医師を志す学生の皆さんに向けて、人間尊重の立場に立った医学教育を実践する聖マリアンナ医科大学の教育精神をご紹介します。
本学では、キリスト教的な愛の精神に基づき、プロフェッショナルとして、確かな専門知識を持っていることはもちろん、ひとの心の痛みがわかる、豊かな人間性を備えた医師の育成に力を注いでいます。
聖マリアンナ医科大学は6年間一貫教育による「グッドドクター養成カリキュラム」を採用しています。1年次から始まる専門教育、コース別講義、小グループ問題解決型教育、臨床実習において医療チームの一員となるクリニカル・クラークシップなど、教わるよりも自ら学ぶ力の養成に重点を置いた教育です。
最新の学習設備を備え、医学教育に必要なすべての機能を集結した「教育棟」をはじめとする聖マリアンナ医科大学の教育環境や、学生、教師の密度の高いコミュニケーションを生む理想的な医学教育環境をご紹介します。
実習や研究室配属で利用する施設をはじめ、大学院や付属研究所等をご紹介します。
在学生・卒業生のお手続きなど。

総合医学教育

6年間の総仕上げ、知識・技能を繋ぎ国試突破へ

6学年は、今まで学んできたことを総チェックする総合医学教育が設定され、4月からの選択制実習に続いて、9月からはコース別集中講義がスタートします。そこでは、身につけた知識と臨床実習での経験が深い関係をもって認識され、医学・医療に対する見方、考え方がより深く幅広いものとなります。そして、本学の3項目のディプロマ・ポリシー(正しく判断できる・正しく行動できる・生涯にわたって省察し実践する基礎ができる)が、自分の中で達成されつつあることを実感できるでしょう。

【コース別集中講義】

6学年の後期からは、医師国家試験出題基準に準拠した臓器・疾患別の講義が1~2週間ごとに集中して行われます。それぞれのコースでは6年間で学んだ学習内容が網羅的に取り扱われ、金曜日には多肢選択問題の試験を行うことで、知識の向上と定着を図ります。
そして、医師となる最後の関門として医師国家試験があります。5学年までに積み重ねてきた知識・技能の上に総合医学教育が加わり、自信をもって医師国家試験に臨むことができます。また、担当教員が学生一人ひとりに対して、学習への取り組みや卒業後の進路など全般的な指導と助言も行っていきます。