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掲載日:2020年10月26日

乳がん検診の疑問を解決しませんか? Vol.5

乳がん検診に関する疑問について、お答えする「乳がん検診の疑問を解決しませんか?」の5回目です。ぜひ、お役立ていただければ幸いです。
※1回目はこちら(Vol.1)
※2回目はこちら(Vol.2)
※3回目はこちら(Vol.3)
※4回目はこちら(Vol.4)

Q.超音波(エコー)検査とは?

小さいプローブという機械からでる超音波を乳房にあてて、はね返ってくる信号を画像にして診断する検査です。
仰向けになり胸にゼリーをつけ、プローブをあて左右片方ずつ検査していきます。検査中の画像はリアルタイムにモニタに表示されます。
しこりの形や大きさなどの評価に加え、しこりが血液で栄養されてるかや硬さの程度など、しこりの性質も調べることができ、これらの情報からしこりが良性なのか、悪性なのかを判断していきます。
なお、超音波検査は一度に見える範囲が狭く、また検査中に異常かどうかの判断をして画像を記録するため、検査の質が検者の技量に左右されやすい問題があります。





Q.検診を受けることの利点と限界考えてみませんか?

検診には早期に病気を見つけて治療することで死亡率を減少させるという大きな利点がありますが、限界もあります。それらを理解した上で安心して検診を受けてください。




実際の乳がん検診は、マンモグラフィを受けた女性のうち、おおよそ8%の人が精密検査が必要と判定されます。そして精密検査を受けた人のうち4~6%(検診受診者全体の 0.3~0.5%)の人が乳がんと言われています。つまり精密検査を受けても、異常がなかったり、治療を必要としない良性の場合がむしろ多いということです。また、超音波検査を追加することで良性の小さな病変が見つかり、偽陽性が増える可能性があります。

[監修]

福 田 護   聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニック院長

中島 康雄  聖マリアンナ医科大学 名誉教授

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