本教室について

消化管チーム

当科は7名の日本消化器内視鏡学会指導医と、33名の同学会認定専門医が所属しており、平成28年は上部消化管内視鏡検査9632件、大腸内視鏡検査は5243件と内視鏡検査施行件数は毎年増加しております。


食道:逆流性食道炎、食道癌、好酸球性食道炎など
拡大内視鏡、特殊内視鏡(NBI)により従来早期発見が困難であった早期食道癌の診断、治療を行っております。


胃:胃癌、胃炎、ヘリコバクターピロリ菌感染症胃炎、胃潰瘍、機能性ディスペプシア
早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術は平成28年には97件施行しております。ヘリコバクターピロリ菌感染胃炎の診断・治療により胃潰瘍や胃癌発癌の予防を行っております。


十二指腸、小腸:十二指腸潰瘍、小腸出血、クローン病、腸管型ベーチェット病、好酸球性胃腸症、蛋白漏出性胃腸症など
平成28年は小腸バルーン内視鏡64件、小腸カプセル内視鏡39件とこれまで検査が困難であった小腸の観察を行うことにより上記疾患の診断を行っております。クローン病や潰瘍性大腸炎に対する炎症性腸疾患(IBD)専門外来を行っております。


大腸:大腸ポリープ、大腸癌、潰瘍性大腸炎、大腸憩室出血など
大腸内視鏡は軸保持短縮を基本とした挿入法によりなるべく患者様に苦痛のない検査を心がけております。必要に応じ鎮静薬を使用しております。大腸のヒダにかくれて見逃しがちな小ポリープも入念に観察し、拡大内視鏡にて小さな癌でも早期診断で発見できるよう心がけております。平成28年は大腸ポリペクトミー/粘膜切除術(EMR)778件、大腸ESDは60件施行しており件数は増加しております。


いずれの臓器で進行癌が発見された場合でも、当院の消化器・一般外科、腫瘍内科と合同カンファレンス(キャンサーボード)を行い最も適切な治療を行うよう連携をとりあっております。