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マリアンナ免疫治療サポートチーム( Marianna Immunotherapy Support Team:MIST )

マリアンナ免疫治療サポートチームとは

聖マリアンナ医科大学病院では、免疫チェックポイント阻害薬による様々な副作用に対応するため、2015年6月から専門分野の異なる診療科医師や薬剤師、看護師でチームを構成し、活動をしています。
患者さんがより安全に安心して免疫チェックポイント阻害薬の治療を受けて頂けるように、全力でサポート致します。

MISTの構成メンバー

がん免疫療法とは

がん細胞を認識して攻撃する免疫細胞や免疫制御物質を体内あるいは体外で誘導し、それらを利用してがん細胞の殺傷や増殖阻害を目指す治療法のことです。 最新のがん免疫療法として、免疫チェックポイント阻害薬による治療が保険で認められています。

免疫チェックポイント阻害薬とは

腫瘍細胞は、免疫(T細胞)を抑えることによって免疫から逃れ、増殖をします。免疫チェックポイント阻害薬とは、免疫を抑える分子をブロックし、自己免疫を活性化するための薬です。様々ながん腫で有効性が認められており、2018年5月時点では悪性黒色腫、古典的ホジキンリンパ腫、胃癌、非小細胞性肺癌(一部の患者さんのみ適応)、頭頸部癌、尿路上皮癌など幅広く有効性が証明されています。ただし、自己免疫を活性化させてしまうため、副作用として自己免疫性疾患(下垂体機能低下症、甲状腺機能低下症、副腎機能低下症、劇症1型糖尿病など)が発生します。頻度は少ないですが、様々な臓器に副作用を認めるため、治療担当科のみでは対応が困難です。

角疾患図