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掲載日:2019年9月10日

聖マリアンナ医科大学における“患者中心の人工知能”への取り組み

大学院医療情報処理技術応用研究分野は、医療における人工知能(AI: Artificial Intelligence)やICT(Information and Communication Technology)に特化した日本初の大学院講座として2018年4月にスタート致しました。我々のミッションは、「最新のAI・ICTを活用して医療・ヘルスケアを飛躍的に進化させ、寿命100歳時代に向けて人類のより良い社会を実現する」というものです。また、2019年8月1日にデジタルヘルス共創センターも新設され、医療・ヘルスケア領域におけるAIやICTの活用を推進するために企業や全国の研究者の方々と共創するための基盤となる組織が設立されました。医療におけるAI・ICT活用を積極的に推進して、世界レベルの医療ICTモデル大学病院を目指しています。

患者中心の人工知能01

さて、AIは第4次産業革命を起こすとされ、将来50%近い職業がなくなるとも言われます。しかし、AIは人間と敵対するものではなくあくまでもツールです。これから我々人間はAIというツールを使いこなしてスーパーパワーを手にすることができるのです。特に医療では、「AIを最大限活用して医師が診断・治療方針の決定を行う時代が来ることは間違いなく、医学・医療は飛躍的に進歩するとともに、医師・医療従事者が時間的・精神的余裕を獲得することにより医療の原点“人を癒す”に立ち返ることができる」とされます。
様々な業界でAIが導入されることにより短期的に勝者と敗者が出現する可能性はありますが、医療やヘルスケアでAIを導入することによる最大の勝者は患者さんであるべきです。間違いなくこのような未来が来なければなりません。当大学院では若手のAI研究者の仲間とともに、臨床各科の先生方や看護師さんなど各診療部門のスタッフの方々と協力してAI・ICTを活用したプロジェクトや共同研究が進行中です。我々が目指しているのは、患者さんが最大の恩恵を受けることができる“患者中心の人工知能”を活用した次世代医療です。御期待下さい。

患者中心の人工知能02

 

聖マリアンナ医科大学 大学院医療情報処理技術応用研究分野