研修・大学院

大学院のご案内

臨床医が研究をする意味は何でしょうか?
 

 
医学は進歩を必要とします。そのための研究は、病態や治療への理解を深めてくれるものでなくてはなりません。私たちの研究は、すべからく臨床に依拠すべきものなのです。
 

 
ですから、患者さんを注意深く診る事が基本です。患者さんの体の中でおこっている事を理解したい、と感じる純粋な気持ちがモチベーションの源泉となります。
 
 

その疑問に答える研究活動には次の要素が必要になります。
 
 

□      素朴な疑問から大切な問題点を抽出するセンスを磨く事。
□      そしてその問題に確実に答えるためのアプローチを設定する能力を養う事。
□      研究結果を解釈し、意味づけを行う事。
 
 

これらは○×によって評価されるものではありません。論理的に正しければ、その人なりのやり方で新しい知の創造が可能なのです。この知の創造はしばしば旅に例えられる事もあります。旅の途中で思わぬ発見をする事もあるでしょう。全く違うところにたどり着く小道を発見した!なんて事もあるかもしれません。
 
 

そして旅で得られた「知」は、私たちに新たな視点を与えてくれます。その視点から病態生理をながめると、新しい景色が開けることでしょう。
 
 

そんな知的好奇心を持つ事によって開けるのは、これまでの試験勉強とは全く異なる世界です。医学はこの世界の上に築き上げられています。
 
 

大学院で勉強する目的は、この扉を開く事なのです。