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掲載日:2020年7月27日

乳がん検診の疑問を解決しませんか? Vol.2

乳がん検診に関する疑問について、お答えする「乳がん検診の疑問を解決しませんか?」の2回目です。ぜひ、お役立ていただければ幸いです。
※1回目はこちら(Vol.1)

Q.乳がんは早期発見・早期治療で何%の人が治るの?

乳がんは早期発見・治療で約90%が治ります。
乳がんは2cm程でも早期とされています。乳がんには予防法がないため、早く見つけて治療することがとても重要となります。
早期に発見するメリットは病気が治癒するかどうかだけではありません。早期に治療を開始することで手術範囲が小さくてすむ場合や抗がん剤による治療負担が少なくてすむ場合があります。その結果、治療期間が短くなったり、治療費の負担が少なくなったりします。早期で発見するためには触診ではわかりにくい初期の段階で見つけることが重要です。そのためには画像検査による乳がん検診が有効です。


Q.どの乳がん検診を受ければいいの?

乳がん検診には対策型検診と任意型検診の2種類があり、内容・費用・目的などに大きく違いがあります。受診する際はどの検診を 受けたいか自分で選択する必要があります。
マンモグラフィは乳がん検診の中で唯一、死亡率減少効果が科学的に証明されています。そのため、厚生労働省では40歳以上の女性に対し、原則2年に1回のマンモグラフィによる乳がん検診を推奨しています。超音波検査の検診での有効性は研究中であるため現在、対策型検診では行われておりません。
※医師による視触診は死亡率減少効果が証明されていません。どの程度を異常と判断するかは医師の感覚によるところが大きいなどの理由から、視触診のみによる乳がん検診は現在推奨されていません。


Q.検診後はどうするの?

乳がん検診の結果は「異常なし」「要精密検査」に大まかに分けられます。要精密検査=乳がんというわけではありません。精密検査を受けて良性か悪性かの診断を受けてください。
※乳がん検診の結果が、ほぼ良性だが100%良性だと言い切れないときに、「要経過観察」となる場合があります。その後の受診に関しては、検診機関の指示にしたがってください。


[監修]

福 田 護   聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニック院長

中島 康雄  聖マリアンナ医科大学 名誉教授

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