派遣留学生等Dispatched International Students and Researchers

2017年度

江原国立大学派遣学生 / Experience at Kangwon National University

江原国立大学派遣学生

病院から徒歩で15分ほどの寮で生活しながら、産婦人科と寄生虫科で2週間ずつ実習させていただきました。産婦人科では手術への参加、超音波外来への同席やレクチャー、Hwang教授の胎盤研究を見学させていただきました。手術の方法や手順が、5学年の臨床実習とは多少異なり戸惑いましたが、助手として常に仕事を与えてくださり、ただの見学者ではないことを自覚しました。外来では、患者さんの表情から教授が信頼されていることが分かり、目標とするべき医師像を得られた気がしました。寄生虫科では、マラリアを専門とする研究所でマラリアの感染機序や感染に関わる蛋白質の研究を一緒にさせていただきました。日本ではあまり見られないマラリアですが、韓国では徴兵制度があり管理が届きにくい北との国境付近では、兵士に感染者が多くみられ、いまだに問題となっているそうです。ここでの実習は、将来医師になっても必要となる研究技術の基礎を学ぶことができました。
私は、全くと言っていいほど英語ができませんでした。しかし、そんな私でも韓国の先生や学生、友だちのおかげで、本当に充実した実習生活を送ることができました。留学に対して一歩を踏み出すにはすこし勇気がいりますが、ぜひそこを踏み越えて多くの人に経験してほしいと思います。

高神大学派遣学生 / Experience at Kosin University

高神大学派遣学生

病院から徒歩で15分ほどの寮で生活しながら、産婦人科と寄生虫科で2週間ずつ実習させていただきました。産婦人科では手術への参加、超音波外来への同席やレクチャー、Hwang教授の胎盤研究を見学させていただきました。手術の方法や手順が、5学年の臨床実習とは多少異なり戸惑いましたが、助手として常に仕事を与えてくださり、ただの見学者ではないことを自覚しました。外来では、患者さんの表情から教授が信頼されていることが分かり、目標とするべき医師像を得られた気がしました。寄生虫科では、マラリアを専門とする研究所でマラリアの感染機序や感染に関わる蛋白質の研究を一緒にさせていただきました。日本ではあまり見られないマラリアですが、韓国では徴兵制度があり管理が届きにくい北との国境付近では、兵士に感染者が多くみられ、いまだに問題となっているそうです。ここでの実習は、将来医師になっても必要となる研究技術の基礎を学ぶことができました。私は、全くと言っていいほど英語ができませんでした。しかし、そんな私でも韓国の先生や学生、友だちのおかげで、本当に充実した実習生活を送ることができました。留学に対して一歩を踏み出すにはすこし勇気がいりますが、ぜひそこを踏み越えて多くの人に経験してほしいと思います。私は高神大学にて、血液・腫瘍内科、循環器内科を各1週間、肝臓・胆嚢・膵臓外科を2週間ローテーションさせていただきました。各科では英語でプレゼンテーションをする機会にも恵まれました。韓国の医学生は医療に対しとても真面目かつ勉強熱心であり、彼らと共に学べたことは良い刺激となりました。外科では毎日手術実習を行いました。海外の大学病院で手術室に入り、手術の見学や助手ができたことは非常に貴重な体験でした。高神大学医学部の創設者は韓国で初めて肝切除を行った医師であったこともあり、肝臓外科の先生方が肝臓手術にプライドを持って臨まれていたのが印象的でした。肝臓外科の教授から最新の手術方法などについてレクチャーを受けた際、私にも「ぜひ良い外科医になってほしい」と言ってくださり、ますます外科への興味が深まりました。臨床以外にも、保険制度などの医療システムや、医学教育・卒後研修制度の韓国と日本との違い、宗教や歴史等の文化についても学べ、非常に視野が広がりました。また、細やかな配慮をしてくださる韓国の方々の優しさのおかげで、1人で留学している寂しさを感じることはありませんでした。実習中にできた友人たちとは帰国後も連絡を取り合っています。切磋琢磨し合えるかけがえのない友人たちも、この実習で得た大きな財産です。

同済大学派遣学生 / Experience at Tongi University

同済大学派遣学生

放射線科と内分泌内科を2週間ずつローテートしました。放射線科では毎朝7:45からのカンファレンスに参加させていただき、その後は指導医であるZHU先生が読影をしている隣で画像を読み、指導していただきました。まさに、頭の天辺から足の爪先まで、ありとあらゆる疾患の画像を見ることができました。ZHU先生は都度解説をしてくださったので、全身の解剖学用語や医学英語を身につけられました。内分泌内科では、Yuan先生が主要な疾患の診断・治療について一対一で指導してくださいました。回診や外来診療にも参加しました。 その際の外来の様子には衝撃を受けました。まず入室すると、小さな部屋に向かい合ったテーブルが2つ。2人の医師が患者さんの診察をしていました。ところが、診察室にどんどん患者さんが詰めかけてきて列をなします。当然、問診の内容も聞こえます。プライバシーの問題を厳しく指摘される日本とは異なる様子で、興味深かったです。また、医師も医学生も皆研究志向が強く、日常業務の後で研究に取り組んでいました。業務においても医学生は積極性が高く、医療チームの一員として自分のできることを見出し自分から仕事を提案することが多く、その姿勢を見習わせてもらいました。