなります。なお検査は日帰りで行い、結果が分かるまで2~3週間かかります。 |
【産科】 正常分娩(入院) |
原則として分娩後6日間入院 |
|
【産科】 帝王切開分娩(入院) |
原則として手術後8日間入院 |
|
【産科】 人工妊娠中絶 |
当院では、母体合併症などのために他院での処置が困難である場合を除き、原則として行っていません。 | |
【生殖】 人工授精 |
施行時間約10分 |
排卵前後に人工的に精子を子宮内に注入する治療です。射精精液を洗浄濃縮する方法です。 |
【生殖】 体外受精のための採卵 |
日帰り |
体外受精とは、体外で卵子と精子を受精させ受精卵を子宮内に移植する一連の治療を指します。その為に、排卵誘発にて発育した卵子を麻酔下で採取します。 |
【生殖】 卵管鏡下卵管形成術(FT) |
日帰り |
卵管が閉塞または狭窄している患者さんに対して経膣的に行う手術です。 |
聖マリアンナ医科大学病院産婦人科では生命倫理委員会の承認を得て、下記の臨床研究を実施しています。関係各位のご理解とご協力をお願い申し上げます。なお、対象に該当すると思われる方でデータの使用を拒否される場合は、下記問合わせ先へご連絡下さい。 本研究は診療情報等を用いた研究のため、新たに患者さんへ何かしらの検査や処置を行うものではございません。また、本研究への協力に同意しない場合でも、何ら不利益を被ることは一切ありません。各研究の概要は添付資料をご参照ください。
研究課題名 | 問合せ先 |
---|---|
鈴木 直 | |
高江正道 | |
戸澤 晃子 | |
高江 正道 | |
【患者報告アウトカムや全国がん登録と連携した思春期・若年がん患者等を対象とした日本がん・生殖医療登録システムによる治療成績解析】に対するご協力のお願い |
洞下 由記 |
洞下 由記 |
GSM(閉経関連尿路生殖器症候群)
腟がひりひりする、おりものの匂いが気になる、性交渉のときに痛む、軽い尿もれが etc.お困りの症状の方へ
CO2フラクショナルレーザー概要(モナリザタッチ®)の効果
閉経に向け女性ホルモンが減少するために起こる腟や外陰の萎縮をレーザーにより改善する治療です。レーザーの切開・凝固の作用が副次的に腟粘膜の線維芽細胞を活性化し新生コラーゲンが生成されます。この作用を利用して、加齢により(または産後)薄くなってしまった腟粘膜や外陰がふっくらと厚みがでて痛み、帯下、乾燥なども改善されます。
・費用(自費診療) 腟粘膜+外陰照射 セットで33,000円/回(税込)
・治療は1ヶ月に1回(3〜5回程度)個人差はありますが1回でも効果はありますが3回程度行うとより効果が実感できます。効果の維持のために定期的にレーザー治療を継続される方もいらっしゃいます。
・痛みはほとんどありませんが、塗る麻酔薬を使用してさらに負担をとります。
・ホルモン剤は使用しないので乳がんや婦人科疾患既往の方でも治療が可能です。
リスクと副反応について
施術直後、熱感を感じることがあります。まれに照射後に、軽微な痛みや出血を生じる場合もありますが、通常は数日で自然に治まります。レーザー照射直後、日焼けをした感じのほてり感、ヒリヒリ感、腫れが生じますが、2~3時間ほどで落ち着きます。
米国における2021年の時点でのCO2フラクショナルレーザー治療のいわゆる副作用報告は、照射後の痛みや灼熱感等、操作ミスによる医師への誤照射、不適応疾患への照射をなど数百万回を超える実施のうち患者さんの有害事象として以下の内容が報告されています。
・膀胱炎症状 ・治療後の刺激感と痛み ・レーザーとの因果関係は不明の硬化性苔癬
その他のご質問などは診察時に担当医にお尋ねください。
*当院では慎重に拝見するために治療開始から3ヶ月間は2週間毎の診察が必要です。
*2024年4月からは水曜日に担当医が診察いたします。
がん・生殖医療外来とは、がん治療と生殖医療の両立を目指して両方の専門医により診療する専門外来です。がん治療前の妊孕性温存療法の他、がん治療後の不妊に関する相談も承っております。
妊孕性温存療法
がん治療により性腺機能障害が起こることは以前から知られていましたが、若年患者にとっては妊孕性の低下・喪失を来す深刻な問題であり近年再認識されています。また一方で、近年の生殖医療の発達により少数の配偶子での妊娠・分娩が可能になり、生殖細胞を凍結保存することが可能になりました。我々は2010年10月からがん・生殖医療外来を立ち上げ、がんの治療を遅延しない範囲内で、妊孕性温存療法として卵子凍結、精子凍結、胚(受精卵)凍結、卵巣組織凍結を行なっており、日本最多の症例数があります。
【相談内容】
・妊孕性温存療法としての精子凍結
・妊孕性温存療法としての卵子・胚凍結
・妊孕性温存療法としての卵巣組織凍結(小児も含む)
・がん治療後の生殖医療について
・子宮体癌の妊孕性温存について
・卵巣悪性腫瘍の妊孕性温存について
【日時・料金】
がん・生殖医療外来:毎週火曜にお受けしております。
・初診料:10000円(税別・自費)
・再診料:700円(税別・自費)
緊急の場合には、平日9:00〜16:30 Tel:044-977-8111
代表を通して、生殖医療外来または産婦人科にお電話ください。
診療科・部門のご案内
診療科
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認知症(老年精神疾患)治療研究センター