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掲載日:2019年12月23日

第4回医療者向けがん患者妊孕性支援スキルアップセミナー開催のお知らせ - 聖マリアンナ医科大学病院の取り組み

2018年3月に閣議決定された第3期がん対策推進基本計画では、がん治療前に小児・AYA世代に対して妊孕性温存に関する正確な情報提供を行い、必要に応じて適切な生殖医療へ紹介するための体制の構築が掲げられています。
小児・AYA世代がん患者さんが将来子供を授かる可能性を、がん治療開始前に考える診療である、「がん・生殖医療」においては、「がんである」という宣告は患者さん本人だけでなく両親や家族にとっても極めて特殊な精神状態を引き起こす可能性があります。
そのような精神状態で、その後の説明(例:妊孕性喪失の可能性や妊孕性温存に関する情報)を全く覚えていないことも稀なことではなく(Banerjee Rら:Supportive Care in Cancer、2016)、容易に患者さんの理解が得られない可能性が想定されます。
医師以外に患者さんの理解を助ける重要な役割を担うのは、看護師や心理士などの医療従事者であり、その専門性を活かすことで、患者さんが短時間で最良の選択ができるように支援し、援助することが可能となります。
これまで本邦においては、日本がん・生殖医療学会(JSFP:理事長 聖マリアンナ医科大学産婦人科学 鈴木直)が、本領域を看護師に啓発する目的で、2015年以降妊孕性支援スキルアップセミナーを実施してきました。
この度、厚生労働省科学研究非補助金(健やか次世代育成総合研究事業)大須賀班(研究代表者:東京大学医学部産婦人科 大須賀穣教授、研究分担者:聖マリアンナ医科大学産婦人科学 鈴木直、研究分担者:上智大学総合人間科学部看護学科 渡邊知映准教授)はJSFPと連携し、2020年2月24日に第4回スキルアップセミナーを開催します。
本セミナーは、医療従事者に必要な小児・AYA世代のがん患者に対する妊孕性支援の基礎知識について学ぶことを目的としています。
また、米国で妊孕性温存治療のPatient Navigatorとして活躍されている看護師のOlivia Jaworek Frias氏をお招きし、米国における小児・思春期世代に対する情報提供のあり方、意思決定支援のプロセスの実際についてご講演いただきます。
聖マリアンナ医科大学病院の看護師も本取り組みの重要な役割を担っており、これからも我々は小児・AYA世代がん患者さんのがんサバイバーシップ向上にむけた様々な取り組みを進めて参ります。

産婦人科学01

 

聖マリアンナ医科大学 産婦人科学