超音波診療技術部
精度の高い検査情報を提供するためには、超音波画像、超音波装置、人体正常解剖、疾患、画像鑑別に有用な情報等、実に様々な知識が必要となります。
また、疾患を見つけ鑑別に有用な画像を得るためには適切な走査技術が必要となります。
これらの知識と技術を高い水準で維持するため、様々な学会、研究会、講習会、勉強会等に精力的に参加し、研究や発表もたくさん行っています。
超音波検査は全身の多くの部位を検査対象としており、それぞれの部位の専門的な知識が必要になります。
検査依頼に高い精度で対応するために超音波検査士等の学会認定資格の取得を積極的に行っています。
当院の超音波センターでは、院内での一般的な検査から特殊検査まで全ての超音波検査を担っており、救急の現場でも活躍の場が広がっています。
私は入職し6年目を迎え、体表領域を中心にほぼ全ての領域の超音波検査に携わっています。症例数が豊富で、難易度の高い症例や稀な症例に触れる機会も多くある中で、知識・技術・経験豊富な先輩方の指導の下、積極的に検査に取り組み、日々研鑽を積んでいる中で、有意義な検査が行えた時や小さな病変を発見した時には大きなやりがいを感じています。
今後もたくさんの経験を重ね、質の高い検査を提供できるよう努力をしていきたいと思っています。
当部署は「日本一の超音波センターへ」というスローガンを掲げています。
日々の検査業務だけでなく、学術活動にも力を入れており、学会発表や論文執筆、講演など外部へ発信する機会が多く、自らの知識や技術を見直し、さらに深めることができる環境です。
挑戦を応援する前向きな雰囲気があり、部署全体で学術活動を推進している点が大きな特長です。
現場での経験を学びにつなげ、それを広く共有することで、自分自身の成長にもつながります。我々は、技術力・知識・姿勢のすべてにおいて高い水準を維持し、全国から信頼される超音波センターの実現を目指しています。探究心と向上心を持つ方と、共に歩んでいける日を楽しみにしています。
超音波センターでは研修医や入局した医師に対して、超音波検査を実際に行いながら技術を学ぶ研修制度があります。
実際には超音波検査士を取得したスタッフが対応します。
超音波センターでは4月は業務手順の理解・習得や、医療人の基本となる心構えを中心に教育をしています。5月からは半年後の夜間勤務にそなえて、幅広い領域の検査ができるように指導していきます。
また、業務終了後の時間を使い、実際の患者様に機械を当てる前の練習をスタッフ同士で行い、早期の業務習得を目指しています。
検査マニュアルも各領域ごとに作成しており、しっかりと検査法を理解した上で業務を始めるようにしています。
院外活動では、初年度は学術集会に参加して学会の雰囲気を学び、次年度からは先輩とペアになって年1回、学会発表をすることを目標にしています。参加する学術集会も自身のキャリアに必要な学会を選んで参加しながら、超音波検査士を取得することを目標にしています。
院内では月2~3回のカンファレンスを開催し、業務で悩んだことをスタッフ同士でディスカッションしながら解決していきます。
さらに10月に個人面談を実施し、本人がどのようなキャリアを考えているのかを聞き取り、なるべく意向にそったキャリア形成ができるような環境を整えています。
2025年2月現在