診療科・部門等一覧

呼吸器内科

最終確認日:2019/7/17

診療科所在地

■病棟 病院本館8階北
■外来 病院本館2階内科東

外来受付電話番号

電話番号6056

ご挨拶

肺癌、肺気腫、気管支喘息、間質性肺炎、呼吸器感染症など様々な呼吸器疾患について、呼吸器病センターをともに形成する呼吸器外科と密接に連携し、『特定機能病院の呼吸器内科』としての役割を果してまいります。種々の呼吸器疾患を的確に診断し、治療に際しては患者さんの立場を配慮し、QOLを重視してベストの治療法を選択する、という姿勢で努力していく所存ですが、私共の診療はこの地域の医療機関の皆様に支えられてこそ成り立つもの、と考えております。今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

1.当科の特徴である『呼吸器インターベンション』については、本邦のパイオニア的存在である宮澤輝臣前教授の指導の下、中枢気道狭窄病変に対する硬性気管支鏡を用いたレーザー焼灼、バルーン拡張、ステント留置等を組み合わせた気道拡張術を今後も継続して行います。なお気管支腔内の早期肺癌に対してはダイオードレーザーによる光線力学的治療を施行し完治を目指すことも可能です。また難治性気胸に対して気管支塞栓子(EWS)と胸膜癒着を組み合わせた治療にも取り組み、成果をあげています。さらに肺気腫や喘息に対しても経気管支鏡的治療を応用していきたいと考えております。重症難治性喘息に対する気管支熱形成術(Bronchial Thermoplasty)は平成26年に保険承認され、平成276月から当院でも開始いたしました。また肺気腫に対しても、一方向弁による気管支鏡的肺容量減量術の臨床治験に参加したり、本邦1例目の形状記憶コイルによる肺容量減量術を実施する等、将来的な保険診療への導入に備えて準備中です。当医局はこれまでの実績からこれらの新技術を本邦に導入する際の中核的施設の一つと位置付けられております。今後もこれまでと同様に呼吸器外科、麻酔科の協力を得て、呼吸器インターベンションの分野で国内外をリードし続けていけるよう力を注いでまいります。

2.気管支鏡や胸腔鏡を用いた呼吸器疾患の診断は当科の最も得意とする分野であり、これまで蛍光気管支鏡、狭帯域光気管支鏡、あるいは気管支腔内超音波等の気管支鏡技術の進歩を臨床に導入してまいりました。最近では気管支鏡による肺がん診断率は90%前後と高い水準を維持しております。今年度はクライオ生検を開始予定ですが、これからも新たな診断技術を積極的に導入し、より高い診断率を得ることができるよう研鑽していきたいと思います。

3.患者が急増している肺がん治療にも重点的に取り組みます。週1回呼吸器外科、放射線科とカンファレンスを開催し肺がんの速やかな診断と治療方針決定を心がけ、進行期肺がんに対する抗がん剤治療に関しては日々進歩する化学療法の知見を遅滞なく導入し治療成績の向上に努めるとともに、多施設共同の臨床研究にも積極的に参加しています。緩和医療を含めた肺がん診療全般の質を向上させていくために日々努力してまいります。


外来担当表
表は左右にスクロールできます
初診外来 再診外来 専門外来
午前

甲田英里子

井上健男 副部長
半田 寛

午後

井上健男 副部長
半田 寛

[COPD]
峯下昌道 部長

午前

角田哲人

古屋直樹

森川 慶

午後

古屋直樹

森川 慶

午前

松澤 慎

西根広樹 副部長
半田 寛

午後

西根広樹 副部長
半田 寛

 

午前

大山バク

峯下昌道 部長
木田博隆

午後

峯下昌道 部長
木田博隆

午前

尾上林太郎

西根広樹 副部長
大谷真理子

午後

西根広樹 副部長
大谷真理子

午前

 

半田 寛(1,3,5)
古屋直樹(1,3,5)
大山バク(2,4)
松澤 慎(2,4)

午後
※都合により変更になる場合があります。

午後は原則再診のみ(予約制)
( )内の数字は第何週目かを示す

専門外来
表は左右にスクロールできます
名称 受付の仕方 受付時間 概要

COPD

(峯下指定)

予約患者様のみとなります

毎週月曜日
14:00~16:00

COPDを主とした患者さんを対象とした外来

特殊検査・処置・入院・手術のご案内
名称 所要日数(時間) 説明

気管支鏡検査:気管支腔内超音波(EBUS

20分

肺がん等の呼吸器疾患が疑われる患者さんを対象に、気管支鏡で病気の場所から組織や細胞を採ってくる検査です。採取した標本は悪性かどうかの判定や細菌の同定等に使用されます。末梢の病変には超音波ガイドシース法を用いて高い診断率が得られています。

経気管支リンパ節生検:コンベックスタイプの超音波ガイド下針生検(TBNA/EBUS

20~30分

コンベックスタイプの超音波ガイド下針生検でリアルタイムに針が観察でき安全に縦郭リンパ節等、気管・気管支外の病変を穿刺することができる、肺癌の臨床病期分類等に非常に有用な検査です。その他サルコイドーシスなどの縦郭リンパ節が腫大する疾患の診断にも応用されます。

蛍光気管支鏡(AFB)狭帯域光気管支鏡(NBI

10分

普通の気管支鏡ではわかりにくい早期中心型肺癌ですが、蛍光気管支鏡は自然蛍光の欠損によりこのような病変を検出することが可能で、早期治療に結びつけることができます。同様に狭帯域光気管支鏡は悪性疾患に伴う異常血管新生を早期に検出することができます。

気管・気管支ステント留置

60~120分

気管・気管支狭窄で呼吸が苦しい時にステントという筒を狭い部位に入れて呼吸を楽にする方法です。ステントはシリコン製と金属製とハイブリッドタイプがあり、一長一短があるので最も適したステントを選択して使用しています。硬性気管支鏡で全身麻酔下に施行する場合と局所麻酔下で気管支ファイバースコープを用いて留置する場合があり、肺癌や気管支結核による気道狭窄や気管支軟化症などに有用な治療です。

レーザー照射(Nd-YAG Laser)、アルゴン・プラズマ凝固(APC

60~120分

気管気管支内腫瘍を全身麻酔下にヤグレーザーで焼灼する治療です。最近では出血が少ないアルゴンプラズマ凝固を用いて施行することが多くなっています。

PDT(光線力学的治療)

60~120分

光線感受性物質を注射後に腫瘍に集まった時に低出力レーザーを照射して壊死を起こさせる治療で、特に早期中心型肺癌の場合、光線力学的治療で完治を目指すことができます。外科的手術できない場合などの代替治療として有用です。

気管支熱形成術(Bronchial ThermoplastyBT

1回の治療は30-60分。3回実施

重症持続型喘息患者を対象としたBTは経気管支鏡的に挿入したプローブで気管支平滑筋に熱変性を与える方法であり、喘息の発作を抑制し生活の質を改善させる治療です。18歳以上の内科的な治療でコントロール不十分な重症持続性喘息の治療として平成274月から保険診療での実施が可能となりました。3回の手技を3週間以上の間隔を置いて実施します。当院では原則として全身麻酔で治療を行っています。

気管支充填術

30~90分

外科手術による治療が困難な難治性気胸や肺瘻に対して経気管支鏡的に気管支塞栓子(EWS)を用いて気管支を閉塞する治療です。必要により気管支造影で気漏部位を確認し、胸膜癒着術も併用します。

内科的胸腔鏡による診断と治療

30~120分

局所麻酔で胸壁を一カ所小切開して先が軟性である胸腔鏡を胸腔内に挿入し、直接観察しながら胸膜の病変部から組織を採取し診断を安全に行う検査です。がんにより胸水が貯留した患者さんにはタルクによる胸膜癒着術を実施します。

研究内容

1.気道狭窄に対するステント留置に関する研究

2.超音波気管支鏡(EBUS)の臨床研究

3.超音波ガイド下経気管支針生検(EBSU-TBNA)の臨床研究

4.肺癌の各種化学療法、分子標的治療に関する臨床研究

5.末梢型肺癌の診断に関する臨床研究

6.CT画像情報を用いた閉塞性肺疾患の病態解析

7.気管支熱形成術に関する臨床研究

8.COPD(肺気腫)の内視鏡的治療

9.難治性気胸の治療に関する臨床研究

10.局所肺機能測定用気管支鏡の開発

11.レーダーを用いた肺機能検査に関する研究

取り扱っている主な対象疾患

呼吸器疾患一般

肺癌

間質性肺炎

COPD(肺気腫)

胸膜中皮腫

気管支喘息

再発性多発軟骨炎

気管気管支軟化症

難治性気胸


 ■主な手術および検査件数(2018年度実績)
手術名・検査名 件数
呼吸器インターベンション 36
気管支鏡検査 (呼吸器外科との合計件数) 563