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疾患・症状のご紹介

疾患概要

心不全

心不全とは、『心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気』です。
詳細については、日本循環器学会の公式YouTubeチャンネルで心筋症外来(金曜日午後)担当医;木田圭亮が、解説していますので、ぜひご覧ください。

初診の方は、以下の外来受診をお薦めします。

症状 担当 診療内容
息切れ/むくみ 石橋祐記 息切れ/むくみを呈する疾患の診断と治療
息切れ/動悸 明石嘉浩 息切れ/むくみを呈する疾患の診断と治療
心雑音 佐藤如雄 心雑音を呈する疾患の診断と治療

原因・症状

原因として、以下のようなものがあります。

  • 心筋梗塞:冠動脈(心臓を栄養する血管)が詰まって、その先が壊死をおこす病気
  • 心筋症:心筋(心臓の筋肉)の病気
  • 弁膜症:弁(心臓のとびら)の病気
  • 高血圧:血圧が高い病気
  • 不整脈:脈の乱れの病気
  • 先天性心疾患:先天的な心臓の病気

検査

外来では、以下のようなもので評価や診断をします。

  • 胸部X線:心臓の形や大きさを調べます。また、肺に水がたまっていないかを確認します。
  • 心電図:心臓から出る電気信号を記録し、不整脈の有無や心臓の状態を調べます。
  • 心エコー(心臓超音波検査):心臓の形・大きさ・働きなどを調べ、心不全の原因や重症度、治療効果の判定を行います。当院の特徴として、自転車のペダルを漕ぎながら心エコーを行う、運動負荷心エコーを積極的に実施しています。

    心エコー

  • 採血(BNPもしくはNT-proBNP):心臓から分泌されるホルモンです。心臓に負担がかかると上昇するので心不全の診断や治療効果の判定に用いられます。個人差が大きいので、患者さんによって目標値が異なります。
    心肺運動負荷試験;運動中の血圧、心電図だけではなく、呼気ガス分析装置(マスクを装着します)を用いて、体力を測定し、適切な運動量の設定(運動処方)を行います。当院は、以前から盛んに行っていて、日本心臓リハビリテーション学会認定優良プログラム施設に認定されています。

心不全には、4つのステージがあります。

4つのステージ

  • ステージA
    高血圧や糖尿病など心臓病につながるリスク因子がありますが、心臓病はなく心不全の症状もない状態です。リスク因子の治療によって心臓病の発症を予防します。
  • ステージB
    心筋梗塞や弁膜症などの心臓病がありますが、心不全の症状はない状態です。心臓病の治療をしっかり行い、心不全のステージが進まないようにします。
  • ステージC
    心臓病があり、心不全の症状もある状態です。過去に症状があった方も含まれます。心不全に対する適切な治療が必要となります。
  • ステージD
    適切な治療にもかかわらず短期間に入院を繰り返し、強い症状が持続する状態です。生命の危険がより大きくなり、補助人工心臓や心臓移植などの特別な治療や、終末期ケアについて考えることが必要になります。

心不全の悪化を防ぐためのコツについては、当科主任教授(明石嘉浩)が解説しています。下記の動画をご覧ください。

心不全患者さんのための運動療法については、心筋症外来(金曜日午後)担当医;木田圭亮が解説しています。下記の動画をご覧ください。

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