専門教育
1年次から専門教育をスタート、医師になる自覚を育む
医師になるという熱意に応えるために、1年次から専門教育が始まります。まず学生は入学後すぐに「早期体験実習」を経験し、医療の現場における緊張感に触れ、医師を目指す者としての自覚を身につけます。また、専門教育科目はユニット型科目とシリーズ型科目に分かれ、ユニット型科目では各臓器の構造と機能、主な疾患の病因・病態生理・症候・治療などについて1週間を1ブロックとして集中型系統的講義を行います。さらに基礎系実習、臨床実習など特色あるカリキュラムが用意されています。
【早期体験実習】
人の一生と医療・福祉・介護の関わりを学ぶ
「キリスト教的人類愛に根ざした生命の尊厳」をより具現化するために、人の一生と医療との関わりを学ぶ学外早期体験実習“Early Exposure to Life Cycle”を実施しています。学生たちはマタニティクリニック、幼稚園、病院・診療所、高齢者施設で実習を行い、医学生に必要なコミュニケーション能力と人間関係の重要性を理解し、相手の話に耳を傾け、考えや気持ちを受け止めることの大切さを理解します。
【マタニティクリニック】
分娩に立ち合い、
生命の尊さを実感する
生命が誕生する場であるマタニティクリニックでの実習では診察を見学し、妊娠確認後における健康管理や保健指導、妊婦さんやご家族に対する医療従事者の配慮を学びます。さらに、出産に立ち会い、生命の尊さを考える貴重な機会となっています。
【幼稚園】
子どもの発達、コミュニケーションを学ぶ
幼稚園実習では、子どもたちを受け入れる朝の準備から、帰った後の掃除まで先生と同じ業務を体験します。学生は、子どもの基本的な行動原理の理解に努め、自分のやるべきことを判断します。同時に診察・診療以外での子どもの生活も考えられる医師になることを目指します。
【病院・診療所】
臨床の現場で、地域医療を理解する
病院・診療所実習では、患者さんへの理解と共感を深めることを目的に、診察の見学や患者さんの付き添いなどを行います。医師と医療従事者、そして患者さんとのコミュニケーションのあり方を観察し、自らが加わることで医学生としての明確な目的意識や高い倫理観を育みます。
【高齢者施設】
高齢者とのコミュニケーションを考える
高齢者施設実習では、介護サービスの機能と役割、高齢者の生活、職員間の連携体制などを学びます。学生たちは施設のスタッフから指導を受けながら、入浴予定者のバイタル測定、入浴着脱衣介助などを実施。また、高齢者との会話を通して、コミュニケーションにおいて「受け止める大切さ」も学びます。