当施設について about
ブレストセンターご案内
イメージングセンターご案内
現在、わが国において乳がんは女性のがん罹患率の第1位であり、日本女性の9人に1人が生涯の間に乳がんにかかります。また、乳がんは30歳から64歳の女性のがんの死亡率の第1位を占めています。乳がんの罹患率と死亡率は年々増加しています。
当施設は乳がんの検診、診断、手術、全身治療、再発治療までをワンストップで行う乳がん専門の医療施設です。また、様々な乳腺疾患の診断、治療を行っています。
当施設は、乳がん検診、診断、治療を受ける女性にとって利便性の高い新百合ヶ丘で、聖マリアンナ医科大学病院と連携をしてWorld Class Care(世界最高水準)の乳がん診療の提供をしています。
乳がん診療は高いレベルの画像診断の支援が必要です。そこで名称を、『聖マリアンナ医科大学ブレスト&イメージングセンター』としています。ブレストは乳房、イメージングはマンモグラフィや乳房エコーやMRIなどの画像診断を意味しています。
当施設は、大学病院とは離れて存在する、日本で唯一の大学附属乳がん専門施設です。各患者さんのID、電子カルテ、画像システムを大学病院と共有しており、両施設で各患者さんの診療内容をリアルタイムで知ることができます。その結果、24時間全ての患者さんの対応を当施設か大学病院で行うことができます。当院患者の夜間や休日の緊急対応は、大学で乳腺・内分泌外科の医師が行っています。
また、両施設で手術や全身療法に関する合同カンファレンスを行っており、両施設で同じレベルの医療を行うことができます。現在、大学所属の医師が当院外来の一部を担当し、当院の医師が大学で手術や、画像診断を行っています。
当施設には乳がん診療に必要な多数の専門家が在籍、診療にあたっています。当施設では、年間延べ患者数は約38,000人(図1)、年間約400例の新規乳がん手術(図2)を、聖マリアンナ医科大学病院や川崎市立多摩病院で行っています。聖マリアンナ医科大学病院の新規乳がん手術を加えると、800例以上行われています。(図3)。また、年間約2,600例の化学療法を行っています(図4)。さらに、年間エコーを約12,000件、マンモグラフィを約8,000件行うなど(図5)、高い精度の乳がん検診や乳がんの診断を行っています。
コロナ流行下でも、学術・研究活動を継続しています(図6)。
当院では、1.5cm以下、ステージ1、ルミナルタイプの乳がんに対して、凍結療法を行っています。また、全身拡散強調画像(DWIBS)による乳がん転移診断を積極的に行っています。さらに、乳がん検診や診断にマンモグラフィ検査をより良く行うための研究を行っています。
当施設はクリニックにも関わらず、医療福祉建築賞2010を受賞しています。受賞理由は、自然林を背景に湾曲した美しいファサードを持つ外観。
大学病院との連携した本格的専門クリニックの新規性。まちづくりにおける医療機関に期待される役割の明確な提示。患者・職員動線の明確な分離。患者スペースの自然光、眺望、アート、などでした。
私達は、乳がん患者さん、ご家族そしてそれを支える全ての人が笑顔で、自分らしい生活を送れるよう、愛ある医療を行ってまいります。
昭和44年3月 | 金沢大学医学部卒業 |
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昭和46年6月 | 国立がんセンターレジデント |
昭和49年6月 | 聖マリアンナ医科大学第1外科助手 |
昭和50年7月 | 米国、ニューヨーク、Memorial Sloan-Kettering Cancer Center 外科レジデント |
昭和51年7月 | 同病院外科クリニカルフェロー |
昭和52年7月 | 米国、バージニア大学外科リサーチインストラクター |
昭和52年7月 | 聖マリアンナ医科大学第1外科助手 |
昭和57年1月 | 聖マリアンナ医科大学第1外科講師 |
平成4年7月 | 聖マリアンナ医科大学第1外科助教授 |
平成9年7月 | 聖マリアンナ医科大学病院乳腺・内分泌外科部長 |
平成14年4月 | 聖マリアンナ医科大学病院外科学(乳腺・内分泌外科)教授 |
平成21年3月 | ブレスト&イメージングセンター 院長に就任 |