看護学生時代はとにかく忙しく、慣れない生活から時には逃げ出したくなることもありました。しかし、隣を見れば同じように看護師を目指して戦っている同志のような同級生がたくさんおり、その姿に励まされながら、一緒に駆け抜けた日々は今では良い思い出です。
看護学校では、患者さんそれぞれの個別性に沿った看護を行う大切さを学びました。現在私が働く救命センターには、自身の意思表示をすることが困難な重症患者さんが沢山おり、その人らしさを知ることが難しいと感じることもありますが、患者さんそれぞれの生命や人生、生活を大切にした看護を行いたいと考え勤務しています。
「人が生きる事や死ぬ事」という避けては通れない大きな出来事の一番近くにいる職業が看護師だと思います。患者さん本人やその家族がどのように生きたいのか、どのような最期を迎えたいのかを共に悩み考え、自分たちの行なったことが少しでも患者さんや家族にとってプラスになったと感じられた瞬間は嬉しく、やりがいを感じます。
仕事中はしんどいと感じることも多いですが、看護師をしていると、この瞬間に自分が立ち会えて本当によかったと思える日が必ずやって来ます。看護学生時代も楽しいことばかりではないと思いますが、自分自身の心や体も労りながら、素敵な看護師さんを目指して欲しいなと思います。
他の仲間からのメッセージ