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耳鼻咽喉・頭頸部外科

耳鼻咽喉・頭頸部外科

主病棟 入院棟8階東
外来 病院本館2階
対応疾患 メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、突発性難聴、先天性難聴、急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、顔面神経麻痺、慢性副鼻腔炎、頭頸部良性腫瘍、頭頸部悪性腫瘍、アレルギー性鼻炎

ご挨拶

耳鼻咽喉・頭頸部外科は、耳、鼻、咽頭、喉頭および耳下腺、顎下腺、甲状腺などのいわゆる頭頸部領域と呼ばれる部位に生じる様々な疾患を治療対象としています。
これら様々な部位に生じる多種多様の疾患に対応すべく、当科では各々の部位や疾患のエキスパートによる専門外来を実施しています。

中耳・聴覚外来は、滲出性中耳炎に対する鼓膜換気チューブ挿入術や、慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術を行なっています。補聴器装用に関しても言語聴覚士、認定補聴器技能者と連携して総合的に行い、場合によっては人工聴覚器手術まで対応しております。

めまい外来は、めまい疾患全般についての診断および治療はもちろん、良性発作性頭位めまい症に対する理学療法、難治性メニエール病に対する鼓膜換気チューブ留置術や内リンパ嚢開放術などの外科治療も積極的に行っています。

小児耳鼻咽喉科外来は、難聴の原因診断(遺伝子検査や画像検査)や補聴器装用、療育と連携しつつ、必要があれば人工内耳植込術などを行なっています。その他構音障害や気道疾患にも対応しております。

鼻副鼻腔・アレルギー外来は、慢性副鼻腔炎に対しては内視鏡手術や生物学的製剤の導入、アレルギー性鼻炎に対しては舌下免疫療法などの根治治療に加え下甲介手術や後鼻神経切断術などを行なっています。

喉頭・音声外来は、早期喉頭癌の発見および治療、嗄声の原因診断を行なっています。言語聴覚士による音声リハビリなども行います。

頭頸部腫瘍外来は、外科的治療のみならず、集学的治療の一貫としての外来通院放射線治療や補助的化学療法(抗癌剤治療)も行なっています。

小森 学(主任教授)

診療部長

小森 学(主任教授)

対象疾患

メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、突発性難聴、先天性難聴、急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、顔面神経麻痺、慢性副鼻腔炎、頭頸部良性腫瘍、頭頸部悪性腫瘍、アレルギー性鼻炎

初診外来 再診外来 専門外来
午前 肥塚泉
堀江怜央

齊藤善光

大原章裕
藤井正文

横山菜悠

[頭頸部腫瘍外来]
深澤雅彦
午後
午前 齋藤善光

大原章裕

岡野洋平

[頭頸部腫瘍外来]
△春日井滋
深澤雅彦

久保佑介
藤井正文
午後 [嚥下外来]
△春日井滋
久保佑介
藤井正文
午前 ○小森学

大原章裕

久保佑介

森内亨

[喉頭・音声外来]
△春日井滋
堀江怜央
[頭頸部腫瘍外来]
深澤雅彦
午後 [鼻・副鼻腔・アレルギー外来]
齋藤善光
多村悠紀
山田善宥
小河原隼
午前 山田善宥

○小森学

岩武桜子

在原理瑛

小河原隼
関根麻美子

午後

[聴覚外来]
○小森学
笹野恭之
岩武桜子

横山菜悠

小河原隼
木下裕継
釼持睦(2,4,5)

午前 多村悠紀

岩武桜子

森内亨
岡野洋平

村上綱亮

横山菜悠

午後

[めまい外来]
肥塚泉
笹野恭之
多村悠紀
森内亨

岡野洋平

加藤雄仁(1,3)

伊藤友祐

午前 大原章裕(1)
△春日井滋(3)
深澤雅彦(4)
久保佑介(5)

藤井正之(1)
村上綱亮(1)

小河原隼(1)
長谷川達大(1)

堀江怜央(3)
岡野洋平(3)
多村悠紀(4)
森内亨(4)

横山菜悠(4,5)

[小児耳鼻科外来]
○小森学(1,3)
笹野恭之(3)
午後

〇=部長、△=副部長、[非]=非常勤

都合により変更になる場合があります。

午後は原則再診のみ(予約制)

( )内の数字は第何週目かを示しています。

休診・代診のご案内

現在「休診・代診のご案内」はありません。

専門外来

名称 受付の仕方 受付時間 概要

めまい外来

(指定医なし)

紹介状持参で直接来院可。
医療機関よりメディカルサポートセンターで予約ができます。
毎週金曜日
午後
めまいの外来

頭頸部腫瘍外来

(指定医なし)

紹介状持参で直接来院可。
医療機関よりメディカルサポートセンターで予約ができます。
毎週火・水曜日
午前
毎週金曜日
午後
頭頸部腫瘍の
外来

喉頭・音声外来

(指定医なし)

紹介状持参で直接来院可。
医療機関よりメディカルサポートセンターで予約ができます。
毎週水曜日
午前
喉頭音声の外来

鼻・副鼻腔・
アレルギー外来

(指定医なし)

紹介状持参で直接来院可。
医療機関よりメディカルサポートセンターで予約ができます。
毎週水曜日
午後
鼻・副鼻腔・
アレルギーの外来

聴覚外来

(指定医なし)

紹介状持参で直接来院可。
医療機関よりメディカルサポートセンターで予約ができます。
毎週木曜日
午後
聴覚の外来
嚥下外来
(指定医なし)
紹介状持参で直接来院可。
医療機関よりメディカルサポートセンターで予約ができます。
毎週月曜日
午後
嚥下の外来
小児耳鼻科外来
(小森 学)
紹介状持参で直接来院可。
医療機関よりメディカルサポートセンターで予約ができます。
第3土曜日 小児耳鼻科の
外来

特殊検査・処置・入院・手術のご案内

名称 所要日数
(時間)
説明
嗅覚検査 15分 静脈性嗅覚検査は予約無しで行えます。
味覚検査 60~90分 電気味覚検査、ろ紙法による味覚検査の2種を行っています。
鼻腔通気度検査 15分 鼻腔の通気度を客観的に検査する方法です。
平衡機能検査 20~90分 日常行われる赤外線フレンツェル検査以外の電気眼振図検査、カロリックテスト、重心動揺検査、回転検査、前庭誘発筋電位(VEMP)、vHITなどです。
聴覚検査 30~60分 純音聴力検査、ティンパノグラム以外の耳小骨反射、ABLBSISI、語音聴力検査、ABRなどです。
耳鳴検査 30~60分 ピッチマッチ、ラウドネスバランス、高周波聴力検査などです。
顔面神経検査 5~20分 ENoG(誘発筋電図)検査(ガムテスト、シルマー検査は予約無) 一式 6090
音声検査 外来 喉頭鏡、ストロボスコピーによる喉頭の観察、空気力学的検査などを行います。喉頭外来(水曜日)で行います。
嚥下機能検査 外来 内視鏡検査、X線造影検査などを行います。場合によっては内科、脳神経内科、言語療法士、栄養士とともに検査を行います。嚥下外来(火曜日)で行います。
鼓膜形成術 3日程度の入院 比較的状態の良い穿孔性中耳炎に対して、鼓膜形成術を行っています。慢性中耳炎などで鼓膜にあいた穴を塞ぐ手術です。
鼓膜形成術 1週間程度の入院 慢性中耳炎、真珠性中耳炎、癒着性中耳炎などが対象となります。
外リンパ瘻閉鎖術 1~2週間程度の入院 外リンパ瘻に対し行います。
アブミ骨手術 1週間程度の入院 耳硬化症・耳小骨奇形などが対象となります。
顔面神経減荷術 1週間程度の入院 難治性の顔面神経麻痺に対し行います。
人工内耳埋込術 2週間程度の入院 両側重度難聴および聾の方が対象となります。
耳瘻孔摘出術 3~4日間の入院 先天性耳瘻孔の感染を繰り返している方などに行います。

鼓膜切開術、

鼓膜換気チューブ
留置術

外来手術または

3日間の入院

滲出性中耳炎がおもな対象疾患です。小児であれば全身麻酔下に行われます。口蓋扁桃摘出術やアデノイド切除術とともに行われることが多いようです。成人であれば外来で日帰り手術可能です。
外骨腫摘出術 1週間の入院 サーファーズイアなどの外骨腫に対し行います。
口蓋扁桃摘出術 約10日間程度の入院 慢性扁桃炎、扁桃肥大またはそれに伴う睡眠時無呼吸症候群などが適応となります。
アデノイド切除術 5日間程度の入院 アデノイド肥大症、滲出性中耳炎などが適応となります。単独ではなく口蓋扁桃摘出術・鼓膜換気チューブ挿入術などと同時に施行されることが多いです。
鼻中隔矯正術 4~5日程度の入院 鼻中隔は成人となると85%で少なからず彎曲しているといわれております。しかし強度となると鼻閉・鼻出血などの原因となることもありそういった方が適応となります。
内視鏡鼻副鼻腔手術 4~5日程度の入院 慢性副鼻腔炎(俗に言う蓄膿症)が主な対象疾患です。
下鼻甲介手術
(レーザーあるいは
高周波凝固)
 
下鼻甲介粘膜下骨切除

外来手術、

4~5日程度の入院

何らかの原因(アレルギー性鼻炎など)で腫脹すると鼻閉の原因となります。鼻閉の改善ひいてはアレルギー性鼻炎の改善などを目的に行われます。
後鼻神経切断術

4~5日程度の入院

アレルギー性鼻炎。特に内服でコントロール不良な水様性鼻汁やくしゃみがひどい方に有効です。

音声外科手術

(声帯ポリープ等)

3日~5日間の入院

喉頭微細手術、喉頭枠組み手術等。術後、約1週間の発声禁止期間があります。

異物誤嚥

外来。場合により入院手術

外来で摘出不可能な場合、全身麻酔下の直達食道鏡下摘出手術、あるいは消化・肝臓器内科に内視鏡下摘出を依頼します。

頭頸部良性腫瘍

検査:外来

手術:約10日間の入院

唾液線腫瘍や甲状腺腫瘍などが該当し、必要に応じて摘出術を行います。検査:画像検査、細胞診、組織診などを行います。主に腫瘍外来(火曜日)で行います。

手術:外来で施行可能な場合もありますが多くは入院のうえ行います。術後約1週間で退院となります。

頭頸部悪性腫瘍

長期間の入院が必要となることがあります。

説明:鼻副鼻腔癌、口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、唾液腺癌などが該当します。検査:各画像検査、細胞診、組織診などを外来、入院を問わず迅速に行います。
治療:手術、化学療法、放射線治療を症例により組み合わせて行います。根治性を保ちつつ可能な限り機能温存と社会復帰を目指した治療を心がけています。

  • めまいグループ
    めまい疾患に対するリハビリテーション法の考案。前庭系の可塑性に関する研究。
    リハビリテーション効果判定装置(仮称)の開発(特許取得済 第4504088号)。 宇宙酔いや乗り物酔いに関する基礎的な検討。
    1998年にはスペースシャトル・コロンビア号上で、宇宙酔いに関する実験を行った。内耳病変に対する高分解能MRIによる診断法の確立。
  • 中耳・顔面神経グループ
    慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術のEBMに基づく術式の改善 。
  • 鼻副鼻腔・アレルギーグループ
    慢性副鼻腔に対するマクロライド少量長期投与のCTによる効果判定、花粉症に対する抗アレルギー薬の花粉飛散前投与の有用性に関する研究、鼻閉が及ぼす運動への影響と治療適応の解析
  • 喉頭・音声グループ
    早期喉頭癌の発見および治療、嗄声の原因診断を目的とした音声の周波数分析
  • 頭頸部腫瘍グループ
    将来の遺伝子治療導入を目標とした、頭頸部癌の発症メカニズムの解明

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