当院について

令和元年度 聖マリアンナ医科大学 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1894 669 795 1195 1985 2534 3112 5173 3196 478
 平成31年度/令和元年度に当院を退院された患者さんは21,031名で、平成30年度と比べると1,390名減少しました。1日あたりの平均は平成30年度と比べると3.8名減少して、57.5名の患者さんが退院されています。これは2月からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い各学会からの入院・手術の自粛要請による緊急以外の入院制限や、患者の受診控え等の影響と考えられます。
 当院は幅広い年齢層の患者さんが入院されておりますが、最も多い年齢層は70~79歳で5,173名(24.6%)でした。少子高齢化の時代といわれておりますが、60歳以上の患者さんの割合は56.9%と、この数年変わりなく、超高齢者の患者さん(80歳以上)は平成30年度と比べて219名減少しましたが、3,674名(17.5%)とその割合はとても多いです。また総合周産期母子医療センターを有する当院は小児医療も充実していますが、0~9歳の患者さんは1,894名と平成30年度と比べると111名減少しました。これは2月からの新型コロナウイルスの感染拡大が徐々に広がり、マスク装着や外出自粛等により冬に多く入院が必要となるインフルエンザ感染症など、小児一般の感染患者が減少したためと考えられます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術:なし 手術処置等1:あり 手術処置等2:なし 215 4.0 3.3 0.5% 71.9
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術処置等2:なし 93 21.6 18.8 8.6% 76.2
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術:なし 手術処置等1:なし 手術処置等2:なし 55 16.7 14.6 7.3% 72.9
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術:なし 手術処置等1:なし 手術処置等2:4あり 定義副傷病:なし 51 12.6 9.6 0.0% 70.3
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術:なし 手術処置等1:なし 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 43 15.6 13.6 2.3% 77.8
 肺がんの患者さんは増加しつつあり、その中で75歳以上の患者さんが半分以上を占めています。高齢であっても全身状態が良ければ十分に治療の対象になるため、気管支鏡検査やCTガイド下生検等の肺がん診断のための検査をお勧めしています。最近では分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬など、従来の抗がん剤とは異なる作用機序のお薬が導入されており、効果が期待できる方には積極的に治療介入を行っております。2位の間質性肺炎の増加はピルフェニドンやニンテダニブ等の抗線維化薬導入に伴う入院や、急性増悪治療のための入院によるものです。5位の慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙により肺気腫や慢性気管支炎を発症し、息切れや咳、痰の症状を呈する病気であり、当院ではリハビリテーション、吸入薬使用方法、療養、栄養等の指導、適応により在宅酸素療法の導入を目的とした教育入院を行っています。また感冒等を契機としたCOPDの病状悪化も病状により入院加療が必要となります。2020年初頭から流行のCOVID-19(新型コロナウイルス)について、COPDの患者様は感染により病状が重篤化しやすいことが報告されていますが、一方で“Stay Home”が運動不足の原因となり、筋力や体力を低下させてしまうことが懸念されています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術:なし 手術処置等1:あり 353 2.0 2.0 0.3% 56.2
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 手術:経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術処置等2:なし 312 4.3 5.0 0.3% 64.3
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術:経皮的冠動脈形成術等 手術処置等1:なし、1,2あり 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 220 4.5 4.4 0.0% 70.9
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術:なし 手術処置等1:1あり 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 181 3.2 3.0 0.6% 70.7
050080xx97010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 手術:その他の手術あり 手術処置等1:なし、1あり 手術処置等2:1あり 定義副傷病:なし 114 15.8 19.1 6.1% 84.1
 睡眠時無呼吸症候群は、いびきを契機に見つかることが多いですが、様々な疾患に合併することが知られています。適切な治療を行うことで生活の質の向上が望めるので、適切な診断と治療を行います。
 心房細動は脳塞栓の原因となり得るため、循環器内科では根治的なカテーテル心筋焼灼術を積極的に行っています。頻脈性不整脈の入院期間は4.3日です。脈が遅くなるタイプの不整脈に対する治療法は、適切な薬剤がないため、ペースメーカの植え込みが必要です。約1週間の入院期間を要します。
 虚血性心疾患では、心臓を養う冠動脈に狭い箇所を有するため、虚血に関わる病変であればカテーテルによる冠動脈治療を行います。風船で広げるのみで終了する場合と、ステントを留置する場合があります。冠動脈造影と治療はいずれも3日程度の入院で行っています。
 高齢化が進むことで、左心系弁膜症が増加しております。弁膜症(連合弁膜症を含む。)の治療である経カテーテル的大動脈弁置換術や経皮的僧帽弁クリップ術は、従来の心臓手術とは異なり、血管内から治療することが出来る画期的な方法です。通常の手術では治療困難な方に施されるため、高齢の方が対象となることが多いです。

消化器・肝臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術:内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病:なし 382 2.4 2.7 0.3% 68.8
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術:限局性腹腔膿瘍手術等 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 169 8.9 10.1 2.4% 73.2
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 手術:内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術処置等2:なし 97 8.8 8.5 0.0% 75.2
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術:なし 54 9.7 7.8 0.0% 66.1
060102xx02xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術:小腸結腸内視鏡的止血術等 54 9.6 10.1 0.0% 72.7
 大腸の粘膜層の一部がイボのように隆起してできた病変を大腸ポリープといいます。
胆管結石は胆汁の流れ道にできる結石のことです。胆汁の流れを妨げ、黄疸を引き起こします。胆管炎とは胆汁の流れ道である胆管に細菌の感染をおこした状態です。胆汁の流れが悪いと容易に感染を引き起こします。
 胃がんは、胃の壁の最も内側にある粘膜層の細胞が何らかの原因でがん細胞となることを言います。がんが進行するにつれて、徐々に胃の外側へと深くかつ広く進行します。
 大腸憩室とは消化管の壁が腸の外側に向かって風船状に突出している状態です。
腎臓・高血圧内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術:なし 手術処置等1:なし 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 112 9.3 12.1 2.7% 65.6
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術:動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 58 8.8 8.8 1.7% 69.0
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術:なし 手術処置等1:あり 定義副傷病:なし 58 6.0 7.2 0.0% 46.7
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術:なし 手術処置等1:なし 手術処置等2:1あり 定義副傷病:なし 42 14.3 14.2 2.4% 64.9
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術:なし 定義副傷病:なし 30 16.6 12.6 13.3% 73.2
 日本人の高齢化により、慢性腎炎に加えて、高血圧・動脈硬化性疾患の最終像としての腎不全は年々増加しています。実際、最新の日本透析医学会の統計調査では、日本の透析患者は33万人を超えたことが報告されました。腎臓・高血圧内科のDPC病名として最も多いのが腎不全や腎不全関連手術(動脈形成術、吻合術)であることもそれを示唆するものです。さらに、高齢化による*ポリファーマシー、腎機能低下症例の増加が急性腎障害(腎不全)の頻度をかなり増加させています。勿論、当科では従来の腎炎に対する診断(腎生検)や治療も多く行っています。加えて、腎不全の進行を抑制することを目的とした慢性腎臓病教育入院の実施、透析を行うために必須である透析アクセスの造設や維持(それぞれ内シャント設置術、内シャント血栓除去術)のための外科的アプローチ、急性腎不全の治療や予防、さらには急性腎盂腎炎を含めた尿路感染症の治療など、多岐にわたる腎疾患に対応しております。地域の腎不全患者さんの総合医・かかりつけ医としての役割を果たし、患者さんの利便性を高めるようにしております。

*ポリファーマシー…多剤服用の中でも、害をなすものを特にポリファーマシーと呼びます。単に服用する薬剤数が多いことではなく、それに関連して薬物有害事象のリスク増加、服薬過誤などの問題につながる状態。
代謝・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術:なし 手術処置等2:1あり 定義副傷病:なし 85歳未満 95 14.3 13.9 0.0% 56.6
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術:なし 手術処置等1:なし 定義副傷病:なし 77 5.9 6.4 0.0% 57.5
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 手術:なし 64 6.0 5.8 0.0% 35.7
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術:なし 手術処置等2:1あり 定義副傷病:あり 85歳未満 50 14.1 15.1 0.0% 64.6
100070xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術:なし 手術処置等2:1あり 定義副傷病:あり 85歳未満 44 13.8 15.5 0.0% 63.6
 糖尿病センターは、健診で初めて指摘された糖尿病予備群から急激に糖代謝が悪化する劇症1型糖尿病に至るまで、すべての糖尿病患者さんを診療する体制が整っております。とりわけ糖尿病患者さんの教育に積極的に取り組んでおり、医師、看護師、薬剤師、栄養士で構成されたチーム医療で生活習慣の改善指導、合併症の治療を行っております。また、近年8人に1人の妊婦さんが妊娠糖尿病になる時代背景を見据え、病院内外の産婦人科と連携のもと安心した周産期、出産が行えるように栄養士による食事療法の指導やインスリン療法による血糖管理を行っております。
 他病棟に入院していらっしゃる糖尿病患者さんに対しても周術期等における血糖管理を行うなど他科と連携医療を積極的に行い、入院加療における医療の質の向上に努めております。
 内分泌疾患については近年、高血圧の患者さんにホルモンが関係する副腎疾患の精査を行うことが増えております。検査入院で内分泌機能試験、画像検査(CT、MR、シンチグラフィ等)、副腎静脈サンプリング等を実施して的確な診断に努めております。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術:なし 手術処置等1:なし 手術処置等2:2あり 定義副傷病:なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 55 15.3 16.2 16.4% 70.9
010160xx99x00x パーキンソン病 手術:なし 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 44 19.7 17.7 11.4% 72.2
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術処置等2:4あり 定義副傷病:なし 36 12.8 15.9 8.3% 57.1
010230xx99x00x てんかん 手術:なし 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 28 9.0 7.1 3.6% 50.3
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術:なし 手術処置等1:なし 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 26 23.3 18.8 50.0% 66.4
 脳神経内科は、当院の脳卒中センターの一員として、急性期脳血管障害(脳梗塞や脳出血など)の患者を積極的に診療しており、高度な画像診断による正確・迅速な診断のもと、血栓溶解療法や血栓をカテーテルで取り除く血管内治療など、最先端の治療を提供しています。入院後は、脳卒中集中治療室(SCU)で厳重に管理するのと並行して、多職種からなる脳卒中治療チームによりリハビリや再発予防の方針を決定し、入院から退院・転院までをトータルでサポートしています。また当院は神奈川県内唯一のてんかんセンターとなっており、多くのてんかん患者さん(高齢者てんかん)が入院しています。パーキンソン病も地域の中核病院として様々な先進的治療や診断に取り組んでおり、進行期パーキンソン病であっても、ドパミン製剤(デュオドーパ)の腸内持続注入療法や深部脳刺激療法といった治療を提供しており、よい治療成績が得られるようになっています。その他、慢性炎症性脱髄性多発神経炎やギランバレー症候群などの免疫介在性末梢神経疾患患者のニーズも高く、免疫グロブリン大量静注療法等で高い治療効果をあげています。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術:なし 手術処置等2:4あり 定義副傷病:なし 36 22.2 15.8 0.0% 66.6
130010xx97x2xx 急性白血病 手術:あり 手術処置等2:2あり 33 50.8 39.4 0.0% 67.5
130030xx99x00x 非ホジキンリンパ腫 手術:なし 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 14 9.1 9.8 14.3% 68.7
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術:あり 手術処置等2:4あり 定義副傷病:なし 12 44.4 31.3 8.3% 67.9
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 11 2.2 3.5 0.0% 30.3
 血液内科では、悪性リンパ腫を診断時の病理組織標本に加えフローサイトメトリー法・染色体検査・FISH・遺伝子検査を用い総合的に診断しております。病理医と密に連携し、各々の患者さんに最適な治療法を選択しております。急性白血病の患者さんには、バイオクリーンルームを利用して、標準的な化学療法を施行しております。悪性リンパ腫に関しては強力な救援化学療法を行っている症例が多く、そのため平均在院日数が長くなる傾向にあります。急性白血病に関しても合併症のある症例の治療に積極的に取り組んでいることで平均在院日数が長くなる傾向にあります。その他、薬物中毒によると考えられる症例の入院治療にもあたっております。
リウマチ・膠原病・アレルギー内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術:なし 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 203 15.8 15.5 1.0% 57.7
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術:なし 手術処置等2:なし 26 19.0 16.1 3.8% 72.1
070560xx99x6xx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術:なし 手術処置等2:6あり 18 29.9 25.2 5.6% 39.5
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術処置等2:なし 17 28.8 18.8 0.0% 66.5
070560xx99x1xx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術:なし 手術処置等2:なし 定義副傷病:あり 12 6.1 33.3 0.0% 67.8
 膠原病などの全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患は、診断、病勢・重症度の把握、これに続く寛解導入療法、または外来治療経過中の再発のために入院を要することがあります。リウマチ・膠原病・アレルギー内科では、迅速な診断、ステロイド減量を視野においた適切な免疫抑制薬併用の使用、並びに合併症予防策を行うことにより、入院期間を短縮するようにしております。関節リウマチは、生物製剤導入目的や、感染症、間質性肺炎、皮膚潰瘍などの合併症による入院が多くみられています。また、膠原病の代表的合併症の一つである間質性肺炎に対しては、シクロホスファミド点滴療法も積極的に行っております。
腫瘍内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術:なし 手術処置等2:4あり 定義副傷病:なし 87 9.1 9.3 0.0% 65.6
060010xx99x30x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術:なし 手術処置等2:3あり 定義副傷病:なし 24 10.7 18.2 0.0% 69.1
06007xxx99000x 膵臓、脾臓の腫瘍 手術:なし 手術処置等1:なし 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 19 11.3 11.5 10.5% 69.2
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術:なし 手術処置等2:6あり 定義副傷病:なし 19 3.4 4.4 0.0% 65.3
06007xxx97x00x 膵臓、脾臓の腫瘍 手術:その他の手術あり 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 16 16.4 12.8 0.0% 66.3
 腫瘍内科では消化器がんを中心に、化学(放射線)療法や緩和治療を行っていますが、多くの治療を外来で施行しています。しかし、シスプラチンなどの長時間補液を必要とする治療に関して入院加療となっており、シスプラチンを用いた治療が標準治療である食道がんの入院が多くなっています。また、膵がんでは、病態から内視鏡的処置を必要とする場合や、緩和治療を行うケースが多く、高齢者などに対して初回のみ入院で治療を開始する場合もあります。大腸がんでは、初回の治療を入院で行う場合、3~4日の入院加療を行っています。当患者さんの生活の質(QOL)をなるべく下げることなくがんの治療を継続することを目標とし、入院期間は患者さんの要望になるべく添う形で短期間の場合が多くなっています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術:なし 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 332 6.5 6.2 3.6% 0.0
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術:なし 手術処置等2:なし 112 10.6 11.2 3.6% 0.0
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病:なし 66 6.2 6.2 1.5% 1.3
010230xx99x00x てんかん 手術:なし 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 59 5.4 7.1 0.0% 6.2
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術処置等2:なし 51 3.9 3.8 2.0% 1.8
【小児科】 
 急性肺炎・気管支炎は、乳児や基礎疾患のある症例で重症化しやすくなります。急性細気管支炎は、RS(respiratory syncytial)ウイルスやhMP(human metapneumo)ウイルスの感染によるものが多く、最近は夏期に大流行する傾向に変化し、かつ新生児・乳児で重症化して集中治療を要する症例が多くみられました。てんかん患者は、てんかんセンター設置により受診数がさらに増加傾向となり、発作後の入院、診断確定、てんかん外科手術のためのビデオ脳波検査入院が増加したものと考えられます。熱性けいれんは、一部で重積状態となり、急性脳炎脳症との鑑別のため慎重な経過観察が必要となる症例がしばしばみられます。未熟児・新生児症例の応需は下記のとおりですが、退院前の移行期や、さまざまな合併症等の診療継続のため、小児科と新生児科の連携を強化しております。
【新生児科】
 当院は総合周産期母子医療センターであり、合併症や胎児の発育不良で紹介される母体が多くなります。その結果として、早産児や低出生体重児といった入院管理を要する新生児が増加します。低出生体重児が多い事については、近年全国的な傾向でもあり、当院での症例数が多い事もその反映であると考えます。2500g以上の新生児の平均在院日数は全国平均と変わりありませんが、1500g以上2500g未満の新生児の在院日数は全国平均より短く、転院率は低いことから順調な経過で退院している新生児が多いと考えられます。
消化器・一般外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 手術:ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 123 5.6 4.9 0.0% 71.9
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 手術:腹腔鏡下胆嚢摘出術等 91 7.8 6.4 0.0% 57.3
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術:内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病:なし 83 2.5 2.6 0.0% 71.8
060150xx03xxxx 虫垂炎 手術:虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 83 6.5 5.5 1.2% 43.5
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術:結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術処置等1:なし 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 70 16.5 15.0 2.9% 71.9
 消化器・一般外科では、消化器系(食道、胃、小腸、大腸、肝臓、膵臓、胆道、脾臓)の悪性および良性疾患、成人の各種ヘルニア、痔核、痔瘻など肛門疾患の手術を行っており、高難度の腹腔鏡手術も積極的に行っています。また、当院救命救急センターと連携し、高度外傷手術から急性虫垂炎や胆嚢炎に至るまで対応しております。
 平成31年/令和元年度の対象疾患は、1位 鼠径ヘルニア(ヘルニア手術等)、2位 胆嚢疾患(腹腔鏡下胆嚢摘出術等)、3位 小腸大腸の良性疾患(内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術)、4位 虫垂炎(虫垂切除術)、5位 結腸の悪性腫瘍(結腸切除術等)でした。
 消化器・一般外科は良性疾患や悪性腫瘍の手術だけでなく、救急搬送され同日手術となる緊急手術まで幅広く取り組んでいる結果を表しております。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術:ステントグラフト内挿術 手術処置等2:なし 45 12.5 11.8 0.0% 78.2
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 手術:ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術処置等1:なし 手術処置等2:1あり 定義副傷病:なし 28 24.8 23.8 0.0% 67.0
050161xx97x10x 解離性大動脈瘤 手術:その他の手術あり 手術処置等2:1あり 定義副傷病:なし 20 30.5 27.9 20.0% 69.5
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患 手術:動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術処置等1:なし、1あり 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 15 23.9 16.6 6.7% 72.9
050163xx01x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術:大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術処置等2:1あり 定義副傷病:なし 15 34.5 28.0 20.0% 71.5
 心臓血管外科が対象とする疾患は、冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞など)、心臓弁膜症、大動脈疾患(大動脈瘤、大動脈解離など)、末梢血管疾患(閉塞性動脈硬化症、静脈瘤など)です。冠動脈バイパス術は9割以上、心臓を止めないオフポンプバイパス術を行っております。傷んだ心臓の弁に対しては、弁形成術や弁置換術を行っておりますが、条件が合う患者さんには術後の早い回復が望める低侵襲心臓弁膜症手術を行っております。また、高齢者やハイリスクな患者さんには、ハイブリッド手術室においてカテーテル的大動脈弁置換術を積極的に行っております。大動脈疾患に対しては、人工血管置換術やカテーテルで人工血管を留置するステントグラフト内挿入術を積極的に行い、良好な結果を得ています。末梢血管疾患に対しては、バイパス手術、内膜剥離術、カテーテル治療などを積極的に行なっております。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術:あり 手術処置等2:なし 155 12.0 11.9 0.7% 68.4
040200xx01x00x 気胸 手術:肺切除術等 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 45 8.0 10.1 0.0% 32.1
040200xx99x00x 気胸 手術:なし 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 22 6.0 9.0 0.0% 43.2
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 手術:肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 17 8.6 9.3 0.0% 61.6
040010xx01x0xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 手術:縦隔悪性腫瘍手術等 手術処置等2:なし 11 9.3 10.4 0.0% 62.7
 呼吸器外科の治療対象疾患は原発性肺がんが最も多く、内科医・外科医・放射線科医などが参加する多職種カンファランス(Cancer Board)での検討に基づき治療方針を決定しております。手術適応と診断される場合には根治を目指した外科手術を行っております。主に低侵襲機能温存を目的とした胸腔鏡手術を行っております。進行例に対しては適切な治療を選択し、術前に化学療法、放射線療法などの導入療法を行い、腫瘍を縮小させてから根治切除を行うこともあります。さらに症例によっては先端医療を導入した臨床治験にご参加いただき手術を含めた集学的治療も積極的に行っております。また転移性肺悪性腫瘍にはさまざまな癌腫があり、多くは他科からの依頼によって手術適応を判断することになります。肺がん同様に低侵襲機能温存を目的とした胸腔鏡手術を行っております。
 肺がんは他のがんと比較して予後不良であり、術後の再発リスクが高いという特徴があります。進行例では再発を予防する目的で術後に補助的抗がん剤治療を行うこともあります。また術後外来での定期的検査を行い、再発症例に対しては臨床治験も含めて積極的に薬物治療を行います。最近では、分子標的治療薬や免疫治療薬の開発が進み、その成績も向上しており、切除例では肺がんの各種遺伝子異常やタンパク質発現を検索し、再発の際に適切な薬剤選択が迅速にできるようにしております。
 気胸は10代、20代の若年男性や肺気腫のある人に突然発症することの多い疾患です。肺の虚脱によって呼吸困難となることがあり、早急な対応が必要です。当科では近隣の診療所からの紹介を常時受け付けており、緊急手術にも対応しています。
肺の良性腫瘍は気管支、肺実質、血管、胸膜などから発生し、肺腫瘍全体の2~5%を占めます。主に診断的治療を目的とした胸腔鏡下肺部分切除術が行われ、また気管支形成を追加することにより切除肺を少なくする術式も行っております。
手術を必要とする縦隔悪性腫瘍には胸腺腫、胸腺癌、胚細胞性腫瘍などがあります。小型の腫瘍であれば胸腔鏡下にて、比較的大きくなると胸骨正中切開をして腫瘍とその周辺組織を含めて完全切除を行っております。またさらに大きくなり周囲組織への過度な浸潤が認められる場合には術前導入療法の後に切除を加えるといった集学的治療も積極的に行っております。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) 手術:ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 106 2.4 2.8 0.0% 4.3
060570xx99xxxx その他の消化管の障害 手術:なし 81 3.4 7.4 0.0% 9.8
060150xx03xxxx 虫垂炎 手術:虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 37 5.6 5.5 0.0% 10.7
140590xx97xxxx 停留精巣 手術:あり 27 2.9 3.1 0.0% 3.1
11022xxx02xxxx 男性生殖器疾患 手術:陰嚢水腫手術等 20 2.4 4.6 0.0% 3.6
 件数が一番多かった症例は、「鼠径ヘルニアの手術」患者さんです。106人の患者さんに2泊3日もしくは1泊2日の入院で鼠径ヘルニア手術を行っています。従来の鼠径アプローチ手術と腹腔鏡手術の両方を行えます。
 次いで、「その他の消化管の障害 手術なし」の患者さんです。消化吸収を担っている小腸が極端に短いために、口からの食事では十分な栄養が摂取できず入院して栄養剤の点滴治療を受けます。カテーテル感染を起こして入院することもあります。また、急性胃腸炎などのお腹の風邪で、食事を取れないお子さんが入院治療を受けます。手術だけではなく、腹部の消化器疾患の診療は小児外科医が中心となって診療をしています。
 3番目に多い疾患は「虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 定義副傷病なし」で、腹腔鏡下虫垂切除術を行っています。平均在院日数5.6日間です。
 4番目に多い疾患は「停留精巣 手術あり」でした。27人が入院・手術をしており、2泊3日の入院で精巣固定術を行っています。
 5番目に多い疾患は「男性生殖器疾患」でした。陰嚢水腫や精巣捻転は手術となります。炎症が強い精巣上体炎では入院を要します。
乳腺・内分泌外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術:乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術処置等2:なし 418 8.5 10.3 0.0% 56.4
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術:乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術処置等2:なし 257 4.1 6.1 0.0% 57.0
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術:その他の手術あり 手術処置等2:なし 41 11.7 6.5 0.0% 55.9
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術:あり 27 3.3 3.9 0.0% 41.7
070041xx97x00x 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) 手術:その他の手術あり 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 26 6.3 9.7 0.0% 62.3
 「乳がん」は現在本邦女性が最も罹りやすいがん種で、壮年期(30 代後半から60 代)の女性がん死亡1位の重大な疾患です。当科では診断・治療・ターミナルケアまで一貫した乳がん診療を実践しております。最新の乳がん診療のキーワードは個別化医療とチーム医療です。ステージ(病期)、サブタイプ(乳がんの種類)、患者さんの背景によって治療方法は異なります。それらの評価を正確に行い、手術、放射線療法、化学療法(抗がん剤、分子標的薬)、ホルモン療法、などの集学的治療をチームで実践することによって乳がん克服を目指しております。線維腺腫など比較的若年性に多い良性腫瘍の切除手術も整容性に配慮し、実施しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん 手術:なし 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 53 7.8 7.1 0.0% 34.7
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術:なし 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 35 7.5 7.3 22.9% 46.9
010230xx97x00x てんかん 手術:あり 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 31 30.3 16.7 0.0% 29.2
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術:なし 手術処置等1:あり 手術処置等2:なし 28 2.1 3.0 0.0% 62.8
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術:その他の手術あり 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし 24 6.5 9.7 4.2% 74.4
 脳神経外科ではてんかんセンターと共同で幅広いてんかん診療を実施しています。脳神経外科では持続ビデオモニタリングを行い正確なてんかんの診断を行い、必要があれば薬物治療が奏功しない難治性てんかんに外科的治療をお勧めしています。
 頭蓋・頭蓋内損傷は交通事故が減少しているものの、高齢人口の増加で高齢者の家庭内事故が急増しており、24時間体制で緊急治療に対応しています。
 脳動脈瘤治療は、脳血管内治療すなわちカテーテルを用いた治療件数が増えています。しかし、カテーテル治療のみでは対応できない症例には精緻な顕微鏡手術を適用しています。脳神経外科には脳血管内治療の専門医と脳卒中の外科認定医が複数名在籍しており、患者さんに最適な治療を提供できる体制を24時間整えています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 手術:人工骨頭挿入術 肩、股等 69 32.8 25.9 60.9% 75.4
160760xx97xxxx 前腕の骨折 手術:あり 67 3.6 5.5 1.5% 54.0
070085xx97xxxx 滑膜炎、腱鞘炎、軟骨などの炎症(上肢以外) 手術:あり 60 23.8 13.4 0.0% 50.3
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 手術:人工関節再置換術等 51 25.1 21.5 5.9% 67.6
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 手術:腱縫合術等 48 11.5 14.1 4.2% 39.4
 整形外科では、整形外科各領域(足、膝、股関節、脊椎、手)に専門性を有し、変性疾患やスポーツ障害、外傷など近隣地域よりご紹介を多数いただいております。
 股関節・大腿骨近位の骨折の平均在院日数が32.8日と全国平均に比してはやや長いですが、これは、近隣病院では対応困難な重篤な合併症をもっている患者様を受け入れている影響と考えます。
 整形外科では、外傷疾患は緊急手術を含め、早期対応を行い、変性疾患はエビデンスに基づく治療を心がけ、早期機能回復に努めます。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術:その他の手術あり 手術処置等2:なし 37 16.1 6.5 0.0% 51.1
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 手術:皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術処置等1:なし 31 5.0 4.1 0.0% 42.7
090010xx03xxxx 乳房の悪性腫瘍 手術:動脈(皮)弁及び筋(皮)弁を用いた乳房再建術(乳房切除後) 二次的に行うもの 30 20.1 16.6 0.0% 47.5
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 手術:鼻骨骨折整復固定術等 手術処置等1:なし 手術処置等2:なし 30 3.0 5.4 0.0% 28.9
090010xx04xxxx 乳房の悪性腫瘍 手術:組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合等 23 12.6 8.2 0.0% 46.5
 形成外科では顔面をはじめとして体表面のあらゆる変形を扱っており、先天性の変形から病気や外傷の手術後の後天性変形まで広く再建、形成手術を行っています。特に乳がん切除後の乳房再建では、自家組織と人工乳房の両方の手術を行っており、乳頭乳輪形成に至るまで独自の手術で、再建したと分からない美しい乳房の再建を目指して治療を行っています。近年、自動車の安全装置の発達で減少傾向の顔面骨骨折ですが、当院には二輪車・自転車の事故やスポーツ中のけがで受傷した顔面骨骨折患者が多く訪れており、手術を中心にした治療を行っています。また形成外科では長年、培養表皮移植や多血小板血漿(PRP)治療などの先進医療に取り組んで来ており、皮膚の良性・悪性腫瘍に対して単に腫瘍を切除するだけではなく、できるだけ目立たない傷痕になる治療を行っています。その他、高齢者を中心に眼瞼下垂の症例が増加しており、症状に応じて種々の術式を駆使し、良好な結果を得ています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術処置等1:なし 49 13.9 12.6 4.1% 63.1
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 32 9.1 9.0 0.0% 71.8
080005xx01x0xx 黒色腫 手術:皮膚悪性腫瘍切除術等 手術処置等2:なし 13 11.5 12.6 0.0% 66.9
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 手術:皮膚悪性腫瘍切除術等 手術処置等2:なし - - 7.9 - -
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術処置等1:なし - - 10.8 - -
 1位の膿皮症は蜂窩織炎や丹毒などといった皮膚感染症で、外来治療では不十分な重症患者さんを入院治療しております。抗生剤の点滴が主な治療であり、1週間から2週間の入院を要します。2位の帯状疱疹も、よく見られる疾患です。抗ウイルス薬を連日点滴し1週間程度の入院治療を行います。3位の黒色腫は、ほくろのがんであり、局所に止まっている場合は外科的治療を行い、進行期の場合は近年登場した免疫チェックポイント阻害薬を中心とする治療を行なっています。4位の皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)に対する治療としては皮膚悪性腫瘍切除術が中心になります。5位の薬疹、中毒疹は重症の薬剤によるアレルギー反応の患者さんが対象であり、ステロイドによる治療が柱となっており、皮膚科ではこれらの治療にも力を入れております。

※上記一覧表では10名未満の場合には患者さんが特定される可能性があるため、人数を記載せず「-」でお示ししています。
腎泌尿器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術:なし 手術処置等1:あり 定義副傷病:なし 164 2.8 2.5 0.0% 71.2
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 手術:膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術処置等1:なし 手術処置等2:なし 66 8.7 7.1 0.0% 74.1
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術:なし 定義副傷病:なし 38 13.1 12.6 2.6% 67.1
110420xx02xx0x 水腎症等 手術:経尿道的尿管ステント留置術等 定義副傷病:なし 34 3.9 4.2 0.0% 69.6
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 手術:前立腺悪性腫瘍手術等 26 13.3 12.2 0.0% 68.3
 1番目の前立腺の悪性腫瘍は前立腺がんが大半を占めます。前立腺がんは高齢者に認められ、近年は無症状で前立腺特異抗原という腫瘍マーカーが高値で、健診等で発見されることが多い病気です。確定診断は前立腺針生検という前立腺に直接針を刺して、前立腺組織を採取してがんの有無を確認します。2、5番目の膀胱腫瘍は膀胱粘膜に発生する腫瘍で、肉眼的血尿で発見されることが多い病気です。最初の治療としては尿道より内視鏡を挿入し、膀胱腫瘍を電気メスで切除します。筋肉にがんが及んでいないタイプは再発を繰り返すことが多く、膀胱内に薬物を注入して再発予防を試みます。筋肉にがんが及んでいる場合の標準治療は膀胱を一塊として摘出する膀胱全摘術です。3番目の腎臓または尿路の感染症には、腎盂腎炎、精巣上体炎、前立腺炎などが含まれます。きちんと抗生剤の点滴加療を行わないと改善しない場合が少なくありません。4番目の経尿道的尿管ステント留置を必要とする水腎症とは何らかの原因で尿路の通過障害を起こし、尿が腎臓の腎盂という場所にたまった病態です。その水腎症の原因には、尿路結石、尿路のがんや他の悪性腫瘍の尿管周囲への転移・浸潤、長期間にわたる排尿障害などがあります。水腎症は放置すると腎機能低下の原因となりうるので、通過障害の部位を的確に診断し、それを解除することが重要です。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術:なし 手術処置等2:4あり 定義副傷病:なし 142 4.3 4.6 0.0% 61.7
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 手術:子宮全摘術等 95 10.5 9.7 0.0% 35.4
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 手術:腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 90 5.4 6.1 0.0% 43.7
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術:なし 手術処置等2:なし 84 22.8 19.1 7.1% 33.3
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術:子宮悪性腫瘍手術等 手術処置等2:なし 62 11.3 12.3 0.0% 55.1
 聖マリアンナ医科大学病院産婦人科は産婦人科診療の4本柱である「周産期」「生殖」「婦人科」「女性ヘルスケア」に加えて、「腹腔鏡手術」「遺伝子診療」の 6領域全てに対応することが可能なスタッフを有しています。当院は日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍指導医・専門医が複数在籍しており、婦人科悪性腫瘍を中心とした婦人科診療に関しても県内トップクラスの症例数を有しています。その為、平成31/令和元年度も婦人科悪性疾患が病名トップ5にランクインしています(子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術:なし 手術処置等2:4あり 定義副傷病:なし、子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術:子宮悪性腫瘍手術等 手術処置等2:なし)。また、日本産科婦人科内視鏡学会認定腹腔鏡・子宮鏡技術認定医も複数有しており、積極的に低侵襲手術を取り入れていることから、婦人科疾患の中でも良性疾患に対する腹腔鏡手術による手術数が増加しています(子宮の良性腫瘍 手術:腹腔鏡下腟式子宮全摘術等)。同様に悪性腫瘍手術に対しても適応を見極めた上で、低侵襲手術を取り入れています。また、特に川崎市の周産期医療における最後の砦の施設であることから、平成31/令和元年度の病名トップ5に周産期関連の疾患がランクインしています(胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等、ならびに早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし)。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術:あり 片眼 937 2.3 2.8 0.0% 74.8
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術:あり 片眼 172 9.0 9.3 0.0% 55.0
020220xx97xxx0 緑内障 手術:あり 片眼 136 6.4 7.5 0.0% 67.9
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術:あり 手術処置等1:あり 手術処置等2:なし 124 6.2 6.7 0.0% 71.1
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術:あり 片眼 65 4.4 5.9 0.0% 68.0
 白内障は、眼科ではDPC症例としては937件です。全身に合併症がある方でも対応できるように1~2泊の入院で行っており、例年1,000件以上の白内障手術を施行しております。高度先進医療である多焦点眼内レンズを用いた白内障手術にも対応しております。また、眼科的に高度な技術を要する網膜剥離や網膜硝子体疾患に対する手術はDPC上位の疾患としては年間296件(その他の疾患を合わせると年間500件以上)、術後管理が難しいとされる緑内障手術は年間136件(その他の疾患を合わせると年間200件以上)施行しております。またこれらの疾患がいくつか併発しているような難治症例に対する併用手術なども積極的に行っております。近年増加傾向にある加齢黄斑変症に対しては最新型の光干渉網膜断層撮影装置(OCT)、造影剤を使用せずに脈絡膜の血流を評価できるOCT angiographyによる正確な診断のもと、抗VEGF(抗血管内皮増殖因子)薬治療とした治療を行っております。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術:なし 94 6.4 5.5 0.0% 35.0
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 94 5.6 6.8 1.1% 58.3
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 77 8.8 7.8 0.0% 18.2
030428xxxxxxxx 突発性難聴 53 10.6 8.9 0.0% 57.2
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術:あり 46 6.3 7.2 0.0% 45.9
 咽頭痛や嚥下時痛、発熱等を生じる急性扁桃炎や急性咽喉頭炎は、外来治療で改善が乏しい方や経口摂取が困難な方には入院での治療を行います。扁桃周囲膿瘍まで進行した場合は、ほぼ全ての方に対し入院をお勧めしています。
 鼻汁や鼻閉、鼻ポリープを長期的に伴う様な慢性副鼻腔炎の手術は、術後の出血リスクを考慮し入院日数を約5日間と設定しておりますが、約3~4日の短期入院手術を行う場合もあります。また、合併症リスクが高い症例などは、ナビゲーションシステムを用いて安全第一で手術を行っております。
 急性扁桃炎を繰り返し生じる慢性扁桃炎に対する手術は、術後出血の合併症を早期に発見し対応するため、9日間の入院期間としております。また、小児に対して手術することも多いため、平均年齢も他と比べると低くなっています。
 突発性難聴は軽症例を除き、9日間のスケジュールを基本として入院点滴治療を行っております。その他、患者様の全身状態や既往症に応じて、ステロイド鼓室内投与を行う場合もあります。
 耳下腺や顎下腺、舌下腺といった大唾液腺組織に腫瘍を形成した大唾液腺腫瘍に対する手術は、約7日間の入院期間を基準としております。また、手術合併症として神経損傷リスクを最大限に低下させるため、適時、神経刺激装置も使用しております。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140620xx97xxxx その他の先天異常 手術:あり - - 10.6 - -
140620xx99xxxx その他の先天異常 手術:なし - - 7.8 - -
040240xx97x0xx 肺循環疾患 手術:あり 手術処置等2:なし - - 6.9 - -
040240xx99x0xx 肺循環疾患 手術:なし 手術処置等2:なし - - 11.1 - -
050170xx97000x 閉塞性動脈疾患 手術:その他の手術あり 手術処置等1:なし、1あり 手術処置等2:なし 定義副傷病:なし - - 11.7 - -
 放射線科での入院治療の対象となる疾患は大部分が血管奇形です。主に肺動静脈奇形(瘻)、四肢・軟部の血管奇形などがあります。肺動静脈奇形は、毛細血管を介さず肺動脈から肺静脈へ直接交通をもつ先天的な血管形成異常です。自覚症状に乏しく、健診で偶然発見される場合も多いですが、脳膿瘍、脳梗塞や低酸素血症による労作時息切れ、チアノーゼなどが問題となります。四肢・軟部の血管奇形には様々なタイプがありますが、血管の拡張・血栓形成・虚血などにより、疼痛・腫脹・出血・潰瘍などの症状をきたします。
 閉塞性動脈硬化症は下肢の動脈が動脈硬化により狭窄する(細くなる)あるいは閉塞する(詰まる)疾患で、足に酸素、栄養が十分届かなくなり、足の痛み、しびれ、冷感などをきたします。糖尿病、高脂血症、高血圧、喫煙、肥満などの生活習慣病があるとかかりやすい疾患です。

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初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 155 24 15 17 14 59 1 8
大腸癌 65 67 71 46 18 134 2 8
乳癌 296 221 36 - - 228 1 8
肺癌 147 38 113 66 11 263 1 8
肝癌 - 22 14 11 - 102 2 6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【胃がん】
 胃がんはStage I 155例、StageⅡ24例、StageⅢ 15例、StageⅣ 17例でした。StageIは消化器肝臓内科にて早期発見され、内視鏡治療を行ったものや、その後に外科的追加切除を行った症例も含まれており、内科と外科が連携して治療を行っています。再発症例59例に対しては、腫瘍内科とともに抗がん剤治療や緩和治療を行っています。
【大腸がん】
 大腸がんはStageI 65例、StageⅡ 67例、StageⅢ 71例、StageⅣ 46例でした。胃がん同様、StageⅠは内視鏡治療適応症例は主に消化器内科で切除を行っています。大腸がんはStageⅣ症例に対しても、予後改善を期待して積極的に手術を行ったのち抗がん剤治療を導入しています。
【肝がん】
 肝臓がんは近年C型肝炎ウィルスの治療の進歩により減少傾向ですが、依然再発症例は100を超え治療を要しております。手術においては、一括での切除不能症例も、2期的手術や化学療法を併用した治療などの高難度手術を行っています。内科でも再発治療や切除不能例に対する焼灼治療を積極的に行っています。
【肺がん】
 肺がんは、StageI 147例、StageⅡ 38例、StageⅢ 113例、StageⅣ 66例、再発転移263例でした。Stage I~ⅡおよびⅢの一部に手術適応があり、主に胸腔鏡を用いた肺葉切除術およびリンパ節廓清を行います。それ以外の病期や再発転移症例には抗がん剤、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害などの薬物療法に放射線治療を追加したりする治療が行われます。さらに症例によっては新薬治験や術前導入療法を先行し腫瘍を小さくした後に外科治療を加える集学的治療も積極的に行っています。
【乳がん】
 乳がんは、初発乳がんでStageIが296例、StageⅡが221例、StageⅢが36例、StageⅣは10例未満でした。Stage I~Ⅲに対しては手術療法に加えて、放射線療法や薬物療法を行い、根治を目指します。StageⅣや再発で転移(骨・肺・肝など)を伴うものに対しては薬物療法を中心に治療を行ないます。その際にはサブタイプ(乳がんの種類)に応じて、ホルモン剤、抗がん剤、分子標的薬などの中から薬剤選択が行われます。次々と新薬が開発されており、当院においても新規薬剤の治験などが行われています。また、再発症例であっても局所やリンパ節にとどまる場合には、再度の切除手術を行い根治を目指しています。

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成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 11 11.0 48.1
中等症 136 17.0 74.2
重症 62 18.5 78.9
超重症 23 19.5 79.8
不明 - - -
 近年の高齢化を背景に高齢者~超高齢者の肺炎が増加しています。特に80歳を超えるような高齢の方には肺炎による入院中に筋力や意欲の低下を来し、なかなか元の生活に戻れない方も多くみられます。入院され、抗菌剤等の治療により炎症が軽快したら、できるだけ速やかにリハビリをすすめ御自宅や施設にお返しし、日常生活に戻れるような院内外を含めたネットワークづくりが必要と感じています。また在宅で安心して肺炎治療が受けることができるような環境整備も必要かと考えています。肺炎予防方法としてのインフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンの接種や口腔衛生の管理も普及が必要と思われます。
 平成31年度/令和元年度は平成30年度より中等症以上の肺炎患者が約3割増加しており、大部分が高齢者となっております。また入院期間が長期に及ぶ症例がみられますが、昨年度より平均の入院期間の短縮は得られています。病院間、病院と診療所の連携や介護保険の活用によりできるだけ早く日常生活に戻るステップを開始できるよう、地域医療の皆様との連携を更に深めていきたいと思います。

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脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 242 26.4 74.7 32.7%
その他 15 9.9 71.4 0.8%
 当院は、脳卒中集中治療室(SCU)を設置し、超急性期血栓溶解療法、カテーテルによる血栓回収療法には24時間365日対応し、高度の合併症を有する脳卒中にも対応可能です。先進の診断技術と多職種によるチーム医療により迅速に脳卒中診断を行い、病状が安定し次第、病棟内に備えられたリハ訓練室でリハビリテーションを行い効果をあげています。病態が複雑かつ緊急性の高い院内発症脳卒中に迅速に対応できるように、当院では2018年5月より「院内発症脳卒中対応チーム(in-hospital stroke action team: iSAT)」を脳の専門家である脳神経内科、脳神経外科、脳卒中リハビリ認定看護師、脳神経病棟看護師で編成し、良好な治療成績を上げています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 12 17.3 10.1 0.0% 72.3
K386 気管切開術 11 15.3 51.5 18.2% 76.6
K508-21 気管・気管支ステント留置術(硬性鏡によるもの) 11 2.4 9.5 27.3% 68.2
K510-3 気管支鏡下レーザー腫瘍焼灼術 - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) - - - - -
 肺がんの増加傾向にありますが、有効な薬剤、治療方法の進歩により生命予後は改善しつつあります。一方、そのために長期の治療が必要となり、抗がん剤投与のためのルート確保が難しくなる患者さんもいらっしゃいます。そのような場合に抗がん剤の漏出の危険性が低く安全に投与を継続するためのルートとして植え込みカテーテルを留置いたします。
 悪性腫瘍や結核などの良性疾患による中枢気道狭窄は呼吸困難を生じ、病状の進展速度によっては救命のための緊急的な処置を必要とすることもある病変です。当科は中枢気道狭窄に対するステント留置術やレーザーによる腫瘍焼灼など、気管支鏡的治療をこれまで数多く実施しており、また多くの医療機関より症例の御紹介を頂いております。気管支鏡を使用した治療的介入は今後も引き続き力を入れていきたいと思います。
 長期の人工呼吸管理が必要になった患者さんには気管内挿管に伴う苦痛の軽減や口腔内の衛生上の管理の面から気管切開を実施することがあります。

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循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 265 1.6 2.6 1.1% 65.6
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 165 2.4 2.3 0.0% 71.4
K555-22 経カテーテル大動脈弁置換術(経皮的大動脈弁置換術) 134 6.4 9.8 9.7% 84.2
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他のもの) 61 1.6 2.0 0.0% 59.7
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症に対するもの) 57 0.2 13.5 5.3% 68.7
 K5951 心房細動が起きていると思われる4本の肺静脈と左心房の間に心臓の内側から高周波もしくは冷却焼灼を行い、根本的な治療を目指しています。どちらの治療も体に目立った傷が残りません。
 K5493 詰まっているもしくは詰まりかけた冠動脈を広げる治療法です。当院では外来の検査で必要と判断された方にのみカテーテルを用いた冠動脈造影検査を行い、虚血が証明された病変に対して風船で広げた後にステントという薄い金網を内張りします。ステントは血管が狭くなりにくい薬剤が塗布されたステントを使用することが多く、2泊3日程度で退院出来ます。
 K555-22 固くなった大動脈弁に対して、開心手術という方法では無く、通常のカテーテル検査や治療と同じやり方で、動脈血の流れに逆行させながら風船の上にたたまれた生体弁を適切な場所へ持っていき、留置する治療法です。外科的手術のような大きな傷が残りませんので、1週間ほどで退院出来ます。
 K5952 心臓の中に通常のリズムとは異なる発電箇所や電気の通り道に対して、心筋の内側からもしくは心臓の外側から高周波カテーテルを用いて焼灼する治療です。3〜4日の入院が必要です。
 K5492 不安定狭心症は冠動脈の血流が急激に低下する急性冠症候群のうち、心筋逸脱酵素の上昇を認めず、心臓に不可逆的なダメージが及んでいないものの総称です。詰まりかけた状態を放っておくと、急性心筋梗塞に移行しやすいため、直ちに血流を再開させる必要があります。前述の方法と同様に、閉塞しかかった箇所を風船で広げた後に、ステントを留置します。
消化器・肝臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝未満) 370 0.1 1.1 0.3% 69.4
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 150 4.0 8.3 4.7% 77.6
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術) 91 1.4 6.6 0.0% 76.0
K654 内視鏡的消化管止血術 89 1.1 9.5 12.4% 70.2
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 88 1.8 6.4 2.3% 71.3
 内視鏡的切除術とは、スネア(投げ縄型の電気メス)と言われる輪になった針金などでポリープ切除を行う処置です。
 内視鏡的胆道ステント留置術は、悪性胆道狭窄や胆管炎に対する内視鏡的胆道ドレナージ術です。
 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)とは、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)と呼ばれる方法です。従来の外科治療に代わる新しい治療法として注目されています。
 小腸結腸を含めた内視鏡的消化管止血術は、昼夜問わず緊急で行う内視鏡的治療です。
腎臓・高血圧内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 304 1.2 1.3 1.3% 71.7
K610-3 内シャント設置術又は外シャント設置術 81 6.2 12.0 3.7% 67.4
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 15 13.7 11.8 6.7% 75.6
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 13 4.5 15.8 0.0% 61.0
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -
 透析患者さんの高齢化に伴い、透析血管アクセス関連手術(経皮的シャント拡張術あるいは血栓除去術、内シャント設置術、上腕動脈表在化法、血管移植術)の件数は増加傾向にあります。また、当院では在宅医療であります腹膜透析の導入を推進していることもあり、連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術の件数も月1件の頻度で実施しています。透析血管アクセスは、十分な透析を負担なく行うため患者さんにとって命綱のような大切なものです。特に、高齢化により良好な透析アクセスが得られない、あるいはアクセストラブルを起こす患者さんも多く、近隣の透析施設が大学病院に期待する治療として、これらの手術が適切なタイミングで安全に実施されることが重要な意味を持っています。

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代謝・内分泌内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K2762 網膜光凝固術(その他特殊) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K013-21 全層植皮術(25㎠未満) - - - - -
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - -
 糖尿病は血管合併症の病態であり、長期にわたり糖尿病を患うことで細小血管障害(網膜症、腎症、神経障害)、大血管障害(心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症)などを起こします。糖尿病センターでは、入院された患者さんの細小血管障害や大血管障害の進展の状況を把握するようにしております。
このため手術・処置においては糖尿病が基礎疾患にある患者さんが他の疾患を併発した場合に行われることがあります。糖尿病患者さんが緊急かつ重症の併発疾患を伴った状況において、救命救急処置として気管切開術(気管内挿管が長期に及んだ場合)、中心静脈注射植え込み型カテーテル設置を行う場合があります。また、糖尿病、高血圧、脂質異常症を基点とした動脈硬化の進行により生じた血管病変については循環器内科と連携のもと、大動脈バルーンパンピング経皮的心肺補助法等での循環動態の管理や、カテーテルを用いて経皮的に血管拡張術を行うことで血流の改善を図る治療を行っております。腫瘍や潰瘍性病変による消化管出血が生じた状況では、消化器肝臓内科と連携のもと、内視鏡的消化管止血術を行います。

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脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 13 23.5 46.5 23.1% 76.2
K178-4 経皮的脳血栓回収術 - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K664-3 薬剤投与用胃瘻造設術 - - - - -
K1812 脳刺激装置植込術(頭蓋内電極植込み術を含む)(両側の場合) - - - - -
 脳神経内科では、脳梗塞の超急性期の患者に対する手術療法として、経皮的血栓回収術、経皮的脳血管形成術を実施しており、後遺症を極力少なくするようにしています。またパーキンソン病の患者を対象とした手術療法として、ドパミン製剤(デュオドーパ)の腸内持続注入療法を行うための薬物投与用胃瘻増設術や、深部脳刺激装置植え込み術を行っており、内服治療で効果不十分な患者にも最先端の治療を提供しています。その他の手術療法として、重度の呼吸筋麻痺を伴う場合は気管切開術を行うことがあり、また重度の嚥下障害を伴う場合は胃瘻造設術や喉頭気管分離術を行うことがあります。

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血液内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) - - - - -
K9212ロ 造血幹細胞採取(一連につき)(末梢血幹細胞採取)(自家移植の場合) - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
 血液内科の観血的手技・処置では、化学療法と高カロリー輸液のための中心静脈カテーテル挿入・留置が多くなっています。易感染性宿主の感染源とならぬ様、抗菌性皮膚貼付用テープを採用し、固定法を工夫しております。また、主に悪性リンパ腫や多発性骨髄腫の症例に対して自家末梢血幹細胞採取・移植にも積極的に取り組んでいます。腫瘍による気道圧迫での呼吸不全症例には必要に応じて気管切開術を行う場合もあります。消化管出血にて緊急処置を要する症例に内視鏡的消化管止血術を施行しています。

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リウマチ・膠原病・アレルギー内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術 - - - - -
K6261 リンパ節摘出術(長径3㎝未満) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
 リウマチ膠原病アレルギー内科では、呼吸管理のために行われた気管切開術が最も多い手術となりました。膠原病は時に重篤な呼吸器合併症を呈することが有り、長期の人工呼吸器管理が必要な状況では気管切開術を施行することがあります。
 また不明熱やリンパ節腫大例などリンパ腫の鑑別が必要な場合もあり、リンパ節摘出術が行われました。
 血管病変やステロイド使用に伴った消化管病変のよる出血も当科では多く経験しております。このため内視鏡的消化管止血術が3番目に多い手術となりました。
 経口での栄養摂取が困難な方には胃瘻造設術が行われることもあります。また、結石や後腹膜線維症では尿管が閉塞するため尿管ステント留置が必要な例もありました。

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腫瘍内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 51 8.8 9.9 2.0% 64.1
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 27 3.5 13.5 0.0% 73.0
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 12 19.3 11.6 16.7% 68.3
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 11 13.9 7.6 9.1% 69.2
K651 内視鏡的胃、十二指腸ステント留置術 - - - - -
 腫瘍内科では消化器がんを中心に、化学(放射線)療法や緩和療法を行っていますが、手術手技として行われるものとしては、腫瘍による胆道閉塞・消化管閉塞に対するステント留置術、食事摂取不良に対する中心静脈栄養用植込型カテーテル設置が多く行われています。ステント留置術は緊急で行うことが多いため術前の入院日数は短いですが、中心静脈栄養用植込型カテーテル設置は緩和治療として行う場合が多いため、全身状態をしっかり評価してその必要性を見極めるために、術前の入院日数が長めになっています。また、緩和治療の一環として、腹水濾過濃縮再静注法を行う場合もあります。

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小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの) 35 0.0 25.5 8.6% 0.0
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度のもの) 16 0.0 46.7 25.0% 0.0
K2762 網膜光凝固術(その他特殊なもの)(一連につき) - - - - -
K570-3 経皮的肺動脈形成術 - - - - -
K5622 動脈管開存症手術(動脈管開存閉鎖術(直視下)) - - - - -
【小児科】
 小児先天性疾患・循環器疾患の中では、先天性心疾患が多くみられます。近隣からの紹介も増え、それに伴って手術件数も増加しています。先天性心疾患の開心術においては人工心肺を使用し、新生児・乳児重症例では、術後管理においても人工心肺・体外式膜型人工肺が使用される症例もみられます。その際、術中術後自己血回収術も積極的に行われ、輸血量を減らしたり自己血で完結する努力もされています。心臓カテーテルは検査法としても治療法としても重要であり、経皮的肺動脈形成術はその典型的な術式のひとつです。また、こうした重篤な先天性心疾患の周術期管理や集中治療管理においては、新生児蘇生術が実施される局面もしばしばみられます。

【新生児科】
 新生児仮死は、分娩前・中に状態が悪くなるために発生する病態です。当院は総合周産期母子医療センターでより重症な妊婦、新生児を管理していることを反映している結果と考えています。仮死第1度と仮死第2度は重症度の違いによる分類で、第2度はより重症な仮死である事を示します。在院日数が長期である事もより重症である児が多い事を示唆しています。
 網膜光凝固術は未熟児網膜症に対して行う手術です。当院は早産児が多く入院しているため同症で手術を受ける児が多くなっています。
 経皮的肺動脈絞扼術は、心室中隔欠損症などの、肺の血流が増加する先天性心疾患を有する児に対して状態を安定させるために行う手術です。心臓内に欠損を有する患児では、心臓を修復する根治治療を行うことは侵襲性が極めて高いです。そのため、まず心臓は治療せず肺動脈絞扼術といった姑息的治療で対応するといった症例があります。同治療は特に根治治療が困難な染色体異常を有する児に用いることが多く、同治療が多い事は様々な合併症を有する児を管理していることを反映している結果であると言えます。
 動脈管とは胎児期の循環に必要な肺血管と大動脈をつなぐ短絡血管です。出生後、新生児の肺呼吸が始まると動脈管は不要となり生後数時間で自然に閉鎖しますが、この動脈管が生後も開き続けることがあります。これを動脈管開存症と呼びます。動脈管が開き続けると肺に流入する血液が増加し、肺うっ血による呼吸不全症状と大動脈血流の減少による心不全症状が認められるようになります。放置すると多臓器障害に進展することもあるため、内科的な治療での管理が困難な場合は外科的な動脈管閉鎖術(結紮術)が行われます。当院では超低出生体重児から本手術を施行しており、良好な成績をあげております。また良好な成績をあげるためには術後の管理も手術同様に重要となります。当院では周産期総合医療センター、こどもセンターの経験豊富な医師、看護師が共同して術後管理にあたり、術後のお子様に細やかなTotal careが行われるよう心掛けております。

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消化器・一般外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 158 1.7 5.6 0.0% 58.2
K6335 鼠径ヘルニア手術 111 1.8 2.8 0.0% 71.3
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝未満) 94 0.6 1.3 0.0% 71.8
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 84 0.4 5.2 1.2% 43.7
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 78 4.4 17.0 3.9% 71.7
 消化器・一般外科では、消化器系(食道、胃、小腸、大腸、肝臓、膵臓、胆道、脾臓)の悪性および良性疾患、成人の各種ヘルニア、痔核、痔瘻など肛門疾患の手術を行っており、高難度の腹腔鏡手術も積極的に行っています。また、当院救命救急センターと連携し、高度外傷手術から急性虫垂炎や胆嚢炎に至るまで対応しております。
 平成31年/令和元年度に行いました手術は、1位 腹腔鏡下胆嚢摘出術、2位 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア)、3位 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝未満)、4位 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)、5位 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術でした。当科におきまして、悪性の手術から緊急手術まで幅広く取り組んでいる結果を表しております。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 37 4.2 8.4 0.0% 79.1
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの)(2吻合以上のもの) 28 11.4 26.3 7.1% 65.2
K5551 弁置換術(1弁のもの) 21 6.1 21.8 4.8% 69.2
K5612イ ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 15 3.7 26.9 20.0% 77.9
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 14 9.1 14.0 7.1% 73.9
 傷んだ心臓の弁を生体弁や人工弁へ取り換える弁置換手術、傷んだ弁を治す弁形成術、胸部大動脈瘤に対する人工血管置換術などは人工心肺を使用して行っています。
 下肢の閉塞性動脈硬化症に対しては、バイパス手術を行っています。下肢静脈瘤に対しては、ラジオ波を用いたカテーテル治療の下肢静脈瘤血管内焼灼術を行っています。従来の下肢静脈瘤抜去術と入院日数は変わりませんが、術後の回復が早いことが特徴です。
 腹部大動脈瘤や胸部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術も積極的に行っています。大動脈瘤に対して、小さな皮膚切開からカテーテルを使って血管内に人工血管を置く手術で、体への負担が少なく、高齢者など体力のない患者さんに適しています。
 冠動脈バイパス術は9割以上、心臓を止めないオフポンプバイパス術を行っております。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 71 4.2 10.0 1.4% 69.3
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 54 3.1 6.4 0.0% 67.1
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術)(楔状部分切除によるもの) 46 3.2 4.0 0.0% 34.4
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 29 3.5 7.3 0.0% 71.8
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他のもの) 18 2.2 4.8 0.0% 58.6
 呼吸器外科で最も多い手術は原発性肺がんに対するもので、これに転移性肺腫瘍を加えた肺の悪性腫瘍に対し、腫瘍進行度と悪性度及び患者さんの耐術能を考慮した最適な手術術式の選択を心掛けています。すなわち、原発性肺がんで、肺機能をはじめとした全身状態に問題がない患者さんに対しては、標準手術としての肺葉切除およびリンパ節郭清術が行われます。一方、高齢者や肺機能をはじめ全身状態に問題のある患者さんに対しては、より身体への負担の少ない手術として、肺の切除範囲を縮小した肺区域切除術や肺楔状切除術(部分切除)を行っています。これら手術は胸腔鏡を使用して皮膚の切開創を小さくして行うことが多くなり、かつ手術の安全性を第一に考えて術式選択をしています。また、若年男性や肺気腫患者さんに突発的に生じることが多い気胸に対する根治手術として、原因となる肺嚢胞を切除する胸腔鏡下肺切除術を行っています。入院期間の短縮を心掛けていますが、肺がんは高齢者に発症することが多く、術後の回復が遅れやすかったり、一人暮らしの方も少なくないため、術後の在院日数が予定より長くなることもあります。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 58 1.0 0.6 0.0% 4.1
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 50 1.0 0.3 0.0% 4.7
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 38 0.2 4.5 0.0% 10.8
K836 停留精巣固定術 25 1.0 0.8 0.0% 3.3
K8351 陰嚢水腫手術(交通性陰嚢水腫手術) 16 1.0 0.4 0.0% 3.7
 小児外科では、鼠径ヘルニア、陰嚢水腫、停留精巣、臍ヘルニア(でべそ)など小児外科の一般的な手術だけでなく、急性虫垂炎や腸重積症などの救急疾患、新生児外科疾患、小児呼吸器外科疾患、小児悪性腫瘍に対しても手術を行っています。また手術の傷が目立たないように腹腔鏡手術や小切開手術に積極的に取り組んでいます。
 最も多い手術は鼠径ヘルニアで、K6335とK634を合わせたもので平成31/令和元年度は108人でした。女児は傷の目立たない腹腔鏡手術を行っています。男児は、従来の小切開で行っています。術後0.6日と0.3日で退院とあるのは主に1泊2日で手術を行っているからです。
 次いで腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)38症例でしたが、虫垂周囲膿瘍を伴う患者さんも含めると50症例を上回ります。小児の虫垂炎を行っている施設は少ないので、一施設でのこの手術数は全国でもトップクラスです。
 停留精巣固定術は25症例に行いました。2泊3日で手術を行っております。
 陰嚢水腫手術は16症例に行いました。1泊2日で手術を行っております。
乳腺・内分泌外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 264 1.1 2.1 0.0% 57.2
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 200 1.4 5.6 0.0% 58.7
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの) 81 1.4 7.7 0.0% 56.8
K4768 乳腺悪性腫瘍手術(乳輪温存乳房切除術(腋窩郭清を伴わないもの)) 66 1.0 6.2 0.0% 50.2
K4766 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施するもの) 42 1.5 7.3 0.0% 60.3
 乳がん(乳腺悪性腫瘍)に対する手術の入院日は通常合併症等がなければ、前日入院で行っています。乳房部分切除術(乳房温存手術)は術後入院期間も2.1日と短く、低侵襲な手術といえます。乳房切除術の場合は、皮下に排液用のドレナージ・チューブが入り抜去後退院ということで、術後5.6日程度の入院が必要です。整容性に配慮し乳頭乳輪を温存する術式(乳輪温存乳房切除術)も積極的に行っています。腋窩リンパ節郭清が加わった場合には、ドレナージ・チューブ抜去までの期間が若干長くなるため、入院日数が1〜2日間程度長くなる傾向があります。また、同時に乳房再建術を行う場合には、4〜5日間程度入院期間が長くなります。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) 36 8.4 28.8 8.3% 55.2
K1781 脳血管内手術(1箇所) 27 3.7 31.1 33.3% 62.6
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 25 1.1 4.0 0.0% 76.8
K154-2 顕微鏡使用によるてんかん手術(焦点切除術、側頭葉切除術、脳梁離断術) 23 9.9 31.6 0.0% 28.9
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(脳内のもの) 14 0.9 49.5 100.0% 63.8
 脳腫瘍や脳動脈瘤などの頭蓋内病変は高度な医療技術が要求されます。当科は高度医療機関病院として各種の先端医療機器の使用だけでなく、複数の診療部門から構成される包括的チーム医療を提供しています。術中の脳神経機能保護に重点を置いた術前検査を重視しており、良好な治療成績を収めています。また機能障害を有する症例では術後の療養を要することも多く、周術期からのリハビリテーションを実施して中長期的な病状回復に努めています。
 慢性硬膜下血腫は低侵襲な治療が可能な疾患です。当科は地域の中核病院として多くの紹介患者さんを受け入れています。術後早期からの症状回復が期待できるため短期間の入院で治療が完了します。ただし昨今は超高齢者の難治例も増えており、血管内治療の併用が必要な例が増加しています。血管内治療は切らずに脳の病気を治療できる画期的な治療法です。常に複数の指導医や専門医が在籍しており、年々実績が増加しています。
 脳梁離断術は、薬物治療が奏功しない難治性てんかんに対する代表的外科治療法です。当院てんかんセンターと協力して良好な治療成績をあげています。
 頭蓋内血腫除去術は主に高血圧性の脳内出血に適用されます。救命目的で緊急手術として施行されることが多い手術です。当科では24時間365日高度な緊急手術に対応できるように、メンバーが世の中のため身を削って努力しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 115 4.1 20.3 7.8% 69.4
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 74 2.6 6.4 1.4% 52.9
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 68 4.6 17.7 44.1% 60.3
K0782 観血的関節固定術(胸鎖、肘、手、足) 57 1.8 24.5 0.0% 64.2
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕、下腿) 53 0.7 2.3 1.9% 43.7
 整形外科では、整形外科各領域(足、膝、股関節、脊椎、手)の疾患に対し、各専門班が手術を担当しております。人工関節置換術が最も多い手術となっておりますが、これは昨年から股関節、膝関節に加え、足関節の置換術も増加している影響であります。骨折観血的手術(前腕)と異なり、骨折観血的手術(大腿骨)の平均術前日数が4.6日と一般病院に比してはやや長いですが、手術前に精密検査が必要な患者様が多い影響と考えます。

形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K476-32 動脈(皮)弁及び筋(皮)弁を用いた乳房再建術(乳房切除後)(二次的に行うもの) 32 1.0 18.3 0.0% 48.3
K0171 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付きのもの)(乳房再建術の場合) 21 1.0 21.7 0.0% 48.1
K333 鼻骨骨折整復固定術 21 0.5 1.2 0.0% 27.8
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 16 1.0 9.1 0.0% 45.2
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3㎝以上6㎝未満) 11 1.0 2.5 0.0% 37.8
 形成外科では顔面の先天性、後天性変形に対する手術や、皮膚腫瘍、皮膚欠損に対する手術を多く行っています。特に乳がん切除後の乳房再建では、人工乳房(インプラント)と自家組織移植の両方の再建術を行っており、再建数とその仕上がりの美しさは日本でトップクラスの成績を誇ります。当院で行う乳房再建では、人工乳房と自家組織による再建のいずれでもパッチワーク状瘢痕を作らず、再建したことが分からない美しい乳房を再建することを目指しています。この他、露出部の皮膚腫瘍切除術、顔面骨骨折の治療、外傷・熱傷の治療、傷あとの修整などでも多くの手術を行っており、いずれも良好な結果を得ています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 20 1.6 6.3 0.0% 70.0
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3㎝以上6㎝未満) - - - - -
K8501 女子外性器悪性腫瘍手術(切除) - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6㎝以上12㎝未満) - - - - -
K013-22 全層植皮術(25㎠以上100㎠未満) - - - - -
 1位の皮膚悪性腫瘍切除術は悪性黒色腫、基底細胞癌、有棘細胞癌などの皮膚がんであり、原則として手術前日に入院となります。単純切除や小さい皮弁や植皮の場合は平均術後日数7日弱になっています。3位の女子外性器悪性腫瘍切除術は主に外陰部に生じた悪性黒色腫が対象になります。2位の皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3㎝以上6㎝未満)は大型の良性の腫瘍で症例に応じて入院手術を行っています。4位の皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6㎝以上12㎝未満)は更に腫瘍径の大きいものが該当します。5位の全層植皮術(25㎠以上100㎠未満)のように、再建に植皮を要するような場合では入院期間は2週間程度とやや長くなります。

※上記一覧表では10名未満の場合には患者さんが特定される可能性があるため、人数を記載せず「-」でお示ししています。
腎泌尿器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) 94 2.2 5.5 0.0% 73.6
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 81 0.7 6.1 4.9% 67.4
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 28 2.5 9.6 0.0% 66.6
K843-3 腹腔鏡下小切開前立腺悪性腫瘍手術 27 1.9 10.7 0.0% 68.5
K8381 精索捻転手術(対側の精巣固定術を伴うもの) 15 0.3 0.7 0.0% 15.2
 1番目の膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)は内視鏡を尿道より挿入し、内視鏡の先端についているループ状の電気メスで膀胱粘膜に発生した膀胱腫瘍を切除する手術です。治療の意味合いもありますが、同時に切除した組織を詳しく調べて腫瘍の深さ、悪性度、組織型などを確認します。筋肉に浸潤していない筋層非浸潤性膀胱がんは経尿道的膀胱腫瘍切除術のみでは再発する頻度が高く、再発予防目的に膀胱内に薬物注入療法を行うことがあります。その際も切除した組織の結果をもとに注入する薬物の種類や投与期間などを設定します。2番目の経尿道的尿管ステント留置術とは、何らかの理由(結石・がん・その他)で尿管の通過障害を起こしている場合に、緊急処置として尿管の通過障害を解除するため、ステントと呼ばれる管を腎臓と膀胱の間に挿入することを言います。通過障害を放置すると腎機能の悪化を招くので、通過障害の解除は重要な処置です。3番目の腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術は腎および腎尿管の悪性腫瘍に対して、腹腔鏡を用いて腎臓あるいは、腎臓および尿管を一塊として摘出する手術です。開放手術と比較すると、術後の痛みは少なく、入院期間が短いことが特長としてあげられます。4番目の腹腔鏡下小切開前立腺悪性腫瘍手術は前立腺がんに対して行われる手術で、小さい切開創で行う手術です。この手術は従来の開放手術の安全性と、腹腔鏡手術の低侵襲性の両者を取り入れた手術方法です。手術関連機材や術式は常に改良・発展がつづいており、当科ではこれらの進歩が患者さんの安全性の向上や侵襲性の低減につながっていくように考慮しつつ手術にあたっています。5番目の精索捻転手術は、10~20歳代に多い病気で、睾丸が回転することで睾丸を栄養している血管がねじれてしまい、睾丸に血液が流れない状態です。可能な限り迅速に血液の流れを正常に戻すことが求められます。睾丸の回転を修復し、血液の流れを回復させることを目的とした手術です。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 68 1.0 3.7 0.0% 41.6
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 52 1.2 3.9 0.0% 48.9
K872-3 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 43 1.0 1.0 0.0% 44.8
K867 子宮頸部(腟部)切除術 41 1.0 1.0 0.0% 40.7
K879 子宮悪性腫瘍手術 40 2.3 13.8 0.0% 56.3
 聖マリアンナ医科大学病院産婦人科は産婦人科診療の4本柱である「周産期」「生殖」「婦人科」「女性ヘルスケア」に加えて、「腹腔鏡手術」「遺伝子診療」の 6領域全てに対応することが可能なスタッフを有しています。当院は、日本産科婦人科内視鏡学会認定腹腔鏡・子宮鏡技術認定医を複数有しており、積極的に低侵襲手術を取り入れていることから、婦人科疾患の中でも良性疾患に対する腹腔鏡手術による手術数が増加しています(K8882、K877-2、K872-3)。同様に悪性腫瘍手術に対しても適応を見極めた上で、低侵襲手術を取り入れています。さらに、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍指導医・専門医も複数在籍しており、婦人科悪性腫瘍を中心とした婦人科診療に関しても県内トップクラスの症例数を有しております(K876、K879)。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 923 0.3 1.0 0.0% 74.9
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 367 0.8 6.6 0.3% 65.0
K2682 緑内障手術(流出路再建術) 105 3.3 4.1 0.0% 65.0
K2683 緑内障手術(濾過手術) 70 1.5 6.4 0.0% 68.0
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他のもの) 57 0.4 4.9 0.0% 65.6
 眼科で行われる網膜硝子体手術は糖尿病網膜症、黄斑円孔、黄斑変性、網膜剥離、硝子体出血などをはじめとして、網膜硝子体疾患全般に渡っております。ほぼ全例で世界最小27Gの手術を得意としており、論文作成などにより世界の潮流をリードしていると自負しております。
 緑内障に関しては、低侵襲緑内障手術(Minimally Invasive Glaucoma Surgery:MIGS)から複数回の手術をされている難治性緑内障の患者様まで多数ご紹介頂き、広い地域のラストホープとして機能していると考えています。また近年よく見られるようになった眼内レンズ亜脱臼に対する眼内レンズ強膜内固定も増加傾向です。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 91 1.2 3.5 1.1% 59.2
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 91 1.0 7.2 0.0% 19.2
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 36 0.6 5.1 0.0% 35.5
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡によるもの) 31 1.2 1.7 0.0% 52.1
K3191 鼓室形成手術(耳小骨温存術) 24 1.0 2.8 0.0% 49.7
 内視鏡下鼻・副鼻腔手術(慢性副鼻腔炎の手術)や内視鏡下鼻中隔手術(鼻中隔弯曲症の手術)、内視鏡下鼻腔手術(肥厚性鼻炎等の手術)は入院日数を約5日間と入院期間短縮を心がけております。また、合併症リスクが高い症例などは、ナビゲーションシステムを用いて安全第一で手術を行っております。
 口蓋扁桃摘出術(慢性扁桃炎の手術など)は、術後出血の合併症を早期に発見し対応するため、術後日数が7日間(合計9日間)としております。また、小児に対して手術することも多いため、平均年齢も他と比べると低くなっています。
扁桃周囲に膿瘍を形成した扁桃周囲膿瘍に対しては、ほぼ全ての方に入院をお勧めしています。その上で、扁桃周囲を切開もしくは穿刺を行い、膿瘍を排出させます。入院期間は約1週間程度です。
 声帯ポリープや喉頭乳頭腫などの喉頭微細手術(喉頭腫瘍摘出術(直達鏡))は約3日間の入院としております。頭頸部がんで、喉頭全摘術や再建を必要とする手術では1か月以上の入院となることがあります。咽頭の表在がんに対し、消化器肝臓内科と協力して経口腔手術をおこなっております。
 慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成手術は、約5日間の入院を基本としておりますが、2泊3日の短期入院で手術を行う場合もあります。また、症例によってはより低侵襲な内視鏡手術も行っております。
放射線科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 14 1.0 2.5 0.0% 36.2
K6172 下肢静脈瘤手術(硬化療法) - - - - -
 血管塞栓術とは、皮膚から直接血管内に挿入したカテーテルを通じて塞栓物質を注入し、標的の血管を詰める治療のことです。肺動静脈奇形の塞栓術では鼠径部の静脈から2㎜径程度のカテーテルを挿入し、肺動脈と肺静脈との交通の部分にコイルやプラグなどを留置し、交通を閉鎖します。通常一週間以内の入院で治療を施行します。体の表面に傷はほぼ残らず、合併症も少なく、体に優しい治療です。その他に四肢・軟部の動静脈奇形に対しても塞栓術を施行し、同様に動静脈の交通を塞栓物質で閉鎖します。
 下肢静脈瘤に対して、直接穿刺をして硬化剤を注入する硬化療法を施行しています。硬化剤の注入により、拡張した静脈を細くするかあるいは閉塞させます。通常外来で治療が可能です。

※上記一覧表では10名未満の場合には患者さんが特定される可能性があるため、人数を記載せず「-」でお示ししています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 20 0.1%
180010 敗血症 同一 48 0.2%
異なる 27 0.1%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 213 1.0%
異なる - -
 肝損傷などの重篤な外傷や、肝臓がんや膵がん、肺がんあるいは心臓血管外科疾患などの大手術後に血液の凝固に異常をきたす播種性血管内凝固症候群がおこることがあります。また、色々な感染症などから血液中に病原菌が入り敗血症になり、これが原因で播種性血管内凝固症候群がおこることもあります。当院は数多くの併存症を持った患者さんの手術を行っています。このためこれら手術後等に播種性血管内凝固症候群を合併することもあります。また当院は重篤な患者さんを主に受け入れる救命救急センター(3次救急)があり、他の病院で播種性血管内凝固症候群を合併した患者さんの治療目的で紹介され入院する場合も多くあります。
 「入院契機と同一」とは、入院時すでに播種性血管内凝固症候群と診断された患者さんで、10名未満でした。一方、「入院契機と異なる」とは、入院した時には別の病気で入院しましたが、入院中に播種性血管内凝固症候群をおこし、この治療に多くの時間・医療費が必要であった場合で20名(発生率0.1%)の患者さんがいました。平成30年度と比べると若干減少しています。
 敗血症の患者数は、入院した時から敗血症と診断された患者さんは48名でした。一方で入院した時には別の病気で入院し、その後に敗血症をおこした患者さんは27名で、その発生率は0.1%でした。平成30年度と比べて厳密に言うと0.07%減少することができました。
 入院した時から真菌感染症と診断された患者さんは10名未満、入院した時には別の病気で入院したが、その後に真菌感染症をおこした患者さんも10名未満でした。
 入院した時から手術・処置等の合併症と診断された患者さんは213名でしたが、これは腎臓・高血圧内科の入院治療で、透析を行うために必要なシャントが血栓などで閉塞し使用できなくなり、その治療(経皮的シャント拡張術・血栓除去術)を行う患者さんが多いためです。

※上記一覧表では10名未満の場合には患者さんが特定される可能性があるため、人数を記載せず「-」でお示ししています。
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