外来 | 西外来 |
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対応疾患 | 造血幹細胞移植、免疫細胞療法 |
センター長
佐野 文明(特任教授)
令和6年(2024年)1月1日付で多様化する細胞治療に適切かつ迅速令和6年(2024年)1月1日付で多様化する細胞治療に適切かつ迅速に対応するために「細胞治療センター」が設立されました。代表的な細胞治療は輸血療法です。輸血療法は不足した赤血球、血小板などの細胞や凝固因子を補う治療法で現代の医療に欠かすことができないものです。これまでも輸血部において安全で適正な輸血療法を実施してきましたが、更なる発展のために輸血部を含めたセンター化が必要と考え、細胞治療センターの設立に至りました。輸血療法以外には造血幹細胞移植、免疫細胞療法、再生医療なども細胞治療に含まれます。造血幹細胞移植は難治性血液疾患に対する標準的治療として日本全国で年間6千件ほど実施されています。血液・腫瘍内科では、骨髄バンクや臍帯血バンクからの非血縁者間移植を実施できる施設であり、造血幹細胞移植のさらなる拡充を目指しています。
さらに最近では免疫細胞を利用した細胞治療が、放射線療法、手術、化学療法に続く第4のがん治療として注目されています。キメラ抗原受容体T細胞療法(CAR-T療法)は、白血球の一種であるT細胞を遺伝子導入によりがん細胞を攻撃するように改変した後に患者さんに投与する革新的な治療法です。悪性リンパ腫、急性リンパ性白血病、多発性骨髄などの疾患に適応となっていますが、この治療を行える施設は少なく、多くの患者さんに適応することができません。当センターではCAT-T療法の実施も検討しております。
将来的には他の診療科と協力をしながら再生医療などにも取り組むことを目指しています。スタッフ一丸となって、高度な医療を提供する大学病院の役割を果たしていきたいと思います。
輸血部は臨床検査技術部に属し、ISO15189認証のもと、手術時の輸血はもちろん、新生児輸血、緊急・大量輸血、自己血輸血などの輸血療法を安全かつ適正に行っています。これらの業務に認定輸血検査技師7名が24時間365日勤務体制で対応しています。
造血幹細胞移植経験が豊富な大島久美医師が2022年12月に血液・腫瘍内科に加わり、また2023年1月に開棟した新病棟に18床(個室6、4人部屋3)の無菌病棟が開設され、同種造血幹細胞移植数は飛躍的に増加しました。
2023年度は20件の同種造血幹細胞移、2件の自家末梢血幹細胞移植を実施しました。
2024年5月には、日本造血・免疫細胞療法学会による「非血縁者間造血幹細胞移植を施行する診療科」の施設認定を取得し、骨髄バンクや臍帯血バンクからの非血縁者間移植を実施できる施設としてさらなる拡充を目指します。
免疫細胞を利用した免疫細胞治療が放射線療法、手術、化学療法に続く「第4のがん治療」として注目されています。キメラ抗原受容体T細胞療法(CAR-T療法)は、T細胞を遺伝子導入によりがん細胞を攻撃するように改変した後に患者さんに投与する革新的な治療法です。現在は、悪性リンパ腫、急性リンパ性白血病、多発性骨髄に適応となっていますが、今後さらに多くの疾患に応用されていく可能性があります。現在、当院での実施を目指して準備をすすめています。
血液内科
血液内科外来:月曜から金曜の血液内科外来を受診ください。
外来受付は午前8時30分~11時00分(初診外来も同様です)
・センター長 佐野文明(血液・腫瘍内科特任教授)
・副センター長 大島久美(輸血部部長、血液・腫瘍内科准教授)
・細貝 茜(看護師、造血細胞移植コーディネーター、アフェレーシスナース)
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認知症(老年精神疾患)治療研究センター