カリキュラムポリシー
基本方針
- Global standardに準拠したカリキュラムの策定
世界医学教育連盟の提唱する医学教育の国際基準に準拠した、医学教育の質を保証するカリキュラムを策定する。 - アウトカム基盤型教育を基軸とする教育課程の編成、実施
ディプロマポリシーとして明示した卒業時到達目標の達成を可能とする、アウトカム基盤型教育に基づくカリキュラムを編成、実施する。
教育科目編成、実施方針
下記に記載した方針の各項目は、ディプロマポリシーに記載した8つの領域のいずれか、あるいはすべての達成に関連する。
- 順次性と連続性、関連性を考慮した授業科目の配当
6年間を通して、科目内容の順次性と連続性、関連性、さらにはカリキュラムの水平統合、垂直統合を考慮しながら各学年への授業科目を配当する。これは主としてディプロマポリシーの第3、4、6領域の達成に関連する。 - ブロック型カリキュラムの導入
関連する項目をひとつのブロックとし、1週間単位で集中して学ぶブロック型を取り入れる。ブロック型カリキュラムは学修内容が週単位に纏まることで事前学習に取り組みやすく、有機的に知識を統合整理でき、知識を着実に積み重ねていくことができる。これは主としてディプロマポリシーの第3、4、6、8領域の達成に関連する。 - 主体的で能動的な学習への転換
一方的な知識伝授型講義という受動的な学習だけでは、教育効果は不十分であり、学生は授業に対して「授業を聞く」以上の関わりをする必要がある。「教員が何を教えたか」ではなく「学生が何を学んだか、身につけたか」に視点をおき、主体的で能動的な学習への転換を図る。これは主としてディプロマポリシーの第3、4、5、6、8領域の達成に関連する。 - サイエンスとアートの調和の重視
医学は自然科学の一分野であり、関連する科学領域を学ぶことは将来医学を応用実践する上で有益であるのみならず、医学・医療を支援する分野の理解にも有用である。この領域を主として低学年に配当し、自然科学に対する幅広い視野を育成する。一方1~4年次に選択科目として、語学系、人文社会系を中心としたリベラルアーツに関する様々な授業を開講し、幅広い教養や知識を身に付ける。これらにより医療人として豊かな人間性、感性、社会性を持ち、調和のとれた個性あふれる自己形成を目指す。これは主としてディプロマポリシーの第1、2、3、5、7、8領域の達成に関連する。 - 臨床実習の充実
臨床実習では経験と実践を重視する。臨床実習は第1学年から第3年生までの早期体験実習と、第4学年1月からの診療参加型臨床実習で構成される。早期体験実習では医療の基本について学ぶとともに、人との関わりを早期より体験させることを目的とする。4年生後半からの診療参加型実習では、それまでに修得した知識と技術を実際の臨床現場で応用実践する。これはディプロマポリシーとして挙げた8領域すべての達成に関連する。
教育評価方針
- 授業の目的、内容、評価の一貫性の重視
評価の実施にあたっては、授業の目的、内容、評価の一貫性を重視する。 - 多面的な評価の実施
知識、技能、態度をバランスよく評価するための、多面的な評価を実施する。従来からある、客観試験、筆記試験、OSCE等に加え、行動科学に基づく学習評価としてポートフォリオ評価を導入する。これにより最終的な試験による評価だけでなく、その成長の行程(プロセス)の評価も可能とする。また臨床実習においては教員だけでなく、他の職種からの評価も取り入れる。