医師を志す学生の皆さんに向けて、人間尊重の立場に立った医学教育を実践する聖マリアンナ医科大学の教育精神をご紹介します。
本学では、キリスト教的な愛の精神に基づき、プロフェッショナルとして、確かな専門知識を持っていることはもちろん、ひとの心の痛みがわかる、豊かな人間性を備えた医師の育成に力を注いでいます。
聖マリアンナ医科大学は6年間一貫教育による「グッドドクター養成カリキュラム」を採用しています。1年次から始まる専門教育、コース別講義、小グループ問題解決型教育、臨床実習において医療チームの一員となるクリニカル・クラークシップなど、教わるよりも自ら学ぶ力の養成に重点を置いた教育です。
最新の学習設備を備え、医学教育に必要なすべての機能を集結した「教育棟」をはじめとする聖マリアンナ医科大学の教育環境や、学生、教師の密度の高いコミュニケーションを生む理想的な医学教育環境をご紹介します。
実習や研究室配属で利用する施設をはじめ、大学院や付属研究所等をご紹介します。
在学生・卒業生のお手続きなど。

本学学園祭「第49回聖医祭」の中止について

第49回聖医祭実行委員会 委員長 齋藤創一郎

はじめまして。第49回聖医祭実行委員長の齋藤創一郎と申します。この度、新型コロナウイルスの影響により、今年度聖医祭は中止となりました。名ばかりの委員長ですが、この場を借りて今回の聖医祭が中止に至った経緯を少し紹介できればと思います。
私自身はコロナウイルスというものを、2月上旬頃に聞き覚え、多分に漏れず対岸の火事程度に思っていました。しかし、日毎に状況が変化するのを目の当たりにし、3月上旬より聖医祭実行委員のメンバーと相談を始め、4月18日に正式に中止が決定しました。早い段階から中止は予想の範疇にあり、準備を始める以前の状況だったことから、これといった感情もなく、今一つ実感がないのが私の正直なところです。聖医祭が貴重な発表の場である団体、バザーや講演を楽しみにしていた方々には申し訳ないですが、苦渋の決断であることは変わらないので、ご理解いただければと思います。
また、このような形で恐縮ですが、これまでいつも協賛頂いた企業や諸団体の皆様には、次回も引き続き応援していただけると幸いです。
余談ですが、今年度の聖医祭には「創」というスローガンを掲げる予定でした。この漢字は、穀物をしまうための「くら」を示す倉と「刀」を示す「刂」で成り立っています。一般的には、「物事の始まり」、「初めてことを起こす」という字義が浸透しているようです。しかし、この漢字の第一の字義は「きず」です。このコロナウイルス禍は、我々に、一言には収められない大きく深い「きず」をもたらしています。しかし、真に何かを創造するときには、それに先立って何らかの「きず」は必要なのかもしれません。倉を創るためには刀(刂)が必要です。この大規模な感染によって日本の社会生活は一変しましたが、医師を目指す私たちがこれを真摯に受け止め引き続き勉学に励むとともに、「きず(創)」から新たな芽が創られ、地域住民の皆様へ新しい形の安寧な生活が戻ることを願っています。

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