診療案内

不妊症とは

不妊症とは・・・原因が何であれ、一定期間(約1年)避妊せず性交渉があるにもかかわらず妊娠しないことをいいます。通常、排卵日付近に性交渉をして妊娠する確率は20%といわれており、理論的には3ヶ月で50%、6ヶ月で70%、1年で90%の人が妊娠することになります。また、年齢が高くなると妊娠しにくくなります。年齢別に1年間で妊娠する確率をみてみると、20~24歳は86%、25~29歳は78%、30~34歳は63%、35~39歳は52%と低下します。
不妊症の原因はいろいろあり、検査でわかる原因としては以下のようなものがあります。しかし原因不明の不妊症も約25%あります。

検査で判明する原因

  1. 子宮因子:子宮奇形や子宮内膜ポリープが不妊の原因となることがある。
  2. 頚管因子:子宮の頚部から分泌される頚管粘液の異常。精子‐頚管粘液の不適合など。
  3. 卵管因子:卵管の閉鎖や狭窄。クラミジア感染があると卵管障害が起こりやすい。卵管采が障害されて卵が確保できない。
  4. 男性因子:精子の数や運動率の異常。不妊原因の30~40%を占める。
  5. 卵巣因子:排卵障害や閉経、年齢に伴う変化。

原因に応じて治療を進めますが、ひとつの原因が判明しそれを治療したからといって必ず妊娠するわけではありません。また、完璧に原因が治療されなくても妊娠することもあります。つまり、原因にこだわりすぎず、ひとつひとつの環境を改善させながら治療を進めていくことが大切です。