当院で実施中の治験情報

現在、聖マリアンナ医科大学病院で参加者を公募している、または実施中の治験(オンコロジー・がん領域や、指定難病・希少疾患を対象とした新薬の治験を含みます)一覧は以下のPDF資料からご覧いただけます。詳細についての確認やご相談は、担当医師または下部の治験管理室(患者さん相談窓口)までお気軽にお問い合わせください。

聖マリアンナ医科大学病院 治験管理室(患者さん相談窓口)

044-977-8111(内線:5623)

[受付時間] 平日 9:00 〜 17:00(土・日・祝日・年末年始を除く)

治験(ちけん)とは?

新しいお薬が国(厚生労働省)から認められ、一般的な治療で使えるようになるには、事前に人間での効果や安全性を詳しく調べる必要があります。この、新しいお薬の「候補」を患者さんに使用していただき、データを集める臨床試験のことを「治験(ちけん)」と呼びます。

✓ 厳格な安全基準

国の定めた「GCP」という厳しい規則を守り、科学等人権に十分配慮された環境で実施されます。

✓ 専任CRCによるサポート

専門 of 医療資格をもつ治験コーディネーター(CRC)が、診察の同行や体調の確認など、患者さんを近くで支えます。

新薬ができるまで

1つの新しいお薬が誕生するまでには、10年〜19年もの長い研究開発期間と、膨大な費用がかかります。治験はその数多くの難関を乗り越えた先にある、最終段階のとても重要なステップです。

1. 基礎研究 2〜3年

お薬の「種(候補)」を見つける

植物や微生物、化学物質などから、病기에効果がありそうな新しい物質を何万種類もの中から探します。

2. 非臨床試験 3〜5年

細胞や動物で効果と安全性を確かめる

見つかった物質がどのように作用するか、体に有害な影響がないかを、細胞や動物を対象に詳しく調べます。

3. 治験 3〜7年

【いまここ】人間での効果と安全性を確認する

多くのステップをクリアした安全性の高い物質のみが、同意を得た患者さんや健康な方の協力のもと、実際の医療現場で慎重にテストされます。

4. 承認申請・発売 1〜2年

国による厳格な審査と承認

治験で得られたすべてのデータを厚生労働省に提出し、専門家による厳しい審査を受けます。承認されて初めて、一般の「新薬」として病院や薬局に並びます。

患者さんを守る「治験のルール」

治験は、決して実験的なものではありません。参加される患者さんの「人権」と「安全」を最優先に守るため、世界的なルールと国の法律によって非常に厳しく管理されています。

基準① ヘルシンキ宣言

世界医師会が定めた、人間を対象とする医学研究の倫理原則です。「患者さんの利益や安全は、科学・社会の利益よりも常に優先されなければならない」という強い理念に基づいています。

基準② 医薬品GCP(国の法律)

厚生労働省が定めた「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」です。治験を実施する病院や製薬会社は、この法律を100%遵守する義務があり、違反した場合は治験を継続できません。

💡 GCPが定めている具体的なルールの例

  • 患者さんにメリット・デメリットを全て説明し、自由な意思で同意(インフォームド・コンセント)をもらうこと。
  • 病院内に、医療とは関係のない外部の有識者も交えた「治験審査委員会(IRB)」を設置し、安全性を事前に審査こと。
  • 万が一、副作用などの健康被害が生じた場合の補償体制をあらかじめ整えておくこと。

治験審査委員会(IRB)に関する情報

当院で実施されるすべての治験が、科学的かつ倫理的に妥当であるかを審査する「治験審査委員会(IRB)」を設置しています。委員会には、医療の専門家だけでなく、病院と利害関係のない外部の委員や非専門家の委員も参加し、患者さんの人権と安全が最優先で守られているかを厳格に審査しています。

治験に参加するまでの流れ

患者さんの意思が何よりも尊重されます。無理に参加を決定する必要はありません。

01

医師・CRCからの説明

治験の目的、お薬の使い方、予測される副作用などを詳しく、わかりやすく説明します。

02

自由意思での同意

説明内容に十分に納得いただけましたら、ご自身の意思で同意書にサインをいただきます。

03

事前検査(適格性確認)

血液検査や診察を行い、今回の治験に安全に参加いただける条件を満たしているか確認します。

04

治験スタート

計画に従ってお薬の服用や通院をしていただきます。期間中もCRCが常に伴走します。

よくある質問(FAQ)

Q1.治験に参加すると費用は高くなりますか?
治験実施期間中の「検査費」や「治験薬の費用」などは、治験を依頼している製薬企業が負担するため、患者さんの自己負担が軽くなる場合があります(通常の診察料や一般的なお薬代などは自己負担となります)。また、通院にかかる交通費などの負担を軽減するための「負担軽減費(謝礼金)」が支払われる仕組みもあります。
Q2.もし副作用が出たらどうなりますか?
治験中は医師や治験コーディネーター(CRC)が体調の変化を厳重にチェックしています。万が一、副作用や体調不良がみられた場合は、直ちに治験を中止または休止し、適切な治療や処置を最優先で行います。また、治験が原因による健康被害に対しては、製薬企業等による補償制度が用意されています。
Q3.途中でやめることはできますか?
はい、いつでも、どのような理由でもご自身の意思で自由にやめることができます。「やっぱり不安になった」「通院が難しくなった」など、どのような理由でも構いません。途中でやめたとしても、その後の通常の治療において不利益を被ることは一切ありませんのでご安心ください。
Q4.治験中、日常生活や食事の制限はありますか?
基本的には普段通りの生活を送っていただけますが、治験薬(開発中のくすり)の正確な効果や安全性を確かめるため、他の病院でもらうお薬や市販の風邪薬、サプリメントの服用を制限される場合があります。また、お薬によっては特定の食品(グレープフルーツなど)を控えていただくこともあります。具体的なルールは事前に詳しくお伝えします。
Q5.誰でも治験に参加することができますか?
治験ごとに、対象となる病気の種類や進行度、年齢、これまでの治療歴、合併症の有無など、非常に細かな「参加基準」が法律(GCP)で定められています。そのため、参加を希望されても事前の検査や診察の結果、安全性を最優先に考慮してご参加いただけない場合もございます。まずは主治医または治験管理室までご相談ください。
Q6.難病や希少疾患の新薬の治験には参加できますか?
はい、当院ではがん(オンコロジー)領域だけでなく、指定難病や希少疾患を対象とした新薬の治験も積極的に実施しております。現在の治療で効果が得られにくい患者さんにとって、新薬の治験が新しい治療の選択肢となる可能性があります。実施中の治験一覧をご確認いただくか、主治医または治験管理室までご相談ください。