診療科・部門等一覧
眼科
診療科所在地
■病棟 病院本館7階西
■外来 病院本館3階
ご挨拶

当科では、全ての患者さんに信頼されご満足いただける眼科となるよう、次の2点を理念として診療を行っています。
第1は眼科のあらゆる疾患に対して高い水準で対応するということを目標にしています。眼科疾患には角結膜疾患などの前眼部疾患から眼底疾患に至るまで様々な疾患がありますが、各分野に専門外来を設け(下記)、最新の検査・治療法を導入し、専門医による診療を提供します。特に、白内障、緑内障、網膜硝子体疾患には最新の検査・手術機器を導入し、重点的に診療を行っています。白内障手術では従来よりも小さい切開創で、炎症や痛みの少ない手術法を行うだけでなく、非球面レンズといって見え方をよくするレンズや乱視矯正も可能にする眼内レンズを挿入し、手術の痛みもなく見え方もよい最新の手術を行っています。多様なニーズに対応できる多焦眼眼内レンズを用いた手術も行っております。緑内障では、早期診断が重要ですが、網膜の微細な変化も見逃さない最新の断層解析装置で早期診断を行います。OCTアンギオグラフィという最新の機器により、造影剤を用いるような眼底検査も造影剤を使用することなく、数秒で行うことができます。最新のレーザー治療機器や緑内障インプラントも導入し、軽症から重症まで症例の程度に応じて、最適な手術法が選択可能です。網膜剥離や糖尿病網膜症など、網膜硝子体手術では、口径の小さい27,25ゲージ器具を用いた小切開・短時間手術を行っており、従来の手術とは比べものにならないほど、痛み・炎症が少なく早期視力回復が可能です。黄斑変性や黄斑浮腫に対しても、最新の眼底解析装置による診断のもと、光線力学療法・レーザー治療を併用した薬物療法を行います。他の手術施設からの紹介も多く、治療困難といわれた症例にも対応しています。
第2に患者さんへのサービス向上を目的として、かかりつけ医と当科との連携を充実させることを目標としています。連絡を密に取ることによりかかりつけ医と共同して、患者さんの状態をしっかり把握し、最善の治療に結びつけるだけでなく、通院や検査治療の繰り返しなどの患者さんの負担をできるだけ軽減し、無駄なく最善の診療が受けられるよう努力しております。例えば、手術や光線力学療法、専門的診察は当院で行いますが、普段は通院しやすく便利なかかりつけ医に通院いただいています。かかりつけ医がない場合は積極的に逆紹介も行い、患者さんの負担を軽減しています。
・眼科一般外来:眼科一般の疾患に対して診療を行い、専門外来で特殊検査が必要な場合予約を取るようにしています。
・黄斑外来:黄斑変性や糖尿病網膜症、網膜剝離などの眼底疾患を専門的に診療している外来です。
・コンタクトレンズ外来:全眼部光干渉断層計などの最新の機器を用いて、円錐角膜などの疾患の他、角膜疾患についても診療を行っています。
・神経保護・斜視・弱視外来:斜視、弱視の診断と治療を行っています。
・緑内障外来:緑内障、又はその疑いのある患者さんの診断と治療方針決定を行っています。
・NCU外来:未熟児網膜症の診察と加療を行っています。
・LV外来:視力がかなり悪い患者さんに補助的な器具を用いた矯正を行っています。
・造影外来:黄斑疾患など造影検査が必要な患者さんに対して造影検査を行っています。
外来担当表
初診外来 | 再診外来 | 専門外来 | ||
---|---|---|---|---|
月 | 午前 |
河越龍方 |
向後二郎 |
[緑内障外来] |
午後 |
[緑内障外来] |
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火 | 午前 |
塚原千広 |
高木 均 部長 |
|
午後 |
[NCU外来] |
|||
水 | 午前 |
向後二郎 |
高木 均 部長(1,3,4) |
|
午後 |
[緑内障外来] [斜視・弱視外来] [涙道外来] |
|||
木 | 午前 |
北岡康史 |
佐瀬佳奈 |
[ぶどう膜炎外来] |
午後 |
[特殊CL外来] [斜視・弱視外来] |
|||
金 | 午前 |
徳田直人 副部長 |
海老原紘子 |
|
午後 |
|
[NCU外来] |
||
土 | 午前 |
内山直人(1) |
内山直人(1) |
|
午後 |
午後は原則再診のみ(予約制)
( )内の数字は第何週目かを示す
特殊検査・処置・入院・手術のご案内
名称 | 所要日数(時間) | 説明 |
---|---|---|
視野検査 |
30分 | 緑内障や視神経疾患などによる見える範囲の狭窄を調べる検査です。 |
Hess複像検査 |
30分 | 眼球運動の異常を調べる検査です。 |
網膜電図 |
30分 | 網膜の機能を判定する検査です。 |
斜視、弱視検査 |
1時間 | 斜視、弱視に関する各種検査を実施すると同時に訓練も行います。 |
蛍光眼底検査 |
1時間 | 造影剤を用いて、眼底、特に網膜の循環動態を調べる検査です。 |
超音波検査 |
30分 | 超音波を用いて、眼球の断層像をみる検査です。当院では、一般的な超音波診断装置に加え、前眼部の詳細な検査が可能である超音波生体顕微鏡検査も行っております。 |
緑内障検査 |
30分~1時間半 | 緑内障の病型診断、病期の判定、手術適応の判定など病状に合わせ、必要な検査を行います。 |
レーザー治療 |
1時間 | アルゴン・ダイレーザーを用いた様々な眼底疾患、緑内障の治療およびYAGレーザーを用いた後発白内障、緑内障の治療を行います。 |
外来手術 |
30分 | 原則として予約制で霰粒腫、麦粒腫(ものもらい)の切開、摘出や内反症など、外来で可能な手術を通院で行います。 |
白内障手術 |
片眼1泊2日 | 原則として入院して、小切開手術、眼内レンズ挿入を行います。 |
緑内障手術 |
片眼7日 両眼14日 | 病型、病状に合わせた術式を選択し、術後管理も十分に行います。 |
網膜剥離手術 |
7~14日 | 病状に応じて経強膜手術と硝子体手術を行います。 |
硝子体手術 |
3~14日 | 網膜前膜・黄斑円孔などの黄斑疾患から増殖硝子網膜症などの重症例も対応いたします。 |
斜視手術 |
2~3日 | 手術が必要な斜視に対して行います。 |
研究内容
1.緑内障の診断および手術方法、手術機器の開発を含めた治療方法
2.網膜・硝子体疾患(網膜剥離、黄斑部疾患、糖尿病性網膜症など)の診断と治療
3.白内障手術
4.コンタクトレンズの処方およびケア方法
などについて研究しております。
取り扱っている主な対象疾患
白内障、緑内障、網膜硝子体疾患、斜視弱視、コンタクトレンズ
■主な手術および検査件数(2019年度実績)
手術名・検査名 | 件数 |
---|---|
白内障手術 | 1,443 |
緑内障手術 | 290 |
網膜硝子体手術 | 609 |
斜視手術 | 15 |
レーザー治療 | 366 |
角膜移植 | 0 |
その他の外眼部手術 | 58 |