主病棟 | 新入院棟11階東 |
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外来 | 病院本館2階内科西 |
対応疾患 | 急性白血病、慢性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血、免疫性血小板減少症、血栓・止血疾患疾患、慢性活動性EBウイルス感染症 |
私たちは「患者さんとともに、病気を治す!」ことを目指しています。
臨床現場の問題と向き合い、答えを出し、患者さんや社会に還元することを目標に診療・研究・教育を行っています。診療領域では血液疾患の治療を、化学療法、免疫療法、そして造血幹細胞移植を駆使して行っています。研究領域では血液の病気が起こるしくみの解明と、その結果をもとに治療法の開発を行っています。
特に白血病やリンパ腫など、血液の悪性腫瘍の他、未だ治療薬の無い難治性疾患であるEBウイルス陽性TもしくはNK細胞腫瘍である慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)の診療、病態解明、治療法開発に力を入れています。
診療部長
新井 文子(主任教授)
経験豊かなスタッフが外来・入院を通し、血液疾患全般の診断・治療を行っています。本邦最大の成人白血病研究グループである、JALSG(特定非営利活動法人成人白血病治療共同研究機構 Japan Adult Leukemia Study Group)に参加し、最先端の白血病診療を行っています。悪性リンパ腫、多発性骨髄腫も日本血液学会診療ガイドラインに則った、そして患者さんに最適な治療を行っています。新規治療法開発も積極的に行っています。
慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)に対しては、厚生労働省研究班に所属、本邦の成人診療の中心施設として、最先端の診断、治療を行っております。
再生不良性貧血
白血球・赤血球・血小板が減少する病気です。血液検査や骨髄検査により診断し、免疫抑制療法や造血幹細胞移植により治療します。病気の重症度により治療法を決定します。日本では年間約1000人が発症するといわれています。当科では再生不良性貧血に対する免疫抑制療法や造血幹細胞移植を行なっております。再生不良性貧血は国の指定難病で、認定されると医療費助成を受けられる制度があります。
自己免疫性溶血性貧血(AIHA)
赤血球膜の抗原に対する自己抗体が産生され、赤血球が破壊された結果(溶血)、貧血をおこす疾患です。抗体の種類により、温式と冷式に分類されます。日本では年間数百人が発症するといわれています。
温式AIHAは体温付近の温度で赤血球が破壊されます。原因不明の本態性と悪性リンパ腫・全身性エリテマトーデス他に続発するものがあります。副腎皮質ステロイドが著効します。続発性の場合には原病の治療が行われます。
冷式AIHAは体温以下(4℃)の温度で赤血球が破壊されます。寒冷凝集素症には本態性と悪性リンパ腫・伝染性単核球症・マイコプラズマ肺炎に続発するものがあります。本疾患は溶血症状だけでなくレイノー症状を呈するものもあります。治療は保温と原病の治療が主ですが、2022年、寒冷凝集素症に対する新しい治療薬として、C1複合体セリンプロテアーゼのC1s蛋白に対する抗体、スチムリマブが承認されています。
AIHAは国の指定難病で、認定されると医療費助成を受けられる制度があります。
免疫性(特発性)血小板減少性紫斑病(ITP)
血小板は、血液細胞の1つで出血を止める役割があります。ITPとは、血小板に対する自己抗体が作られ、血小板が壊され数が減少した結果、出血しやすくなる病気です。成人におけるITPの発症率は、1年間に10万人あたり2.6人と推計されています。好発は成人女性(20~40歳)と高齢者(60歳~90歳)です。
診断には、血液検査で、血小板数が減っていることを確認し(10万/μL以下)、再生不良性貧血や白血病などの血液疾患、薬剤、自己免疫性疾患、感染症等、他の原因を除外します。血小板が2万/μLを下回る場合や出血症状がある場合に治療が必要とされます。ピロリ菌感染に伴って起こることがあります。その場合は除菌治療を行います。ピロリ菌感染がない場合や、除菌しても血小板数の改善が見られなかった場合には副腎皮質ステロイドを使用します。無効な場合や副作用で継続困難な場合には、トロンボポエチン受動態作動薬、脾臓摘出、免疫グロブリン、リツキシマブ、などを行います。
特発性血小板減少性紫斑病は、国の指定難病で、認定されると医療費助成を受けられる制度があります。
慢性活動性EBウイルス感染症(慢性活動性EBウイルス病、CAEBV)の専門外来では診断、治療、そして治療法開発を行っています。受診をご希望の方は、紹介状をご用意の上、毎週月曜のCAEBV外来をご予約、ご来院ください。
予約の仕方から診察まで、初診の流れはこちら
初診外来 | 再診外来 | 専門外来 | ||
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月 | 午前 | ○新井文子 | ||
午後 | [成人CAEBV外来] | |||
火 | 午前 | 大島久美 | △富田直人 | |
午後 | ||||
水 | 午前 | 加藤雅之 | △富田直人 | |
午後 | ||||
木 | 午前 | △富田直人 | 加藤雅之 | |
午後 | 上村悠 | |||
金 | 午前 | 佐野文明 | △富田直人 大島久美 |
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午後 | 大島久美 | |||
土 | 午前 |
佐野文明(1) △富田直人(3) 安井寛(4) |
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午後 |
〇=部長、△=副部長、[非]=非常勤
都合により変更になる場合があります。
午後は原則再診のみ(予約制)
( )内の数字は第何週目かを示しています。
現在「休診・代診のご案内」はありません。
現在、紹介制とさせていただいております。造血器腫瘍(白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など)、その他の貧血・血小板減少症、血栓・止血疾患に対し、血液内科専門医が毎日外来治療を行っています。
紹介状をご作成の上、本院の手順に従って予約をお取りください。ご理解・ご協力をお願い申し上げます。
診療科・部門のご案内
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部門
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認知症(老年精神疾患)治療研究センター