研修・大学院

後期研修のご案内

皆さんが後期臨床研修に求めるものは何ですか?
 
近年、医療崩壊が叫ばれる中、制度疲労をおこしたこれまでの医療制度が大きな変革期を迎えています。この変革期にあっては、臨床研修制度も例外ではありません。改革の対象となります。
 
しかし、どのような研修が理想的なのか、暗中模索が続いているのが現状です。このため、国レベルでの臨床研修制度改革に加え、多くの施設で臨床研修のシステムがshort termで変更される傾向にあります。
 
それでも、国家試験と内科初期臨床研修については多くの情報があります。システムも整ってきています。一方、消化器内科専門医としての研修についての情報は、施設ごとに個別の情報が五月雨式に提供されているに過ぎません。
 
しかし一方で、良医育成のために必要とされる基盤が突然変わったわけではありません。むしろ、この様な時代だからこそ、変わらない「本質」を見極める事が大切であろうと思われます。
 
多くの施設で唱われている「専門医の取得」は「変わらない本質」を保障するものではありません。必要とされる一定のレベルを保障するためのものです。実際、専門医試験の多くは合格率80%以上です。努力は必要ですが、受験資格さえ得られれば、本質的な意味でのハイレベルを要求するものではないのです。
 
消化器内科医としての習得すべき「本質」とは何でしょうか。それは、技術の習得と内科的診療の両立であると言えます。
 


 
技術の習得に関連して、消化器内科領域の大きな特徴は、扱う臓器の数にあります。診療範囲は、上・下部消化管、肝臓、胆道、膵臓にわたります。それぞれの臓器の疾患を診断するために特徴的な検査が存在します。実際の診療に際しては、消化器のみならず、他科の疾病に関連する症状、所見にも多く出会います。消化器疾患の診断のみならず、他領域との関連性も的確に診断しなくてはなりません。
 
さらに、この検査技術を基礎に、高度な治療技術を習得する必要があります。治療に関しては、穿刺、切開を伴う侵襲的な治療以外に、薬物療法を主体とする内科的治療も重要です。病状によっては、外科や放射線科などとも緊密な連携をとって治療計画を策定する必要のあることも多くあります。以上から明らかなように、治療方針の決定や、他科コンサルトのタイミングなど適切な臨床判断のため、幅広い知識と臨床経験が必要とされます。
 
最後に、消化器内科領域は、癌を含む様々な疾患の終末期に立ち会う機会も多い領域ですので、患者さんの痛みに対するケアや、ご家族も含めた精神的、社会的な配慮についても経験を積んでいただきたいと思います。
 
この様に、実際の専門教育は技術の習得と内科的診療が表裏一体となって行われるべきものです。
 
私達は、この二つを共に高めるため、高い技術を身につける環境と、多角的な視点からオープンな議論ができる環境の両方を提供します。
 
当科では、医局紹介でも触れたように、様々な施設で研鑽を積んできた豊富な人材があなたの研修をサポートします。いつでも気軽にご相談ください。
 
そして当科で研修を受けた人達の中から新しい人材が生まれる事を期待します。