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救命救急センター

最終確認日:2019/5/1
ご挨拶

『救急医療は“医”の原点である』、が当センターのモットーであり、”救急総合診療”を実践しています。

 19807月、厚生労働省、神奈川県そして川崎市からの要望に応え、県下初の救命救急センターとして開設され、1983年には大学病院としては初の熱傷センターを併設し、救命救急・熱傷センターとなり、以来、地域の中核的な救命救急センターとして現在に至っています。川崎市北部医療圏における唯一の救命救急センターであり、夜間急患センターを併設することによって、1次救急から3次救急まで、多彩な重症度の病態に対応しています。

 センター内には、1次~3次救急に対応できる救急外来(Emergency RoomER)、緊急手術室、緊急検査室、X線検査・CT検査室、血管撮影室、緊急内視鏡設備があり、超急性期の重症例に対応する集中治療室(Intensive Care UnitICU10床、病状の安定後に総合医療を提供するための高度治療室(High Care UnitHCU20床を擁しています。

 救急医学講座の救急専任医師を中心に、看護師とコメディカルを含め130人以上のスタッフ、そして院内各科との強い連携・協力体制の下に、24時間体制で救急患者さんを受け入れており、隣接する川崎南部、東京都、横浜市を含めて、約1万人の患者さんが当センターを受診しています。

 建学の精神である、キリスト教的人類愛に基づいた「生命の尊厳」、「奉仕の精神」を人間として、そして医師として体得すべく、卒前・卒後教育の実践の場としても重要な機能を果たしており、救急医療体制の充実・強化の一環としての病院前メディカルコントロール体制と、救急隊員や救急救命士による病院前救護(プレホスピタルケア)の充実にも、積極的に取り組んでいます。


業務の案内

業務名称

救急総合診療:

救急医療全般(1次救急~3次救急)

初期診療(ER)、集中治療(ICU)、総合医療(HCU

業務内容

 近年、救急対応を必要とする症例の増加と病態・社会背景の多様化が顕著であり。軽症から重症まで多彩な病態を、限られた情報の中で安定させ、急性期の治療と病態の解明を行いつつ、他の専門科、多職種と連携して社会的背景にも配慮した医療を提供することが必要となっています。

 このような社会背景を踏まえて、当センターでは、13次救急に対応するER(救急医Emergency Physician)、急性期の重症例に対応する集中治療(集中治療医Intensivist)、総合医療による病態の安定化と社会的対応(病棟医Hospitalist)を連続した1つの専門領域と捉え、超急性期から退院・転院までの連続した診療を行っています。

 さらに、病院内で発生する病状の悪化や生命危機に対しては、院内スタッフの要請に対して即座に医療チームを派遣し、担当科・担当医師と共に診療を行う、院内急変対応システム(Rapid Response SystemRRS)を構築し、病院外で発生した重症病態に対しては、医療スタッフを現場に派遣するドクターカーシステムによる対応を行っています。

受付方法

救急隊や救急医療情報センター、1次医療機関、2次医療機関からの依頼に24時間体制で対応しています。

直接来院される患者さんについては、18時から翌8時までの対応となります。

受付時間

24時間体制(救急搬送)

※直接来院される患者さんについては、18時から翌8時までの対応となります

担当科

救急医学の救命専任医が初期対応を統括します。整形外科の専従医が常勤しており、院内各科との協力体制で診療を行っています。

施設・機器の紹介

外来処置室(ER)、緊急検査室、画像診断設備(単純エックス線検査室、CT検査室、血管造撮影室)。緊急手術室(外来ERに隣接)。


業務名称

集中治療室 (ICU)、高度治療室 (HCU)における集中治療と総合診療
熱傷に対応できる集中治療

業務内容

救命救急センターの入院治療対象となるのは次のような緊急かつ重症病態です。
1)意識障害または昏睡 
2)急性呼吸不全または慢性呼吸不全の急性増悪 
3)急性心筋梗塞を含む急性心不全 
4)急性薬物中毒 
5)ショック あらゆるタイプのショック
6)肝不全、腎不全、重症糖尿病など 
7)広範囲熱傷 
8)大手術を必要とする状態 
9)救急蘇生後状態 
10)その他外傷、破傷風などで重篤な状態および重症感染症。
救命救急センターの外来処置室(ER)での初療の後、入院・治療が必要な患者さんの重症度と緊急度に応じて、集中治療室(ICU)、高度治療室(HCU)、一般病棟そしてハートセンター、腎センター、糖尿病センターへと入院病棟が選別(トリアージ)されます。
とりわけ最重症患者が入院するICUにおいては、最先端の医療器具・機器を駆使し、また医学的・科学的な根拠・証拠(evidence based medicine ;EBM)に基づいた集中的な治療を実施しています。
院内で急変した患者さんへの対応としてRapid Response System(RRS)を担っています。

受付方法

外来救急処置室(ER)を経て、入院となります。
または、隣接する夜間急患センター(初期・二次救急医療機関)にて重症と判断された患者さんが入院します。

受付時間

24時間体制

担当科

救急医学の救命専任医が統括します。整形外科の専従医が常勤しています。院内各科との協力体制で診療を行っています。

施設・機器の紹介

大動脈内バルーンパンピング装置(IABP),  経皮的心肺補助装置(PCPS), 血液浄化装置
救命センター内に、熱傷ベッド3床をもつ

救命救急センター応需率

201812

 

 

研究の紹介

研究内容

・重症病態における体液・循環管理
・ショックの本態である組織酸素代謝異常の研究(特に乳酸値の変動について)
・RRSの普及と充実
・組織酸素代謝における種々の薬剤の効果
・CO中毒に対する新たな治療法としての光照射
・血液浄化療法における種々の試み
・重症感染症の機序の研究
・心肺蘇生(胸骨圧迫)における脳血流を近赤外分光法(NIRS)により評価する

お知らせ

【機能分担に基づく救急医療体制について】
■救急医療は、重症度や緊急性によって1次救急、2次救急、3次救急に区分されます。1次救急は軽症、2次救急は中等症から重症、3次救急は重篤で生命危機の状態を対象としています。当センターは、1次救急と2次救急に対応しつつ、救命救急センターとして、川北部医療圏の3次救急を担っています。

 

【院内各病棟への転棟および他病院への転院について】
■当センターは、多様な重症度の患者さんを24時間体制で応需しています。そのためには常に空床を確保しなければなりません。診療後の病状によって、当センターへの入院だけでなく、患者さんの主たる疾患に対する担当科の病棟への入院・転棟、他の病院または施設への転送・転院を提案させていただくことがあります。患者さん・ご家族におかれましては、他の施設への移動について不安に思われるかもしれませんが、患者さんの状態に即した対応を提示しますのでご安心ください。

■当センターでは、患者さんの転院・退院を支援するために、専門組織(メディカルコーディネーター)が常駐しています。専門知識を持つ担当者が協力させていただきますので、ご理解のほどをお願いいたします。