当院の栄養部は診療協働部門に属しております。カンファレンスに積極的に参加し、治療の方針に合わせ、チーム医療の一員とし多職種とともに治療に貢献できるような栄養管理を進めております。2023年4月より、全病棟に専任・担当管理栄養士を置き、各科に適した栄養に関する提案や食事の摂取不良や食物アレルギーに対する食事調整などを行っています。また継続した栄養管理を目標に転院先の病院へ「栄養情報提供書」を作成し送付しております。
入院、外来患者様の栄養食事指導は、栄養療法が必要な患者さま、またご家族様に寄り添いながら、栄養療法の必要性や個々に適した方法を提案できるよう心がけています。
学会や研修等に積極的に参加し最新の情報を医療従事者として業務に活かせるよう部員一同研鑽してまいります。
栄養部
部長 清水 朋子
人間の食事には、生命を保つ機能に加え以下の機能があります。
食事療法の第1の目的は、適正な栄養素を補給することですが、そのために食事が持つほかの機能を無視することはできません。むしろ、このような多様な機能を発揮させながら、本来の目的をはたすことが真の食事療法となります。
栄養部の業務は、給食管理と栄養管理があります。
給食管理である調理・盛り付け・洗浄等は、給食委託会社(株)LEOCに委託しており、管理栄養士・栄養士・調理師・調理補助者約100名で1日2000食前後の患者食を安全に配膳しています。2020年3月より調理技能実習生8名の受け入れを行っています。
病院スタッフは常勤の管理栄養士32人・栄養士2名、非常勤管理栄養士2名(2023.4.1現在)で給食管理(献立・個別対応・補助食品の検討等)、栄養管理全般、栄養食事指導を行っています。栄養や食事、食生活に関する専門家として、栄養食事療法や栄養管理など関連の学会や研究会に参加し発表を行い研鑽に励むとともに、最新の情報を取り入れ、日常業務に活かしています。
入院患者の栄養状態を評価し、改善プランを含めた栄養管理計画書を作成しています。また、入院期間中は各病態のガイドラインに沿った患者給食の提供し栄養評価に沿った適切な栄養管理を実施しています。
個人栄養食事指導では、糖尿病や腎臓病に対する食事療法をはじめ、高血圧、心疾患、脳血管疾患、肝疾患などの慢性疾患のほか、胃・十二指腸潰瘍、炎症性腸疾患、術前・術後等におけるあらゆる疾患に対しての栄養食事指導を行っています。また乳幼児、妊産婦、高齢者の食事に関する相談、さらに、食事がとれない、飲み込みにくい、栄養状態が心配等、食事や食生活に対する様々な相談にも対応しています。また、2021年より外来化学療法実施中の患者さんへの栄養食事指導を行っています。集団栄養食事指導は、入院患者を対象に、糖尿病教室を行っています。
栄養食事指導 2023年度実績(2023.4~2023.3)
入院 | 外来 | 合計 | |
個人指導 | 2,040(件) | 3,463(件) | 5,503(件) |
集団指導 | 118(名) | 118(名) |
入院、外来ともに栄養食事指導は予約制となっております。ご希望の際は主治医・担当医にお申し出ください。また、当院はオンラインでの個別栄養食事指導も行っています。詳細は栄養相談室までお問い合わせください。
栄養サポートチーム(NST)をはじめ、心不全チーム、緩和ケアチーム、褥瘡チーム、嚥下チーム等のチーム医療に積極的に参加し、栄養面からサポートを行っています。
当院は、日本臨床栄養代謝学会、日本栄養療法推進協議会によるNST稼働施設認定を受けています。
栄養や食事、食生活に関する専門家として、日常業務における栄養療法ならびに栄養管理の成果をまとめて、関連の学会や研究会で発表しています。また、学会や研究会、研修会に参加し、研鑽に励むとともに、最新の情報を取り入れ、日常業務に活かしています。
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認知症(老年精神疾患)治療研究センター