皮膚科

主病棟 入院棟9階南病棟
外来 病院本館3階

ご挨拶

皮膚科では皮膚に関わる疾患を幅広く扱い、地域からの紹介患者さんを積極的に受け入れています。腫瘍、炎症性疾患から蜂窩織炎や帯状疱疹といった皮膚感染症まで幅広く皮膚疾患全体を診療し、必要に応じて入院加療を行っています。特に力をいれているのが、悪性黒色腫や皮膚リンパ腫などの皮膚悪性腫瘍、アトピー性皮膚炎、乾癬、膠原病・血管炎、色素性病変に対するレーザー治療です。皮膚科領域でも生物学的製剤など新しい薬剤が続々と登場し、今まで諦めていた皮膚疾患に関しても、より良い治療効果が得られるようになってきました。

門野 岳史(主任教授)

診療部長

門野 岳史(主任教授)

診療内容

午前の診療は初診と一般再来が中心で、午後は専門外来や外来手術になります。
専門外来は、月曜午後:血管炎外来、火曜午後:リンフォーマ外来、レーザー外来、水曜午後:アトピー外来、木曜午後:乾癬外来、金曜午後:腫瘍外来になっています。
外来手術は、月曜、火曜、木曜、金曜の午後に行っています。このほか、紫外線療法(半身型の紫外線照射装置、エキシマレーザー)や炭酸ガスレーザーによる治療を行っています。

対象疾患

悪性黒色腫:手術が基本になります。進行例で手術が難しい場合は免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬を中心とする集学的治療を行います。
皮膚リンパ腫:ステージに応じて専門性の高い治療を行っています。早期例では外用療法や紫外線療法が中心になりますが、進行期では種々の抗悪性腫瘍薬を病状に応じて使い分けていきます。
アトピー性皮膚炎:外用療法が中心になりますが、重症例に対しては生物学的製剤やJAK阻害薬などを活用して治療を行います。
乾癬:やはり外用療法が中心になりますが、重症例に対しては様々な生物学的製剤が用いられるようになり、個々の患者さんの事情に応じた治療を行います。
膠原病・血管炎:皮膚症状が中心の患者さんに対して、ステロイドや種々の免疫抑制薬を活用した治療を行います。
色素性病変に対するレーザー治療:太田母斑、異所性蒙古斑、扁平母斑といった黒を基調とする病変に対しては、Qスイッチルビーレーザーを用い、毛細血管奇形、乳児血管腫、毛細血管拡張症など赤を基調とする病変に対しては、Vビームレーザーを用いた加療を行っています。

初診外来 再診外来 専門外来
午前 岡野達郎

竹内そら

望月俊彦
伊丹綾香

堀江明弘

呉 暄

午後

[血管炎外来]
竹内そら
岡野達郎
望月俊彦

伊丹綾香

呉 暄

[手術外来]

午前 ○門野岳史

大塚陽子
秋野幸
田中美穂

呉 暄

午後

[レーザー外来]
竹内そら
大塚陽子
秋野幸
碇真雄

[リンフォーマ外来]
△宮垣朝光
田中美穂

堀江明弘

[手術外来]

午前 △宮垣朝光

岡野達郎
望月俊彦
江田怜奈
堀江明弘

午後

[アトピー外来]
△宮垣朝光
岡野達郎
江田怜奈
堀江明弘

午前 大塚陽子

○門野岳史
田中美穂

伊丹綾香

碇真雄

午後

[乾癬外来]
渡部秀憲

望月俊彦
江田怜奈

伊丹綾香

[手術外来]

午前 竹内そら

△宮垣朝光

秋野幸

江田怜奈
碇真雄

午後

[腫瘍外来]
○門野岳史
大塚陽子
秋野幸
碇真雄

呉 暄

[手術外来]

午前

[初診外来]

竹内そら(1)

大塚陽子(2)

堀江明弘(3)

田中美穂(4)

望月俊彦(5)

[再診外来]

秋野幸(1)

碇真雄(1,3)

江田怜奈(2)

呉 暄(2,4,5)

伊丹綾香(3)

望月俊彦(4)

田中美穂(5)

午後

〇=部長、△=副部長、[非]=非常勤

都合により変更になる場合があります。

午後は原則再診のみ(予約制)

( )内の数字は第何週目かを示しています。

休診・代診のご案内

現在「休診・代診のご案内」はありません。

主な手術および検査件数(2018年度実績)

手術名・検査名 件数
皮膚生検 209
パッチテスト、プリックテスト 89
皮膚良性腫瘍切除術 273
皮膚悪性腫瘍切除術 110
炭酸ガスレーザー 15
フェノール法 4

特殊検査・処置・入院・手術のご案内

名称 所要日数
(時間)
説明
直接、間接蛍光抗体法 7日間 蛍光色素を用いて免疫グロブリンや補体の沈着を検討することにより、水疱症、膠原病、血管炎などの診断、治療に役立てています。

単純、帯状疱疹直接

蛍光抗体法

1~2時間 水疱底から得られたウイルス感染細胞を蛍光色素をラベルした特異抗体で染色し、確定診断を行います。
パッチテスト 2日~7日 パッチテストを用いたアレルギー診断を行います。
紫外線療法 0.5~1時間 尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、菌状息肉症などに紫外線療法(外用、内服PUVA、narrowband UVB)を行います。
炭酸ガスレーザー 0.5~1時間 種々の皮膚腫瘍に用います。
フェノール法 0.5~1時間 陥入爪の根治療法として術後の疼痛や再発も少なく有効な治療法です。
皮膚良性腫瘍切除術

1時間〜(外来)、
〜7日間(入院)

外来通院にて可能な単純縫縮から、短期の入院にて中央手術室で行う皮弁形成、植皮術など、腫瘍の種類や大きさに合わせた手術が可能です。
皮膚悪性腫瘍切除術

〜1カ月(入院)

腫瘍拡大切除、植皮術、リンパ節郭清を、必要に応じて術前・術後の化学療法、放射線療法と組み合わせて行います。

当科では以下の臨床的研究を行っています。

  • メラニンを産生するメラノサイト、特に幼若なメラノサイトの分化増殖の機序を研究しています。また、腫瘍に対する免疫療法の研究を行い、悪性黒色腫の診断、治療に応用しようとしています。
  • 種々の色素異常症の病態研究を行い、その成果を治療に応用しています。
  • 血管炎の病態、治療に関する臨床研究を行い、診断と治療に役立てています。
  • 乾癬、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性炎症疾患については、直接治療に結び付く病態の把握、効果ある治療法の作用機序などの臨床的研究に加え、新たな治療法の開発のために基礎的研究を行っています。
  • 免疫染色、電顕を駆使し、診断、治療に役立てています。

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