診療科・部門等一覧

生殖医療センター

最終確認日:2017/4/5
ご挨拶

 日本においては、正常な性生活を営んでいるにもかかわらず2年以上経っても妊娠に至らない場合を不妊症といいます。通常90%のカップルが2年以内に妊娠します。従って10%のカップルが不妊症となります。その原因も様々であり、原因不明の場合も少なくありません。最近では男性側の要因も少しずつ明らかとなって不妊の原因は女性側1/3,男性側1/3、双方の原因1/3と約半数は男性にも原因があります。従って本人だけでなく、ご主人の検査もされることをお薦めします。ほとんどの症例は、タイミング指導や薬物療法などで妊娠に至りますが、人為的な技術が必要となる場合が存在します。このような医療技術を生殖補助技術(Assisted Reproductive Technology:ART)と言われています。生殖補助技術には、体外受精・胚移植、顕微受精、受精卵凍結・解凍移植などが含まれます。
設置の目的
 生殖医療センターは、この生殖補助技術を用いた治療を主に行う部門として設置されました。近年の生殖医療の進歩にはめざましいものがあります。1978年に英国ではじめて試験管ベビーと呼ばれた体外受精・胚移植が成功して以来、相次いで生殖補助技術が発展し臨床に応用されています。これら生殖補助技術の進歩により、不妊症の治療も大きく変化してきています。現在では体外受精・胚移植のみならず、一個の精子があれば受精・妊娠が可能となる顕微授精技術を用いた卵細胞質内精子注入法が普及してきています。また射精精液中に精子が存在しなくても精巣内や精巣上体から精子を採取し顕微授精を行うことも可能となっています。生殖補助技術を行うには、専門的な知識・技術が必要です。またこの治療は、カップル単位の医療であり当生殖医療センターでは男女両面からのサポートをする診療を心掛けています。このような高度医療を行うための診療科間の連携を保つために生殖医学の基礎研究者も本センターに加わり設立されました。またこのセンターは精子・卵を扱うことから本学の生命倫理委員会の管理下に運営されています。

 

yomiDr. 病院ガイドインタビュー掲載ページ【外部リンク】


業務の案内

生殖補助技術(Assisted Reproductive Technology:ART)

人工授精:精子を子宮内に注入する方法です。
体外受精・胚移植:卵巣より卵子を採取し体外にて精子と共培養し受精させ、受精卵(胚)を子宮内に移植します。
顕微授精:通常の体外受精・胚移植において受精に至らない場合に、顕微鏡下に一匹の精子を卵子の中に注入して受精をさせる技術です。
受精卵凍結・解凍移植:胚移植時に余剰となった受精卵や合併症などで移植を見送らなければならない症例に対して受精卵を凍結保存し、その後に解凍し移植する方法です。
胚盤胞移植:本来子宮内膜に着床するべき胚盤胞の段階まで体外培養を行い、子宮に移植する方法です。
精巣上体精子および精巣内精子吸引採取法:射精精液中に精子を認められない症例は、以前は無精子症として妊娠は不可能と言われてきましたが、精巣上体や精巣より精子を採取し、顕微授精を用いて卵子の中に注入することが出来ます。

受付方法

外来診療は、生殖内分泌外来といい、皮膚科の前に新しい外来が出来ました。そちらで診療を行っております。
また妊娠された場合も引き続き産婦人科外来にて妊娠管理させていただいております。

受付時間

産婦人科
一般初診 月~土の午前11時まで
早発卵巣不全初診 完全予約制になります。お電話にて予約をおとり下さい。
再診 月~金 9:00~16:00まで
   土 9:00~12:00まで

担当科

産婦人科

担当表

産婦人科外来表参照

研究の紹介

研究内容

今後、生殖医療に応用される以下の新しい技術の基礎的研究を行っています。
産婦人科
・未成熟卵子の体外成熟
・卵巣凍結法
・卵成熟過程における内分泌学的調節機序

お知らせ

生殖補助医療技術別料金表

 

2015.4

処置 金額
生殖医療における専門士によるカウンセリング 5,400
人工授精 21,600
人工授精(感染症検査していない方) 26,700
目視での精液検査(精子の状態が悪い方) 5,400
精子凍結保存料 16,200
採卵+培養(卵を取り、かつ培養する場合) 259,200
採卵無し(針を穿刺したが、卵が無い場合) 54,000
採卵キャンセル(採卵時に排卵している場合) 21,600
胚移植(凍結胚ではなく、新鮮胚移植) 64,800
胚移植2段階目(2段階に胚移植をする場合) 37,800
顕微授精(ICSI) 54,000
顕微授精(IMSI)(非常に精子の状態が悪い場合) 86,400
Embryo Glue(R)胚移植(難治性胚移植用) 20,500
EmbryoGen(R)培養胚移植(不育症用) 46,200
授精活性法(難治性授精用) 10,800
胚凍結保存料(5個以下の受精卵の場合) 59,400
胚凍結保存料(6個以上の受精卵の場合) 81,000
胚凍結保存料(更新料:1年に1度の更新) 38,800
精子凍結保存料(更新料:1年に1度の更新) 16,200
卵子凍結保存料(5個以下の卵子の場合) 59,400
卵子凍結保存料(6個以上の卵子の場合) 81,000
卵子凍結保存料(更新料:1年に1度の更新) 38,800
再凍結(一度溶かした卵を再度凍らせる場合) 43,200
凍結胚融解・胚移植(溶かした受精卵を移植する場合) 108,000
凍結胚融解・胚移植(移植不可:移植を試みようと溶かしたが、グレードが悪く移殖出来ず) 59,400
卵巣組織凍結保存(卵巣を保存しておく場合) 600,000
卵巣組織凍結保存料(更新料:1年に1度の更新) 51,400
悪性腫瘍用、卵巣組織移植
(がんに準ずる治療後の卵巣を移植する場合)
600,000
POI用(早発卵巣不全用)卵巣組織移植 1,026,500
MD-TESE料(顕微鏡下手術におけるTESE) 312,000
C-TESE料(目視下手術におけるTESE) 236,400
TESE精子凍結保存料 32,400
TESE精子凍結保存料(更新料:1年に1度の更新) 16,200
THL(経腟内視鏡)卵巣検査・卵巣生検 82,200
レーザーアシストハッチング 21,600
凍結タンク貸出料(別途 預り金5万円有) 10,800

*内税価格

*顕微受精の際は、体外授精・胚移植の料金に顕微受精料金が追加となります。
*生殖補助医療に係る費用については全て保険適用外となります。

問い合わせ先

月~金 9:30~16:00
生殖内分泌外来

治療成績

2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
採卵件数 275 528 790 589 501
新鮮胚移植件数 37 63 41 57 53
凍結融解胚移植件数 128 196 289 309 249
卵巣凍結件数(がん・膠原病) 7 7 14 21 14
卵巣凍結件数(POI) 16 12 43 39 32
IVA(POI卵巣移植) 16 12 28 23 24
卵子凍結件数 1 12 34 27 29
子宮鏡 29 44 38 54 58
IUI 354 362 228 213 211
卵管鏡下卵管形成術(FT) 9 3 1 6 2