診療放射線技術部
診療放射線技師は、医療の最前線で「目で見えない病気を診る」ための画像診断や放射線を用いる治療を担う重要な職種です。
技術力と人間力の両方が求められる、やりがいのある職業です!
「診療放射線技師として、最新の技術と知識を駆使して質の高い画像診断と治療を提供し、チーム医療を実践します。」
当院では最先端の医療機器や技術に深く関わることができるため、現在の最先端医療に必要なスキルや知識を身につけることができます。さらに多数在籍している認定技師からの手厚い指導を受けられるので日々成長を実感できます。
また、特定機能病院として多職種連携を強化しているため、医療チームの一員として大きな役割を果たしているという実感が得られます。
毎日多くの患者さんが来院されますので、たくさんの経験をすることができます。数多くの症例、様々な画像所見を経験することで大学病院ならではの特別な経験、知識が身につきます。
当院の救命救急センターは、厚生労働省から最高評価を受けた救命救急センターとして、24時間365日、川崎市北部の最前線で命を守り続けています。3次救急医療指定施設として、最も重篤な患者様に対して、最高水準の医療を提供することが私たちの誇りです。
プロフェッショナリズムと倫理観をもち、患者のプライバシーを守り高い倫理基準で行動することが求められます
医療機器の操作、画像処理技術、放射線安全管理の知識を兼ね備え、常に最新技術に精通して、新しい技術や研究に積極的かつ柔軟に取り組む姿勢が求められます
患者に安心感を与え、多様な患者や状況に適応するために医療チームとの円滑な連携と効果的なコミュニケーション能力が求められます
患者急変時やイレギュラーな撮影、放射線機器の不具合に対して、迅速かつ的確にその課題を問題解決する能力が求められます
学生や在職者への高いレベルの教育と指導能力が求められます
当院は特定機能病院であり、高度な急性期医療を必要とする方が多く来院するので、質の高い画像を医師に提供することが求められます。豊富な知識や技術を習得するのは困難な時もありますが、その分、とてもやりがいがあります。
私は入職してから5年間で一般撮影室、救命センター、血管撮影室、CT、MRIをローテーションしてきました。各モダリティで半年から1年の間集中して様々な症例の対応をしていくなかで、技師として高い技術と知識の経験を積んでいます。患者さんに安心して検査を受けてもらうために勉強や訓練をし、ときには頼りになる先輩からアドバイスをもらいながら自己研鑽を続けることで日々成長を実感しています。
当院は診療放射線技師が携わるすべてのモダリティを経験することができ、症例数も多いため豊富な臨床経験をもつ技師として多くの場面で活躍することができます。また、放射線科の先生方との距離が近く、気になる症例もすぐに相談できるのが魅力です。
そして診療放射線技術部全体の雰囲気もとても良い職場です。先輩方は認定技師の方も多く、不安な点や疑問に思ったことは自分自身で解決できるように導き成長させてくれます。
同世代も多く、皆で切磋琢磨しながら助け合って業務をこなすことにとてもやりがいを感じます。
知識を広げたい人、人との関わりを大事にしたい人はぜひ当院で共に働きましょう。
年間15日取得を目標として、毎月有給休暇を消化できるように人員配置を行っています。
出産後の時短利用実績が数多くあります。
また、男女関わらず積極的に育児休暇を取得することを部門としても推進しています。
定期的に症例検討会や研究発表会を実施しています。
Webでも参加可能で、自宅で参加可能です。学術スライドなどの資料の供覧はいつでも可能となっています。
当院は適正な放射線被ばくの最適化や線量防護策を実施しており、2018年より日本診療放射線技師会(JART)の「医療被ばく低減施設認定」、2021年より全国循環器撮影研究会(JSCT)の「IVR被ばく低減認定施設」の外部評価を受け施設認定されています。
J-RIMEが発行するDRL2020に準拠した線量管理の実施を行っています。
すべての検査について、診療に有用で高画質な画像を、可能な限り低被ばくで実現できるように、日々検討をしています。
当院では線量管理ソフトウェア「onti」を導入し、RDSR(Radiation Dose Structured Reports)を用いた患者個人の被ばく管理、各検査のプロトコルの最適化を実施しています。
放射線科医師を中心とした「診療用放射線管理部会」を設置し、各検査種別ごとに被ばく管理担当者を置き、組織的な安全管理体制をとっておりますので、患者さんに安全・安心な放射線診療を実現しております。
新入職者専用の教育プログラムが準備されており、先を見通せた形で一年間を過ごすことができます。
総合教育担当者との定期ミーティング (5回/年) を開催し、各部署での進捗確認や諸問題があった場合には早期対応ができるようなシステムになっています。OSCE / OJT などの手法を取り入れ、実践的技術や若手に特化した座学もシリーズ化して開催しており、必要な知識の早期習得を目指しています。
なお、年度末には新入職者が教育責任者を評価し、次年度の教育へフィードバックを行っています。
新入職教育は1年間で5つのステップを用意して、確実にかつ安全に成長できるようにプログラムされています
一般・透視部門は入職して最初に配属される部門です。部門オリエンテーションの後、先輩担当技師と共に患者接遇(患者様呼入れ、氏名の確認、検査の説明)を学びます。同時に胸部・腹部単純撮影の整位(ポジショニング)を行い、どんな検査でも整位の基本となる「まっすぐ立たせる、まっすぐ寝かせる」ことを学びます。これは、その後に学ぶ「整形単純撮影」やCT検査、MRI検査などすべての検査で必要なスキルとなります。
5〜6月頃から整形単純撮影を履修します。整形単純撮影は数多くの撮影法があり、それらを全てマスターするのはとても大変です。当部門では、部門で作成したオリジナルの「ポジショニング写真付マニュアル」と詳細に解説した「撮影手順書」をGoogleDriveで共有し、いつでも撮影を勉強できる環境を構築しています。
実践では先輩技師によるポジショニング講習会の後、OSCEを用いた習熟度確認を実施し、合格者は患者様の撮影を行います。合格後もOJTを用いた研修も継続的に実施し、習熟度の向上を行います。
また、毎日その日に撮影された全ての不合格写真を用いて、「写損カンファレンス」を実施しています。合格画像と不合格画像を見比べることで、画像の合格基準を見極める読影力を養います。
10月頃から、透視内視鏡検査業務に従事します。先輩技師と共にERCPやCF、TBLBなどに従事し「一人で検査が完結出来る」事を目指します。同時期にポータブル撮影も履修します。特に全身状態が悪い患者様に対する安全な撮影法を学びます。
単純撮影はたくさん撮ることで良い写真が撮影できるようになりますが、当院は整形単純撮影だけでも毎日100人程度実施しており、効率的に習得することが可能です。この1年間でほとんどの新人技師は、ほぼ全ての単純撮影ができるようになります。
CT室では新入職者のCT検査の初期教育について、ローテーションする全てのメンバーに対して同じ内容の指導が双方向で行われることを重要視して実施しています。これにより、CT検査技術のみでなく適切な対応能力も育成され、組織全体の活性化にもつながると考えています。
実際の内容として「撮影技術/実践系」と「安全管理・ペーシェントケア系」に大別し、OSCE等を用いた技術的習熟度確認とともに医療技術職としての能力も合わせて身につけるような教育体制になっています。
CT室では造影剤などによる緊急対応が必要となる場面がありますが、定期的に多職種で対応訓練を実施して、初期ローテータでも有事の際に迅速かつ的確に対応できるようにし、院内救急対応チーム(RSS)へ引き継げるような教育体制を維持しています。また、新入職者が自身で定めた目標に対して、どのようにすれば達成させることができるかをスタッフと一緒に考えて実行できるようにサポートすることにより、深い理解、経験が得られるようにしています。