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聖マリアンナの先進的な医療

多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術

多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術

聖マリアンナ医科大学 眼科
■はじめに

 単焦点眼内レンズを使用する従来の水晶体再建術では術後に良好な視力の回復が可能となりましたが、調節機能がなくなるために術後も眼鏡による矯正を必要とすることが多く、日常生活での眼鏡の依存度はあまり軽減されませんでした。このような白内障手術の欠点を補足する手段として、従来型の眼内レンズに替えて、遠くも近くもピントがあうように設計された多焦点眼内レンズが2007年厚生労働省の認可を受けました。当院眼科では『多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術』の先進医療実施医療機関として厚生労働省の承認を得て実施をしております。

■対象患者

白内障で術後眼鏡を使用することに不便を感じる方。

■方法

 術式は従来の眼内レンズと同様に小さな切開創から濁った水晶体を超音波で砕き取り出す超音波乳化吸引術で行います。

■おわりに

 我が国は人口の高齢化に伴い、白内障罹患者さんが増加しています。近年高齢者の方のライフスタイルも多様化しパソコン、読書、スポーツ、野外活動等眼鏡なしでの日常生活を望む方が多くなっています。多焦点レンズは通常の単焦点レンズでは得られない二ヶ所の焦点を得ることが可能であり、眼鏡依存度を軽減し患者さんの術後のライフスタイルに大いに貢献するものと考えます。



多焦点レンズの見え方
遠方と近方(スマホ画面)に焦点が合っている



単焦点レンズの見え方
(遠方に焦点を合わせた場合)
遠方ははっきり見えるが近方が見づらい