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血液内科トピックス

悪性リンパ腫における染色体検査の重要性

 1960年代前半に慢性骨髄性白血病のフィラデルフィア染色体が発見され、染色体を分析することの重要性が明らかになりました。現在では白血病だけでなく、悪性リンパ腫や骨髄腫の診断や治療においても染色体分析が如何に重要であるかが示されています。造血器悪性腫瘍には2001年からWHO分類が導入され、白血病の一部は染色体異常で分類されるようになりました。しかし、染色体異常が起こる原因や臨床的意義については未だ十分に解明されたわけではありません。


14q32/IgHスプリットシグナル

 当科では、白血病だけでなくB細胞系腫瘍の悪性リンパ腫について、病理学的検査・免疫学的検査(フリーサイトメトリー)・染色体検査に加え、FISH法で免疫グロブリン遺伝子のある14q32/IgH部分での転座の有無を検査した結果を診療に役立てています。これにより患者さんの予後評価や治療選択をより正確に行うことができます。更に、分子細胞遺伝学を基礎として研究・教育も進めております。