MENU

Marianna Today

  1. TOP
  2. Marianna Today
  3. インドネシアにおける小児呼吸器疾患の死亡率低下に向けた国際プロジェクトを始動

掲載日:2026年8月17日

インドネシアにおける小児呼吸器疾患の死亡率低下に向けた国際プロジェクトを始動

インドネシアでは、5歳未満児の死亡率が日本の約10倍[1]であり、その約70%が肺炎や細気管支炎、喘息などの呼吸器疾患によるものとされています。また、多くの島々から構成される地理的特性により、地域による医療格差や高度医療機関へのアクセスの困難さが課題となっています。

本学では、インドネシア小児科学会との共同で、同国における小児呼吸器疾患の死亡率低下に向けたプロジェクトを始動しました(プロジェクト代表:川口敦/小児科学 小児集中治療 教授)。本プロジェクトでは、現地の医療従事者に対する教育・技術支援をはじめ、広大な地域をつなぐ病院間搬送医療体制の構築を推進してまいります。

ジャカルタで行われた小児新生児集中治療学会でのワークショップの様子

ジャカルタで行われた小児新生児集中治療学会でのワークショップの様子

プロジェクトの3つの柱と展望

  • 1. 包括的な呼吸管理体制の構築と「チャンピオン医療者」の育成
    酸素療法から非侵襲的・侵襲的人工呼吸までを一連の治療として捉え、適切に評価・選択・実践できる人材を育成。彼らが指導者(チャンピオン医療者)となり、事業終了後も現地主体で院内研修や指導を継続できる自立した教育体制を構築する。
  • 2. 地域特性・医療レベルに応じた「連携モデル」の確立
    都市部、山間部、諸島地域といった地理的条件や、1次〜3次医療機関における設備レベルの違いを考慮し、それぞれの医療資源に応じた役割分担と連携モデルを整理。集中治療室(ICU)外でも重症化を防ぎ、適切な介入と搬送につながる体制を構築する。
  • 3. 小児科学会との連携による「標準化」と機器の「持続的流通」
    インドネシア小児科学会と連携し、治療の標準化に向けたガイドライン作成や院内マニュアルへの反映を推進。また、必要な医療機器の現地調達ルートの確保や認証、健康保険償還リストへの収載手続きを進め、継続的に使用できる環境を整備する。

プロジェクトの詳細は、下記プレスリリースをご参照ください。

プレスリリースはこちら(PDF)

[1] 日本ユニセフ協会「世界子供白書2025」