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専門外来のご案内

難治てんかんの外科治療外来

難治てんかんの外科治療外来とは

てんかん外科治療というと、皆様どのようなことを感じられますでしょうか。
薬物治療・外科治療・緩和治療、難しいてんかん患者さんこそ、この3本柱のすべてを駆使して初めてより良い状態を得られるはずなのに、てんかん外科治療にたどり着く患者さんがまだまだ多くないのはなぜなのでしょうか。てんかん外科治療は保険診療として認められている標準治療であり、最新医療を享受して発作の少ない、より幸せな人生に進む患者さんがたくさんおられるのに、どことなく暗くて怖いイメージが先行して、外科治療をためらっていないでしょうか。
私たちは、難治性てんかんでお困りの患者さんとお付き合いするに際して、いつも次のことを考えています。

  1. お困りの症状は、本当にてんかんによるものか?
  2. 薬物治療は十分になされたか?
  3. 外科治療介入すると、発作抑制と患者さんの幸せに資するのか?

一般的には、2剤2年(2剤の抗てんかん薬を十分使用して、2年間)治療しても発作抑制に至らない場合は、外科治療評価を含めた再評価、と言われていますが、私たちがお付き合いする患者さんの多くは、何年も何年も苦労を重ねてようやくお目にかかるという方々ばかりです。それでも、なんとか良くなっていただきたい、私たちはその一心で治療活動に従事しております。

「いままで何十年もお薬の治療と言われていたのに、いまさら手術って言われても」
「発作がなければ生活できるのに、手術を受けたほうがいいの?」
「手術を受けたら、以前よりもっと悪くなってしまわないの?」
「てんかん外科の先生って、お薬で治すことは考えてないの?」

数多く耳にするこのような当たり前の疑問ですが、どうか皆様のお近くにおられる先生方に尋ねてみてください。答えのない毎日を続ける必要はありません。疑問点や問題点を話し合ってみてください。それでも解決したい問題があるようなら、聖マリアンナ医科大学に私たちを訪ねて来てください。

私たちは「神奈川県初めてのてんかんセンター」「神奈川県唯一のてんかんセンター」として、患者さんお一人お一人に、外科治療を初めとして何か一つの新しい提案ができるてんかんセンターでありたいと考えています。平成30年4月からは「神奈川県てんかん拠点病院」として、神奈川県から新たに指定を受けました。圏内医療の均てん化を目指すことで神奈川県民のニーズにお応えし、国民の負託に応える聖マリアンナ医科大学神奈川てんかんセンターを、これからもどうぞよろしくお願いします。

診察日

木曜日(事前予約制)

予約方法

  • 紹介元医療機関よりFAX申込書にて予約をお取りいただきご来院ください。(患者さんからの予約は承っておりません。)
  • 現在の担当医からの紹介状を必ずご用意ください。

患者さんの紹介について

担当医

太組一朗
てんかん専門医・専門医指導医、脳神経外科指導医、VNS治療認定医

【神奈川県てんかん診療拠点病院(外部リンク 神奈川県ホームページ)】

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/nf5/tenkan/top.html