Q&A

Q1:そもそも学位は必要なの?

A1:

医師免許があれば診療できる。そのとおりです。それだけなら学位はいりません。
では、医学博士になることはどんな意味をもつのでしょうか。

第一に、学位は医学の進歩に貢献した証です。学位をとるためには医学研究をしなくてはなりません。基礎研究であっても臨床研究であっても構いません。医学研究をすることで、単に個人として診療できるというのではなく、我が国の、ひいては世界の診療レベルを全体として上げることに貢献するわけです。

第二に、大学院研究の充実は我が国の重要な政策のひとつです。
大学院研究は高度専門医学研究の導入部分にあたり、我が国の人々が高水準の医療を受けられるか否かは、長期的には大学院研究の充実にかかってる面があるからです。

第三に、この学問上の貢献(学位)に対する尊敬は現実の評価となって現れます。例えば、大学病院はもちろん一般病院においても、医師の採用や昇進時に学位の有無を参考にするとしているところが多く、また給与などにも差があります。

第3番目については幾つかの病院に直接聞いてみました。その結果をご覧ください。
また、学位がなくて苦労した体験談を話してくれる先輩もいます。聞いてみましょう。