MENU

Marianna Today

  1. TOP
  2. Marianna Today
  3. 本学附属大学病院において「がん遺伝子パネル検査」のアノテーションにAIシステムソフトウェアを活用開始

掲載日:2023年11月13日

本学附属大学病院において「がん遺伝子パネル検査」のアノテーションに
AIシステムソフトウェアを活用開始

2023年10月より本学附属大学病院で実施している「がん遺伝子パネル検査」において、ゲノムデータの解析(アノテーション)にAIでデータ解析を行うことができる「 MH Guide」を活用する取り組みが開始されました。
MH Guideは、ドイツのMolecular Health社が開発したAIシステムで、遺伝子パネル検査から得られるデータを解釈し、エビデンスに基づいた治療方針を決定することを支援する解析ソフトウェアです。このソフトウェアは、分子データから臨床的に重要な遺伝子異常を自動的に同定し、患者の分子プロファイルに基づく治療選択肢と、関連する可能性のある進行中の臨床試験を検出することができます。欧州ではすでに臨床実装されており、このゲノムアノテーションシステムが、日本のがんゲノム医療でも使用可能かどうかを検証するため、当院ゲノム医療推進センターが、MH Guideの臨床的有用性を検証するための臨床試験としてこの取り組みを開始しました。(UMIN番号:UMIN000052151)
先行して行われた研究では、少数例の症例に対してMH Guideを使用してゲノム解析を行い、日本で行う遺伝子パネル検査でも解析が可能であることを、本学 臨床腫瘍学講座 主任教授 砂川 優 が報告いたしました(2022年2月に開催された日本臨床腫瘍学会で発表[P38-6])。
今後、当院で遺伝子パネル検査を受ける患者さん200名に実施する予定で、日本のがん遺伝子パネル検査の発展に貢献できるよう尽力してまいります。

Molecular Health社について

プレシジョン・メディシン(最適医療)をグローバルに展開する企業。独自のDataome技術により、臨床分子情報と医薬品情報を統合し、健康と病気の原因究明のための包括的な知識を提供している。Molecular Health社の製品は、腫瘍や希少疾患におけるより良い診断と治療において、医師や医療従事者をサポートしています。Molecular Health社のサービスは、あらゆる適応症と医薬品において、より良い医薬品開発と臨床試験のためのエビデンスに基づいた研究開発において、バイオ医薬品企業をサポートしています。