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病院長のイチ押し!!

放射線科トピックス

子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術(UAE : uterine arterial embolization)のご案内

 子宮筋腫に対して球状塞栓物質(エンボスフィア)を用いた子宮動脈塞栓術が2014年1月から保険適応となりました。  聖マリアンナ医科大学放射線科では産婦人科医師および麻酔科医師と連携をとり、症状コントールや手技前後の全身管理および疼痛管理を行います。初診は放射線科外来受診、その後産婦人科を受診していただき、2科の受診にて適応判断を行います。  子宮動脈塞栓術は、子宮筋腫が原因で起こる症状を軽減する治療法です。

 子宮筋腫により起こりうる症状として、月経が長期間続く、経血量が多い、重い生理痛、貧血といった月経に関係する症状、尿が近いや便秘、足がしびれるといった圧迫症状などがあります。  子宮筋腫に栄養を送る子宮動脈にカテーテルという細い管をいれ、塞栓物質を流して子宮動脈血流を一時遮断することにより、筋腫を衰えさせる治療法です。



血管腫・血管奇形外来のご案内



 毎週火曜日午前中に血管腫・血管奇形専門外来(責任者・担当医三村秀文)を設けています。本外来は血管奇形特に静脈奇形、動静脈奇形のIVR(硬化療法・塞栓術)を対象とした外来です。
 血管奇形は稀な疾患で、血管腫と呼ばれることが多く、頻度の多い乳児血管腫と混同されることが稀ではありません。血管奇形の治療を専門とする医師は少なく、患者さんは治療医を求めて多くの病院を受診され、困っておられる方が多いといわれています。血管腫・血管奇形の疾患概念、血管奇形の血管内治療についてご説明します。


日帰り IVR のご紹介

 IVR ( Interventional Radiology ) とは、画像検査の機器や技術を、検査だけではなく治療に応用させたもので、周囲臓器への影響を少なくしながら病変に集中的に治療を行うことができます(低侵襲医療)。その中で、今回は入院を必要としない日帰り IVR を紹介します。


<血管腫・血管奇形に対する硬化療法>
 病変に直接針を刺して、硬化剤を注入することで病変を縮小させ、疼痛や出血、機能的、美容的な問題の軽減を図ります。

<肺動静脈瘻に対する塞栓療法>
 適切な治療が行われなかった場合は呼吸困難や心不全、脳梗塞、脳膿瘍などを引き起こす危険性があります。この異常血管を金属製のコイルで詰めて治療します。

<中心静脈リザーバー留置>
 鎖骨の下もしくは肘の静脈から細い管(カテーテル)を挿入し、リザーバーという小さな機械に接続して皮下に埋め込みます。留置後は必要時にリザーバーに針を刺すだけで薬剤を投与できます。
 健康状態によって、もしくは合併症が生じた場合など、入院が必要となる場合もあります。事前に担当医にご相談下さい。


第2世代面検出器CTのインパクト

 面検出器 CTが世に出た2007年から5年が経過して2012年末に第二世代面検出器CTが登場しましたが、当院にも2013年4月よりAquilion ONE Vision editionが導入されました。面検出器は0.5mm×320列で、一回転で16cmの範囲のCT検査が可能です。大幅な被ばく低減が可能な逐次近似再構成法を搭載したため、形態診断に加えて機能診断が可能となりました。スキャン中に決して動いてはいけなかったヘリカルスキャンから脱却して、スキャン中に積極的に何かを動かすことにより従来得られなかった新たな情報を得るスキャン方法への転換であり、CT診断学に大きな変革を生じる装置です。動かす対象は何でしょうか? 関節運動であり、呼吸運動であり、嚥下運動であり、造影剤(パーフュージョン検査)であり、心拍動等です。現在は、心臓領域、小児領域、呼吸運動、頭部パーフュージョン、嚥下運動などを中心に積極的に面検出器CTの臨床応用が開始されています。低侵襲なCTの進歩は留まることを知らず、さらなる進歩が期待されています。