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脳卒中にはクモ膜下出血や脳出血、脳梗塞があります。われわれは24時間体制で積極的な救急手術を行っています。クモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤や脳動静脈奇形などに対しては、開頭術だけでなく脳血管内治療（カテーテル治療）を患者さんの状態に合わせて使い分けています。また、急性期脳梗塞に対してもカテーテル治療を精力的に行っており、より迅速な対応をとっています。更に脳神経外科病棟には脳卒中を治療する専用病室（脳卒中ユニット：SCU）があり、急性期から脳卒中後のリハビリテーションまで専属のスタッフによる一貫した治療を行っており、早期の社会復帰を目指したチーム医療を提供しています。

 

救命救急センターとの協調により、２４時間３６５日頭部外傷に対応しています。軽微な打撲から重症頭部外傷、さらに小児から高齢者にいたるまで対応しております。先駆的な低体温療法や頭蓋内圧管理に多くの経験を有し、生命の救済のみならず社会復帰に主眼をおいた治療を行っております。また、高次脳機能障害やスポーツ外傷のリハビリ相談も一般外来で行っております。

 

良性脳腫瘍は、髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫などに代表される頭蓋内腫瘍です。多種の診断装置に基づく確実な診断と毎週放射線科、神経内科をはじめとし、臨床工学士、看護スタッフ、リハビリスタッフなど多職種カンファレンスを行い、術前から術後まで一貫して連携した最善の治療を提供するようになっております。外科的治療では、最新式のハイビジョン顕微鏡システムをはじめナビゲーション、神経内視鏡、術中エコー、ビデオ血管撮影などあらゆる機器を駆使し最低限の侵襲で最大限の治療効果を得ております。また術中電気生理学的モニタリングを行うことで安全かつ術後の神経機能温存に努めております。

 

悪性脳腫瘍における標準的治療の提供

当院では、本邦においての悪性脳腫瘍における標準的治療を提供しています。
脳腫瘍の手術においては、ナビゲーション・術中モニタリング等のマルチモダリティ手術支援装置を使用し、機能温存を図りながら、腫瘍の摘出率向上に努めています。また、利き手や言語機能の温存を図るために、覚醒下手術も行っています。脳腫瘍の治療においては、病気だけでなく社会的、心理的な面からもサポートしてくべきだと感じています。当院には、快適に治療を行え、社会的な支援をサポートする腫瘍センターを院内に設けております。いつでもご相談下さい。
 

脳腫瘍再発例における高気圧酸素療法を用いた治療

脳腫瘍には、手術だけでは治らないものがあります。多くは手術による摘出後に放射線治療と抗癌剤などの化学療法を行います。当科では、標準的化学療法を行いつつも再発した症例に対し、高気圧酸素療法を組み合わせた治療を行い、平均生存期間の延長を得ています。最近では、高気圧酸素療法により脳腫瘍に対する治療効果も修飾されることがわかってきました。一度ご相談下さい。

 

小児脳神経外科領域の疾患は人生のスタートラインでのトラブルです。手術によりスタートをさせてあげることが治療の一歩ですが、その後の成長を見守ることも私たちの大事な仕事であると考えています。当院で手術を受けられたお子様が成人になっても、引き続き外来などで経過観察を続けさせていただいております。2009年から総合周産期母子医療センターがオープンしており、小児科医との連携で新生児の疾患も取り組んでおります。安心してご相談ください。

 

特発性正常圧水頭症

特発性正常圧水頭症は、歩行障害、排尿障害、認知症様症状を症状とする難病疾患であり、現在原因に関しての研究や検査、治療が進められている疾患です。脳の内外をめぐる“脳脊髄液”の循環障害が起こっていると考えられ、神経診察ならびに頭部CT、MRIなどの画像検査により疑わしい脳室拡大所見をある場合、脳脊髄液シャント手術治療で症状を改善できます。外来にて診察、検査を行いますのでご相談下さい。
 

それぞれ、疾患、治療について詳しく知りたい方はこちらをクリックして下さい。

 

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