診療科・部門等一覧

呼吸器内科

最終確認日:2018/9/1

診療科所在地

■病棟 病院本館8階北
■外来 病院本館2階内科東

外来受付電話番号

電話番号6056

ご挨拶

 肺癌、肺気腫、気管支喘息、間質性肺炎、呼吸器感染症など様々な呼吸器疾患について、呼吸器病センターをともに形成する呼吸器外科と密接に連携し、『特定機能病院の呼吸器内科』としての役割を果してまいります。種々の呼吸器疾患を的確に診断し、治療に際しては患者さんの立場を配慮し、QOLを重視してベストの治療法を選択する、という姿勢で努力していく所存ですが、私共の診療はこの地域の医療機関の皆様に支えられてこそ成り立つもの、と考えております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
 

1.当科の特徴である『呼吸器インターベンション』については、本邦のパイオニア的存在である宮澤輝臣前教授(現特任教授)の指導の下、中枢気道狭窄病変に対する硬性気管支鏡を用いたレーザー焼灼、バルーン拡張、ステント留置等を組み合わせた気道拡張術を今後も継続して行います。さらに肺気腫や喘息など末梢気道閉塞性疾患に対しても経気管支鏡的治療を応用していきたいと考えております。重症難治性喘息に対する気管支熱形成術(Bronchial Thermoplasty)は平成26年に保険承認され、平成27年6月から当院でも開始いたしました。また肺気腫に対する一方向弁による気管支鏡的肺容量減量術の臨床治験にも参加いたしました。当医局はこれまでの実績からこれらの新技術を本邦に導入する際の中核的施設の一つと位置付けられております。今後もこれまでと同様に呼吸器外科、麻酔科の協力を得て、呼吸器インターベンションの分野で国内外をリードし続けていけるよう力を注いでまいります。
 
2.気管支鏡や胸腔鏡を用いた呼吸器疾患の診断は当科の最も得意とする分野であり、これまで蛍光気管支鏡、狭帯域光気管支鏡、あるいは気管支腔内超音波等の気管支鏡技術の進歩を臨床に導入してきましたが、今後も新たな診断技術を積極的に導入し、より高い診断率を得ることができるよう研鑽していきたいと思います。
 
3.患者が急増している肺がん治療にも重点的に取り組みます。週1回呼吸器外科、放射線科とカンファレンスを開催し肺がんの速やかな診断と治療方針決定を心がけ、進行期肺がんに対する抗がん剤治療に関しては日々進歩する化学療法の知見を遅滞なく導入し治療成績の向上に努めるとともに、気管支腔内の早期肺癌に対してはダイオードレーザーによる光線力学的治療を施行し完治を目指します。また緩和医療についても医局員の研修機会を増やす等、肺がん診療全般の質を向上させていきます。

yomiDr. 病院ガイドインタビュー掲載ページ【外部リンク】


外来担当表
表は左右にスクロールできます
初診外来 再診外来 専門外来
午前

尾上林太郎

井上健男 副部長
半田 寛

午後

井上健男 副部長
半田 寛

[COPD]
峯下昌道 部長

午前

阿座上真哉

古屋直樹

森川 慶

午後

古屋直樹

森川 慶

午前

西田皓平

西根広樹 副部長
半田 寛

午後

西根広樹 副部長
半田 寛

[インターベンション]
宮澤輝臣

午前

角田哲人(1,3,5)
西本英里子(2,4)

峯下昌道 部長
木田博隆

午後

鎌田正広(2,4)
峯下昌道 部長
木田博隆

午前

大山バク

西根広樹 副部長
柿沼一隆

午後

西根広樹 副部長
柿沼一隆

午前

 

半田 寛(1,3,5)
木田博隆(1,3,5)
古屋直樹(1,3,5)
尾上林太郎(2,4)

大山バク(2,4)

午後
※都合により変更になる場合があります。

午後は原則再診のみ(予約制)
( )内の数字は第何週目かを示す

専門外来
表は左右にスクロールできます
名称 受付の仕方 受付時間 概要

COPD

(峯下指定)

予約患者様のみとなります

毎週月曜日
14:00~16:00

COPDを主とした患者さんを対象とした外来

インターベンション

(宮澤輝臣)

予約患者様と紹介患者様のみとなります

毎週水曜日
13:00~14:00

呼吸器インターベンション対象の患者様

特殊検査・処置・入院・手術のご案内
名称 所要日数(時間) 説明

気管支鏡検査:気管支腔内超音波(EBUS)

20分

肺がんその他の呼吸器疾患の診断のため内視鏡的に病変部から組織や細胞を採取する検査です。末梢肺病変に対しては超音波ガイドシース法を用いて検査を行い、高い診断率を得ています。

経気管支リンパ節生検:コンベックスタイプの超音波ガイド下針生検(TBNA/EBUS)

20~30分

コンベックスタイプの超音波気管支鏡を用いてリアルタイムに針を観察しながら安全に穿刺生検を行います。縦隔リンパ節の転移の確認等、肺がんの臨床病期分類においては重要な検査です。またサルコイドーシスなどの縦隔リンパ節が腫大する肺がん以外の疾患の診断にも有用です。

レーザー照射(Nd-YAG Laser)、アルゴン・プラズマ凝固(APC)

60~120分

全身麻酔下にヤグレーザーで気管・気管支内腫瘍を焼灼します。最近では出血が少ないアルゴンプラズマ凝固を用いて安全に施行することが多くなっています。

気管・気管支ステント留置

60~120分

気管・気管支狭窄で呼吸が苦しい時に筒状の“ステント”を狭窄部に入れて呼吸を楽にする方法です。ステントはシリコン製と金属製と両者の特徴を併せ持つハイブリッドタイプがあります。各々一長一短がありますので病状に応じて最も適したステントを選択します。主に全身麻酔下に硬性気管支鏡と気管支ファイバースコープを駆使して留置します。肺がんや気管支結核による気道狭窄や気管支軟化症などに有用な治療法です。

気管支充填術

30~90分

外科手術による治療が困難な難治性気胸や肺瘻に対して、経気管支鏡的にEWSを用いて気管支を閉塞する治療です。必要により気管支造影で病変を確認し、胸膜癒着術も併用します。

内科的胸腔鏡による診断と治療

30~120分

局所麻酔で胸壁を一カ所のみ小切開して先が軟性である胸腔鏡を胸腔内に挿入して診断と治療を行います。胸腔鏡下によく観察しながら病変部より生検し、診断に供します。またタルク噴霧による胸膜癒着術は成功率が高く、臨床研究として行っております。

蛍光気管支鏡(AFB)狭帯域光気管支鏡(NBI)

10分

蛍光気管支鏡はがん等の病変部位で自然蛍光が欠損する現象を捉えることが可能で、通常の白色光の観察ではわかりにくい早期の中心型肺癌の診断に有用です。また狭帯域光気管支鏡は病変に伴う異常な血管新生の詳細な観察に適しており、病変の性状、範囲の診断に力を発揮します。

PDT(光線力学的治療)

60~120分

早期中心型肺癌は光線力学的治療で完治が可能です。癌組織に取り込まれやすい光線感受性物質を注射し、数時間後この物質が腫瘍に集まった時に低出力レーザーを照射して光感受性物質に光化学反応を引き起こし、癌病変の壊死を起こさせる治療です。外科的手術ができない場合などの治療として有用です。

研究内容

1.気管支狭窄に対するステント留置
2.超音波気管支鏡(EBUS)の臨床応用
3.超音波ガイド下経気管支針生検(EBUS-TBNA)の臨床応用
4.早期中心型肺癌の診断および光線力学的治療(PDT)
5.内科的胸腔鏡による診断と治療
6.難治性胸水、二次性気胸に対するタルク噴霧による胸膜癒着術(Talc Poudrag)
7.肺癌の各種化学療法、分子標的治療
8.超音波ガイドシース法(EBUS-GS)の末梢型肺癌の診断
9.ナビゲーションシステムを用いた末梢型肺癌の診断
10.HRCTを用いたCOPD(肺気腫)、気管支喘息の病態解析
11.COPD(肺気腫)、気管支喘息の内視鏡的治療
12.局所肺機能測定用気管支鏡の開発
13.難治性気胸の治療

取り扱っている主な対象疾患

呼吸器疾患一般

肺癌

間質性肺炎

COPD(肺気腫)

胸膜中皮腫

気管支喘息

再発性多発軟骨炎

気管気管支軟化症

難治性気胸


 ■主な手術および検査件数(2017年度実績)
手術名・検査名 件数
呼吸器インターベンション 44件
気管支鏡検査 (呼吸器外科との合計件数) 356件