主病棟 | 入院棟7階東 |
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外来 | 病院本館2階東外来 |
対応疾患 | 呼吸器疾患一般、肺癌、間質性肺炎、COPD(肺気腫)、胸膜中皮腫、気管支喘息、再発性多発軟骨炎、気管気管支軟化症、難治性気胸 |
肺癌、肺気腫、気管支喘息、間質性肺炎、呼吸器感染症など様々な呼吸器疾患について、呼吸器病センターをともに形成する呼吸器外科と密接に連携し、『特定機能病院の呼吸器内科』としての役割を果してまいります。
種々の呼吸器疾患を的確に診断し、治療に際しては患者さんの立場を配慮し、QOLを重視してベストの治療法を選択する、という姿勢で努力していく所存ですが、私共の診療はこの地域の医療機関の皆様に支えられてこそ成り立つもの、と考えております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
診療部長
峯下 昌道(主任教授)
その他、各種呼吸器疾患に対応いたします。
初診外来 | 再診外来 | 専門外来 | ||
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月 | 午前 | 高良知大 | △西根広樹 鶴岡一 |
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午後 | △西根広樹 鶴岡一 |
[COPD外来] 〇峯下昌道 |
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火 | 午前 | 蛭田ゆり野 | 森川慶 西山和宏 |
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午後 | 森川慶 西山和宏 |
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水 | 午前 | 交替制 | △半田寛 古屋直樹 |
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午後 | △半田寛 古屋直樹 |
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木 | 午前 | 西 由紘 | 〇峯下昌道 木田博隆 |
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午後 | 〇峯下昌道 木田博隆 |
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金 | 午前 | 沼田雄 | 石田敦子 篠﨑勇輔 |
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午後 | 石田敦子 篠﨑勇輔 |
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土 | 午前 | 西 由紘(1,3) 沼田雄(2,4) |
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午後 |
〇=部長、△=副部長、[非]=非常勤
都合により変更になる場合があります。
午後は原則再診のみ(予約制)
( )内の数字は第何週目かを示しています。
現在「休診・代診のご案内」はありません。
肺悪性疾患疑いに対する経気管支肺生検(transbronchial biopsy: TBB)の診断率は、過去5年で平均91%と高い水準を保っております。
検査の事前準備として、十分に気管支の枝読みを行い(症例によりナビゲーションシステムを併用)、使用スコープや診断補助器具(EBUS-GS、クライオプローブ等)を気管支鏡カンファレンスで厳密に選定します。検査に際し下記手順の励行に加え、2020年から検査中の迅速細胞診(rapid on-site cytologic evaluation: ROSE)を導入し、現場で検体の質と量を評価し処置回数に反映するなど、検査内容の質を向上させております。また最高画質の気管支鏡(ハイビジョンスコープ)の導入により、これまでにない知見も収集しながら、安全性の高い検査を提供しております。
当科では、①安全性向上および低侵襲(楽な気管支鏡)、②検査の質の向上、③情報整理と集約の3項目を柱とし、引き続き研究内容の発信と実診療への還元に努めてまいります。
なお検査内容については下記からもご参照頂けます。
当科は宮澤輝臣前教授の指導の下、中枢気道狭窄病変に対する呼吸器インターベンションを行ってきました。その過程において、治療方針の決定や治療効果判定のために局所肺機能の評価が極めて重要であることを経験し、呼吸器インターベンションにおける気管支鏡を用いた局所の呼吸機能評価する『機能的気管支鏡』の研究に取り組んでいます。従来行われている呼吸機能検査やCTによる術前評価に加え、当科では手術中に機能的気管支鏡で迅速に治療の効果判定を行い、追加治療の必要性を評価しています1,2)。気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患等への応用に向けて、今後も研究に取り組んでまいります。
1) Nishine H, Hiramoto T, Kida H, et al. Assessing the site of maximal obstruction in the trachea using lateral pressure measurement during bronchoscopy. Am J Respir Crit Care Med. 2012;185(1):24-33.
2) Nishine H, Hiramoto T, Handa H, et al. Assessment of Extensive Airway Obstruction Using Point-by-Point Lateral Pressure Measurements during Bronchoscopy. Respiration. 2021;100(7):611-617
肺癌のDriver遺伝子異常の診断/
治療開発についての研究
現在は肺癌の診断において最も重要ことは、個々の患者さんのDriver遺伝子異常を確実に診断し、適切な分子標的治療治療に繋げることです。当科は2013年より国立がん研究センター東病院を中心としたLC-SCRUMの中核施設として参加し、肺癌診断における次世代シークエンサー(NGS)やマルチプレックスPCRの開発および新規Driver融合遺伝子の発見等の研究を行って参りました1)。当院は、『がんゲノム医療拠点病院(全国33施設)』にも指定されており、がんゲノム医療の更なる発展のための研究も継続しています。また、実地臨床で用いるNGSでは検出できないが、治療標的として有望である稀少遺伝子異常の診断・治療についても実績を有しております(図1)2)。稀少遺伝子変異を有する患者さんについては、当院腫瘍内科や国立がん研究センター中央病院/東病院とも連携し、適切な治験への紹介を積極的に行っています。
1) Izumi H, Matsumoto S, Liu J, et al. The CLIP1-LTK fusion is an oncogenic driver in non-small-cell lung cancer. Nature 2021, 600(7888): 319-323.
2) Furuya N, Matsumoto S, Kakinuma K, et al. Suitability of transbronchial brushing cytology specimens for next generation sequencing in peripheral lung cancer. Cancer Sci 2021, 112(1): 380-387.
図1. 当院で診断された非小細胞肺癌(非扁平上皮癌)のDriver遺伝子異常の内訳
肺癌の薬物療法についての研究
薬物療法の分野においては、臨床試験グループ(TORG/NEJSG/WJOG)主導の多施設共同臨床試験、企業治験、医師主導治験を行っています。これまでにも肺癌診療ガイドラインに引用されるようEvidenceの確立にも寄与してきました3)。また抗がん薬物療法のみならず、制吐薬などの支持療法の臨床研究も行っております4)。
3) Saito H, Fukuhara T, Furuya N, et al. Erlotinib plus bevacizumab versus erlotinib alone in patients with EGFR-positive advanced non-squamous non-small-cell lung cancer (NEJ026): interim analysis of an open-label, randomised, multicentre, phase 3 trial. Lancet Oncol 2019, 20(5): 625-635.
4) Ito Y, Tsuda T, Minatogawa H, et al. Placebo-Controlled, Double-Blinded Phase III Study Comparing Dexamethasone on Day 1 With Dexamethasone on Days 1 to 3 With Combined Neurokinin-1 Receptor Antagonist and Palonosetron in High-Emetogenic Chemotherapy. J Clin Oncol 2018, 36(10):1000-1006.
当科では、①安全性向上および低侵襲(楽な気管支鏡)、②検査の質の向上、③情報整理と集約の3項目を柱とし、研究内容の発信と実診療への還元に努めてまいります。気管支鏡検査のご依頼は初診外来(月~土曜午前)で受け付けておりますが、緊急の際は当番医に直接お問い合わせください。
当院では中枢気道狭窄に対する内視鏡治療を積極的に行っています。まずは緊急性の有無を確認しますのでお手数ですが下記相談医に電話で連絡をください。緊急性が低い場合は地域連携を通して外来予約をお願いしていますが、緊急性が高いと判断した場合は即日転院などの調整を行います。
相談医 | ||
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月 | 午前 | 半田 |
午後 | 半田 | |
火 | 午前 | 鶴岡 |
午後 | 鶴岡 | |
水 | 午前 | 鶴岡 |
午後 | 鶴岡 | |
木 | 午前 | 半田 |
午後 | 鶴岡 | |
金 | 午前 | 緊急当番医 |
午後 | 半田 |
定時処置日:火曜日午後、木曜午前(第1、3)
上記以外でも緊急対応可能な場合もあります。
木曜日午後にリウマチ・膠原病・アレルギー内科で再発性多発軟骨炎(RP)の専門外来(RP外来)が行われておりますが、気道病変を有する患者様は呼吸器内科で介入が必要な場合は併診しております。
RPは気管気管支軟化症を発症することがあり、予後に影響を及ぼす病態ですので呼吸機能検査、胸部CTで気道病変の評価を行い、軟化症を発症している場合にはまず非侵襲的にマスク型の陽圧換気の適応の有無を判断します。必要時には気管支鏡による評価や気道ステント治療を検討します。
所要時間:20分
肺がん等の呼吸器疾患が疑われる患者さんを対象に、気管支鏡で病気の場所から組織や細胞を採ってくる検査です。採取した標本は悪性かどうかの判定や細菌の同定等に使用されます。末梢の病変には超音波ガイドシース法を用いて高い診断率が得られています。
所要時間:20~30分
コンベックスタイプの超音波ガイド下針生検でリアルタイムに針が観察でき安全に縦隔リンパ節等、気管・気管支外の病変を穿刺することができる、肺癌の臨床病期分類等に非常に有用な検査です。その他サルコイドーシスなどの縦隔リンパ節が腫大する疾患の診断にも応用されます。
所要時間:10分
普通の気管支鏡ではわかりにくい早期中心型肺癌ですが、蛍光気管支鏡は自然蛍光の欠損によりこのような病変を検出することが可能で、早期治療に結びつけることができます。同様に狭帯域光気管支鏡は悪性疾患に伴う異常血管新生を早期に検出することができます。
所要時間:60~120分
気管や気管支が腫瘍性病変等により狭窄すると呼吸困難を来し、場合により窒息死の危険も生じます。この狭窄病変に対して気管支鏡を用いて、アルゴン・プラズマ凝固(APC)、バルーン拡張、スネアによる腫瘍切除、硬性鏡によるコアアウトを組み合わせて治療いたします。拡張を維持するため、ステントという筒を狭窄部位に留置することもあります。ステントはシリコン製と金属製とハイブリッドタイプがあり、一長一短があるので最も適したステントを選択して使用しています。硬性気管支鏡で全身麻酔下に施行する場合と局所麻酔下で気管支ファイバースコープを用いて治療する場合があります。
所要時間:60~120分
光線感受性物質を注射後に腫瘍に集まった時に低出力レーザーを照射して壊死を起こさせる治療で、特に早期中心型肺癌の場合、光線力学的治療で完治を目指すことができます。外科的手術できない場合などの代替治療として有用です。
所要時間:30~90分
外科手術による治療が困難な難治性気胸や肺瘻に対して経気管支鏡的に気管支塞栓子(EWS)を用いて気管支を閉塞する治療です。必要により気管支造影で気漏部位を確認し、胸膜癒着術も併用します。
所要時間:30~120分
局所麻酔で胸壁を一カ所小切開して先が軟性である胸腔鏡を胸腔内に挿入し、直接観察しながら胸膜の病変部から組織を採取し診断を安全に行う検査です。
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部門
センター
認知症(老年精神疾患)治療研究センター