センター長
西巻 博(教授)
当院では2015年4月より、ハイブリッド手術室の稼動を開始しました。 ハイブリッド手術室とは、手術室と懸垂型の血管造影装置を組み合わせたもので、高画質な透視・3D撮影を行うことができる手術室のことをいいます。ハイブリッド手術室には以下のようなメリットがあります。
ハイブリッド手術室において、循環器内科、心臓血管外科、放射線科、麻酔科などの関係各科、さらに手術室スタッフ、クリニカル・エンジニアリング(CE)部、放射線部、薬剤部など関係各部署が協力して治療にあたるためにハイブリッド心臓大動脈治療センターが開設されました。ハイブリッド心臓大動脈治療センターでは、以下のような治療を施行中です。
金属の鋳型の付いた人工血管を瘤のできた血管の中に挿入することによって破裂を予防します。 ハイブリッド心臓大動脈治療センターにおいて、腹部大動脈瘤ならびに胸部大動脈瘤に対する正確で安全なステントグラフト治療を日夜行っております。
担当科 | 心臓血管外科、放射線科 |
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2016年2月からはTAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)を行う施設として認定され、川崎市内で唯一の実施施設となりました。TAVIは、通常の大動脈弁置換術を受けられない状態の患者さんに適用できる侵襲度の低い(身体にやさしい)治療法です。開胸することなく大動脈弁狭窄症が根治できる経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)は、循環器内科、心臓血管外科、放射線科、麻酔科などの関係各科、さらに手術室スタッフ、クリニカル・エンジニアリング(CE)部、放射線部、薬剤部など関係各部署の協働作業で行います。
担当科 | 循環器内科、心臓血管外科、麻酔科、放射線科 |
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2018年4月よりMitral Clip(経皮的僧帽弁形成術)を行う施設として認定され、川崎市内で唯一の実施施設となりました。Mitral Clipは開胸することなく僧帽弁閉鎖不全症が治療できる侵襲度の低い(体にやさしい)治療法です。Mitral Clipは、循環器内科、心臓血管外科、放射線科、麻酔科などの関係各科、さらに手術室スタッフ、クリニカル・エンジニアリング(CE)部、放射線部、薬剤部など関係各部署の協働作業で行います。
担当科 | 循環器内科、心臓血管外科、麻酔科、放射線科 |
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2017年7月から経皮的心房中隔欠損閉鎖術、2020年2月から経皮的卵円孔開存閉鎖術を行う施設として認定され、どちらも川崎市内で唯一の実施施設となりました。開胸することなく4日間の入院期間で根治可能です。経皮的卵円孔開存閉鎖術は、「卵円孔開存を介した奇異性塞栓が疑われる脳梗塞症例の再発予防」が適応となります。原因不明の脳梗塞患者さんがいらっしゃいましたらご相談願います。小児症例に対しても小児科と連携し対応しております。
担当科 | 循環器内科、心臓血管外科、麻酔科、放射線科 |
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2020年10月から経皮的左心耳閉鎖術を行う施設として認定されました。心房細動患者において血栓が生成される左心耳を閉鎖することにより、塞栓症を予防する新たな治療法です。出血のリスクが高く抗凝固薬の長期使用が困難な心房細動患者さんが適応となります。
担当科 | 循環器内科、心臓血管外科、麻酔科、放射線科 |
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高齢者やリスクの高い患者さんの増加に伴い、ハイブリット手術室を使用した低侵襲な心臓大血管治療の必要性はますます高まるものと予想されます。ハイブリット心臓大動脈治療センターでは、各科の垣根を越えて一丸となって治療に邁進しておりますので、24時間いつでもご連絡ください。
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認知症(老年精神疾患)治療研究センター