2023年の新病院棟完成にともない、当内視鏡センターも大幅な拡張と最新機器の導入を行い、診療体制を一新しました。検査室の増設や動線の最適化、情報管理のデジタル化など、より多くの患者さんに快適かつ高精度な内視鏡診療をご提供できる環境が整いました。
当センターは、川崎市北部地域の基幹内視鏡センターとして、消化器・呼吸器領域にわたる幅広い内視鏡検査・治療を行っています。胃や大腸の内視鏡検査に加え、胆道や膵臓の病気に対する検査・治療としての内視鏡(ERCP)、肺がんの早期発見に有用な気管支鏡検査まで対応しています。
2024年度の検査・治療件数は以下のとおりです:
中でも、咽頭・十二指腸といった高難度部位のESDは、耳鼻咽喉科や外科との連携体制のもと、安全性と根治性の両立を図りながら実施しています。また、腹腔鏡と内視鏡を組み合わせた低侵襲治療(LECS)も消化器外科と連携し、最適な治療方針を構築しています。
胆膵領域では、以下のような高度で専門的な内視鏡治療にも積極的に取り組んでいます:
こうした治療は、全国的にも限られた施設でしか対応できず、高度な専門技術と経験を要するものであり、当センターの強みのひとつとなっています。
患者さんの不安や負担を少しでも軽くするために、女性医師による診療体制や、車いす対応の更衣室、検査前後の丁寧な説明にも力を入れております。「正確・安全・快適な内視鏡医療」の実現を目指し、日々研鑽を重ねています。
また、当センターは日本消化器内視鏡学会「指導施設」に指定されており、Japan Endoscopy Database(JED)事業や全国規模の多施設研究にも参画しています。国内外からの見学者も積極的に受け入れ、教育・研究・臨床の三位一体で医療の質向上に努めています。
今後も地域の医療機関や各診療科との連携を深めながら、安全で信頼される内視鏡医療を提供してまいります。どんな小さな不安でも、どうぞお気軽にご相談ください。
センター長
前畑 忠輝(教授)
担当科
消化器内科、消化器・一般外科
担当科
消化器内科、消化器・一般外科
担当科
消化器内科
担当科
呼吸器内科、呼吸器外科
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