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新型コロナウイルス感染症後外来【症状】

症状
動いた後の倦怠感・動悸・呼吸困難感
味覚・嗅覚の異常
脱毛
考えがまとまらない、判断を誤る、記憶が低下する
頭痛
不安、不眠、気持ちが落ち込んでしまう
体のしびれや痛み
その他の症状




動いた後の倦怠感・動悸・呼吸困難感

安静にしている時は大丈夫だけれども、少し頑張って動いてしまうと微熱がでたり、疲れ切って動けなくなるという訴えが多く聞かれます。その際、2つの原因がないかどうかをまず確認をします。1つは、歩いたときに血液の酸素濃度が下がらないかどうかです。感染当初に重症肺炎があった場合、その後も肺に傷が残ることがあります。その影響で呼吸した際に肺がうまく広がらず、動くと苦しくなります。
もう1つは自律神経の異常がないかどうかを確認いたします。当院ではコロナの感染後に発症する体位性頻脈症候群に注目をしています。寝ていると症状はありませんが、立ち上がった時や動いたときに動悸が強く、苦しさを自覚する場合が多いです。呼吸器内科や循環器内科と連携して、呼吸をしやすくする吸入薬や、脈拍を抑えるような薬を使用します。
上記のような原因がはっきりしない場合もあります。その際には、筋力の低下がないか、もしくは精神的なストレスが強く関与していないか含めて様々な観点から評価を行い、各診療部門や漢方専門外来と連携して、継続した診療を行っています。




味覚・嗅覚の異常

感染初期には、味覚や嗅覚がほぼ無くなってしまうことが多く、その後1か月程度で自然に治ってきます。しかし、2ヶ月以上経っても味覚や嗅覚の障害が続くことがあります。味やにおいは感じるが元々感じていたものとは違って感じたり、特定の味やにおいが分からない、急に変なにおいがする(焦げたようなにおいなど)という症状が多いです。耳鼻咽喉科と連携して診療を行っております。内視鏡検査や画像検査で原因の検索を行い、味覚・嗅覚検査などで評価を行います。嗅覚トレーニングや漢方を中心とした治療を行っております。時間はかかりますが、徐々に症状が改善してくる方が多いです。




脱毛

感染発症の後、少ししてから(1-2か月程度)脱毛を訴える方が多いです。お風呂場の排水溝が髪の毛で詰まりやすくなった、ドライヤーで乾かしていると髪の毛が飛んで行ってしまうなど、髪の長い女性には特に訴えが多くなります。発毛には成長期、退行期、休止期というサイクルがあります。新型コロナウイルス感染後に髪が抜けてしまうのは休止期脱毛と呼ばれ、感染によりサイクルが休止期になってしまうものです。髪の毛がすべてなくなってしまうのではないかと不安がられますが、全体的に髪が抜けやすくなるだけで髪の毛がすべて抜けてしまうことはありません。市販の育毛剤使用のお勧めや、円形脱毛の治療などを行いますが、発症から6カ月程度で落ち着いてきます。症状が強い場合には皮膚科と連携して治療を行っております。




考えがまとまらない、判断を誤る、記憶が低下する

感染初期から、人の話や書いてあることが理解できない(理解しようとすると非常に疲れる)、普通では間違えないことを失敗してしまう、覚えられない・思い出せないといった記憶の低下が現れる場合があります。全体的に頭にモヤがかかったような感じとなり、Brain fogとも呼ばれています。当院では高次脳機能テストや脳血流SPECTといった脳の状態を評価した上で、反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)という特殊な磁気を用いた脳刺激治療をリハビリテーション科にて行っております。まだ保険で認められていない新しい治療的技術ですが、rTMSにより症状が改善した、頭がすっきりしたと効果を実感される方が多いです。




頭痛

頭痛はBrain fogの一症状であり、もともとある頭痛が悪化する場合や新たに出現する場合もあります。鎮痛薬としてよく用いられるカロナールやロキソニンの効果が乏しいことが多いですが、片頭痛や緊張型頭痛の治療を行うことで症状が改善することもあります。頭痛性状の特徴を捉え、漢方薬や抗うつ薬も併用しながら頭痛専門外来と連携行い、診療を行っております。




不安、不眠、気持ちが落ち込んでしまう

問診を行うと不安や不眠の訴えをされる方が多くいらっしゃいます。他の後遺症の症状が原因で不安となっていることが多いのですが、中には主な症状が気分の低下であり、うつ病と診断される方もおります。またうつ病や躁うつ病の既往歴のある方が、新型コロナウイルス感染を契機に症状が再燃してしまうこともあります。看護師によるメンタルケアや神経精神科と連携して治療を行っております。




体のしびれや痛み

胸がチクチクっとする、手足がしびれている、全体的に体の感覚が変であるなど、漠然とした体の痛みや局所的なしびれなどの訴えをされる方も多いです。他に原因がないかどうかの検索を行い、症状が強い場合には脳神経内科とも連携をして細かい神経や筋力の検査や、症状を抑える加療を行っております。また、感染後、リウマチのように手足の関節が腫れてしまい日常生活に支障がでる方がいらっしゃいます。ロキソニンなどの一般の痛み止めでは効果が乏しく、リウマチに使うような治療を行うこともあります。当院ではリウマチ・アレルギー・膠原病内科と連携をして治療を行っています。




その他の症状

その他にも胸やけ、下痢、運動時の手の震え、急な発汗、足の発赤など、様々な症状があります。胸やけは逆流性食道炎の治療、下痢は過敏性腸症候群の治療を行うことで症状は改善しました。新型コロナウイルス感染の後遺症と思っていても、その他の疾患が隠れている場合や、基礎疾患がある場合にはその症状が悪化することもあります。



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